大階段のすぐ下にある、市庁舎(Municipio)に面したこじんまりとした広場です。
晴れた日には、カフェがテラスを出し、のんびりした雰囲気が漂っています。
左手の建物は、セナトリオ館。もともとは市議会として使われていた建物です。
その後は劇場に改装され、今は美術館になっています。
右手奥の建物は、昔の裁判所で、かってこの地域を襲った大地震の被害を免れた数少ない建物です。
つまり、この広場はかっての(今もかもしれませんけど)政治の中心だったということですね。
そして、広場全体に面して堂々としたファサードを見せているのが市庁舎です。
街のサイズからするとちょっと立派すぎるかな、なんて言ったらカルタジローネの人に失礼ですよね。
広場には直接面していませんが、すぐ近くにはジェズ教会があります。
ジェズ教会というくらいですから、イエズス会の教会です。
さぞかし中は絢爛豪華なのかな…と思いましたが、残念ながら中に入ることはできませんでした。
ジェズ教会の入り口から見た夜の大階段です。右手の大きな建物が市庁舎ですね。
見ているだけなら幸せなのですが、
泊まっているB&Bに戻るためには、この大階段を100段くらい登らないとダメなんですよね…。
サンタ・マリア・デル・モンテの大階段を上りきった右手にある教会で、
階段の名前の由来もここからきています。
そもそも大階段は、ふもとの町とこの教会を結ぶためにつくられたらしいですよ。
はじめはビザンチン様式で建てられたという歴史のある教会で、
かってはこの教会がカルタジローネのドゥオーモだったこともあるそうです。
その後、ドゥオーモが丘のふもとに移されると、この教会は次第にその役割が薄れていきますが、
17世紀の終わりにバロック様式に改修されます。現在のファサードのその時代のものだそうです。
中に入ると意外にもきれいに保存されています。
おそらくファサードと同じ17世紀から18世紀のものだと思うのですが、
この落差って…。
主祭壇に飾られているのは13世紀の聖母子像で「Conadominiの聖母」と呼ばれています。
カルタジローネの大階段をいっぱいに使って行われる“インフィオラータ”も、
もともとはこの聖母にささげられたお祭りから始まったそうです。
この教会、内部を見学できる時間帯がよくわかりません。
大階段を登りきって、この教会の扉が開いていたら、
神様のご褒美だと思ってぜひ見学していってくださいね。
カルタジローネの一番の見どころといえば、やはり「サンタ・マリア・デル・モンテの大階段」でしょう。
全部で142段のこの階段は、一段ずつすべて異なるデザインのマヨルカ焼のタイルで装飾されています。
間近で見るとこんな感じです。ちなみに階段本体はエトナ山の溶岩が使われているそうです。
夜にはライトアップされて、昼とはまた違ったようすを見せてくれます。
こちらは、早朝、まだ誰もいない大階段のようすです。
こんな風景が見られるのも、大階段のすぐわきのホテルならではですね。
Tre metri sopra il Cielo(トレ・メトリ・ソプラ・イル・チェロ)
カルタジローネのホテルは、大階段のすぐそばのB&B。
このちょっと変わった名前は、イタリアの映画からとったそうです。
日本語に直訳すると「空まで3メートル」。
ちなみに映画のタイトルの英訳は「Three Steps Over Heven」でした