i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

ナポレオン広場とジリオ広場

2007年05月31日 | ルッカとピサ


フィレンツェを出発したプルマンは、1時間ほどで旧市街の西のはずれにあるヴェルディ広場に到着します。
そこから広い道(ルッカ旧市街にしては)を500mほど東に進むと、
プラタナスの大木が何本も植えられている大きな広場に出ます。


この広場がナポレオン広場で、県庁やツーリストインフォメーションがあり、
ルッカの行政の中心といってもよいでしょう。
ルッカはイタリア北中部を掌握したナポレオンが、妹のエリーザにプレゼント(!)した街で、
しばらく彼女の統治下にありました。

ナポレオン広場のすぐ東側にあるのがジリオ広場で、こちらは文化の中心といってもいいでしょう。
広場に面してジリオ劇場が美しいファサードを見せ、
そのまわりにはルッカでも一流のリストランテが競い合うように店をかまえています。

102502_2 


私のオススメはこのジリオ劇場の向かいにある、その名も「Giglio」というリストランテです。
本当なら写真入りで紹介したいのですが、なぜか写真が見つかりません…。
テラス席でのんびりとした時間を過ごしながらおいしい料理をいただく。
ルッカはぜいたくな時間の使い方がよく似合う街です。

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ルッカへ

2007年05月28日 | フィレンツェ

 
ルッカは、フィレンツェとピサのあいだにある、中世の面影をよく残した街です。
旧市街は城壁(といっても土手のようなものですが…)に囲まれて、
車の往来も少なく、のんびりと散策を楽しむことができます。

ルッカへは、フィレンツェまたはピサからエクスカーションで訪れてみるのがよさそうです。
フィレンツェからは電車とプルマンで訪れることができますが、断然プルマンがおすすめです。
電車のように遅れたりすることも少なく、旧市街の城壁の中に到着するのも魅力です。
(FSの駅は、イタリアの古くからの街の例にもれず、旧市街から離れた場所にあります。)

フィレンツェのプルマン乗り場は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の東側にあります。
東がLazzi、西がSITAと覚えておくといいですね。

102201

VELTRA

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シニョーリア広場とヴェッキオ宮殿

2007年05月25日 | フィレンツェ


フィレンツェの街には、役割の異なるいくつかの中心があります。祝祭の中心がドゥオーモだとすると、
政治と文化の中心はシニョーリア広場だと言えるでしょう。
ここには政治の中心としてのヴェッキオ宮殿があり、
またダヴィデ像をはじめとしたたくさんの彫刻で飾られています。

27430032ヴェッキオ宮殿は、今なお一部が市庁舎として利用されています。
そのため、すべてを見学することはできませんが、
それでもフィレンツェを訪れたら一度は訪れる価値がある場所です。
一階には吹き抜けになっている中庭があり、
中央にはヴェロッキオの「イルカを抱くクピド」の彫刻(レプリカ)が
置かれています。中庭を囲む小回廊には、いつも入場待ちの行列ができます。

セキュリティチェックを受けて宮殿内に入場したら、まずは2階に上がります。
この階には有名な「五百人広間」があります。
この広間の左右の壁は、ヴァザーリの弟子たちの共同作品である絵で飾られていますが、
本当はダ・ヴィンチとミケランジェロの競作になるはずだったというのは有名な話です。
広間の全体を俯瞰したいと思うなら、3階に上がるといいでしょう。
ちなみに、さらにもう1階上がり北側に回ると、
そこはドゥオーモの絶好の撮影ポイントです。

27420011 シニョーリア広場はまた、処刑場でもありました。
 ドゥオーモでメディチ家のロレンツォ、ジュリアーノの兄弟が襲われた、
 いわゆる“パッツィ家の陰謀”の際には、
 捕らえられた者がヴェッキオ宮殿から吊るし首になったそうです。
そして、この広場で処刑された最も有名な人物といえば、サヴォナローラでしょう。
彼が火あぶりになった場所には、そのことを示す円形のプレートが今でも残っています。

27420013置かれている彫刻の数や質も、
シニョーリア広場をしのぐところは、
イタリア中さがしてもなかなかないでしょう。
今はそのほとんどが保護のために
レプリカに置き換えられているのは
少し残念ですが、それでもまるで屋外美術館のようです。
特にロッジア・デイ・ランツィには、
所狭しと彫刻たちがならんでいます。

広場の見学に疲れたら、ちょっと一息。
広場の西側にあるリヴォワールは、
チョコレートがおいしいフィレンツェで一番のカフェです。
冬ならホットチョコレートで温まるのもおすすめですよ。

かしこい旅、エクスペディア

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サン・ロレンツォ教会

2007年05月22日 | フィレンツェ

 
メディチ家と関係の深い教会です。
サンタ=マリア=デル=フィオーレによく似た雰囲気を持つクーポラを持っていますが、
実はこれは教会本体のものではなく、続きでたてられているメディチ家礼拝堂の天井です。

 ファサードは未完成で、
 レンガ積みがむき出しに
 なっていますが、
 内装はフィレンツェで
 一番美しい教会かもしれません。
 全体的に明るい雰囲気と、
 印象的な天井の装飾が
 そう感じさせるのでしょう。


 メディチ家礼拝堂も、
 外観こそ質素ですが、
 内部は色大理石がふんだんに
 使われて装飾されています。
 奥に進むと、
 ミケランジェロの彫刻で有名な
 新聖具室があります。

 個人的な意見ですが、
 この彫刻、男性のほうは
 さすがミケランジェロと
 いう感じがしますが、
 女性のほうは
 いまひとつ女性らしい柔らかさに
 欠けるように思います。
 (バチカンの「ピエタ」はあんなに
 やさしさがあふれているのに)
 よく言われているように、
 ミケランジェロは本当に女性の裸が
 苦手だったのかもしれませんね。

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サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

2007年05月19日 | フィレンツェ

フィレンツェ中央駅の正式名称の由来にもなっているこの教会は、
フィレンツェでも最も美しいファサードを持つ教会といってもいいでしょう。
白・緑・ピンクの大理石の色合いのバランスと、左右にある大きな渦巻き模様が、
どこか柔らかい女性的な印象を与えています。

36950016
中に入ると、まず目につくのがジオット作の十字架像です。
天井からつるされている大きな十字架は、
ここが神聖な場所であることを強く意識させるだけの圧倒的な存在感にあふれています。

36950018 ステンドグラスが美しい後陣は、
 ギルランダイオによるフレスコ画で飾られています。
 (ギルランダイオは、私のお気に入りの画家の一人です)
 また、ここにはマサッチョ作の有名な
 「三位一体」もあるのですが、私の個人的な感想は「…。」です。
 この絵が飾られた当時は「まるで壁に穴が開いているようだ」と
 フィレンツェ中の評判になったというこの絵ですが、
 サイズが小さいのと、色調が全体的に淡いトーンのためか、
 あまり立体感は感じませんでした。

 駅すぐそばの雑然とした雰囲気の場所にもかかわらず、
回廊はまるで別世界です。隠れたおすすめスポットかもしれません。

また、教会近くにはサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局もあります。
日本にも支店がありますから、ご存知の方も多いかも知れませんね。
石鹸や香水で有名なこの薬局のフィレンツェ本店には、アルケルメス酒なども置いてありますから、
女性だけでなく、男性にもおすすめです。

サンタマリアノヴェッラ アルメニアペーパー 18枚入り Santa Maria Novella
 
Santa Maria Novella(サンタ マリア ノヴェッラ)
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サンタ・クローチェ教会

2007年05月16日 | フィレンツェ

教会と同じ名前の大きな広場に面したこの教会は、映画「眺めのよい部屋」のシーンでも有名ですね。
ファサードは、他の多くのフィレンツェの教会同様、白・ピンク・緑の3色の大理石で装飾されています。
違っているのは、ゴシック風の直線的なシルエットでしょう。

27440018_1
内部は、壁面も床も、いたるところ有名人のお墓で埋め尽くされています。
ミケランジェロ、マキャベリ、ガリレオ=ガリレイ、ロッシーニ、ギベルティ…。
床を歩くときにも、注意が必要です。
また、ジオットのフレスコ画「サン・フランチェスコの死」も有名です。

27440015 教会に隣接して、緑の美しい回廊があり、
 そのつきあたりにはパッツィ家の礼拝堂があります。
 ブルネレスキが設計したといわれるこの礼拝堂は、
 デラ・ロッビアのメダイヨンが印象に残ります。

 教会前の広場は
 「カルチョ・ストーリコ(古式サッカー)の会場としても有名です。
 でも、最近は安全面から期日が延期されたり
 中止になったりすることが多いとか。
 私たちが生で見物できるその日まで、
 ぜひ続いてほしいものです…。


スーツケース・旅行用品のトラベラーストア

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サン・ミニアート・アル・モンテ教会

2007年05月13日 | フィレンツェ

27440033_2 名前の通り、フィレンツェ市街を望む小高い丘の上に建つ、
 全体的に素朴な印象を受ける小さな教会です。
 その姿は、フィレンツェ市街から眺めると、
 まるで小さな宝石箱のようです。

 内部は、一部が2層になっていて、
 中2階に当たる部分に後陣があります。

 私たちが訪れたときには、
 ちょうどミサが行われている最中でした。
 ミサは半地下のクリプタで行われており、
 聖歌が低い天井部分に静かに反響していました。
 そこには
 「キリスト教の初期の姿はおそらくこうだったのだろう」
 と思いをめぐらせるのに充分な
 厳かさとすがすがしさがありました。

 静かに教会を出た私たちは、教会前の広場から
 フィレンツェのパノラマをしばらくの間堪能して、
 再び下界へと戻ったのでした。

27440029 
教会前の広場からの眺め

JAL日本航空 JMB入会

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ポンテ・ヴェッキオ

2007年05月10日 | フィレンツェ

フィレンツェのシンボルといわれるものは、いくつか挙げることができますが、
ポンテ・ヴェッキオは間違いなくそのうちのひとつでしょう。アルノ川にかかるその独特の姿は、
フィレンツェの街の風景のアクセントになっています。

 

“ポンテ・ヴェッキオ”とは、日本語に訳すと「古い橋」という意味で、
文字通りフィレンツェで一番古くからある橋です。
第二次世界大戦中も、この橋だけはドイツ側も連合国側も爆破しようとはしませんでした。
橋の上には貴金属店が建ち並んでいるので、
通りを歩いているといつの間にか橋の上にいるような感覚があります。
橋の中央部分だけには、店がなくバルコニーのような場所があって、アルノ川の流れを眺めることができます。

店々のさらに上には“ヴァザーリの回廊”が通っています。
“ヴァザーリの回廊”とは、メディチ家がヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿の間を暗殺などのリスクなく
自由に行き来できるようにヴァザーリに作らせた通路のことで、今はギャラリーになっています。



ポンテ・ヴェッキオの上からアルノ川を眺めると、またアルノ川沿いの道からポンテ・ヴェッキオを眺めると、
私は「ああ、自分は今フィレンツェにいるんだなぁ」と実感します。
特に夕方ポンテ・ヴェッキオ越しに見る夕日と、夜のライトアップされた姿は、大好きな風景のひとつです。

皆さんも、フィレンツェを訪れたときにはぜひ、ポンテ・ヴェッキオの夜景を楽しんでください。

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サンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラに登る

2007年05月07日 | フィレンツェ

サンタ・マリア・デル・フィオーレのクーポラに登ることができることは、あまりに有名ですね。

南側の側面入口のそばに、クーポラの頂上に登るための入場口があります。
そこからは、教会の壁の中と二重構造になっているクーポラの中を進みます。
ブルネレスキがどうやってクーポラを作ったのか、ところどころで知ることができます。

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途中でこんな回廊に出ます。

080130 

途中でいったん教会内部のクーポラのつけねにあたる部分に出ることができ、
クーポラの天井画(ヴァザーリとその弟子が描いた“最後の審判”)を間近に見ることができます。
             

27420022
そして、再び暗いクーポラの間の通路を進むと、やがて頂上に出ることができます。
頂上からは、まさにフィレンツェの街を一望することができます。すばらしい眺めですよ。

 

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サンタ=マリア=デル=フィオーレ

2007年05月04日 | フィレンツェ

 

080139 
サンタ=マリア=デル=フィオーレの魅力は、なんといってもその色合いと大きなクーポラです。
壁面の大理石の白と緑とピンクの色のバランスと、明るめのレンガ色の屋根。
少しバランスが悪いかなと思えるほどの大きなクーポラと、そのすぐ下の丸窓が、
全体的にやわらかな印象を与えてくれます。

 クーポラを設計したのはブルネレスキで、
 この人については、
 さまざまなエピソードが残されていますが、
 最も有名なのは、ギベルティとの
 サンジョバンニ洗礼堂の門の彫刻をめぐる
 コンクールの勝負でしょう。
 もしブルネレスキが勝っていたら、
 ブルネレスキは一流の彫刻家として
 世間に認められていたかもしれませんが、
 この美しいサンタ=マリア=デル=フィオーレの
 クーポラは存在していなかったかもしれません。

 クーポラをのぞく教会全体を設計したのは、
 アルフォルノ=ディ=カンビオですが、
 実はファサードだけは19世紀になってから
 ネオ・ゴシック様式で作られたものだそうです。
 そのことを考えると、サンタ=マリア=デル=フィオーレが
 今の姿になるまでには、
 ずいぶんと長い年月がかかっているのだと実感させられます。


 

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フィレンツェのホテル(2)

2007年05月01日 | フィレンツェ


アルノ川沿いをウフィツィ美術館から100mほど東に行った、メンターナ広場に面したホテルです。


080125 このホテルの売りは、
 なんと言っても部屋からの眺めでしょう。
 私たちが泊まった部屋は、アルノ川に面した部屋で、
 小さい2つのバルコニーがあって、
 そこからポンテ・ベッキオや
 サン=ミニアート=アル=モンテ教会などを
 間近に見ることができます。


 特にすばらしいのは夜景で、
 いくら眺めても見飽きることがありません。
 バルコニーに出て、ワインを飲みながら見る夜景は
 最高のぜいたくでしょう。
 ただし、夏は蚊に気をつけましょう。


 部屋に冷蔵庫がないのが玉にきずですが、
 あとは不自由のないよいホテルでした。


080126 

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080124 

ホテルバレストリのホームページはこちら
http://www.hotel-balestri.it/index.html

Hotels.com【海外・国内ホテル予約サイト ホテルズドットコム】

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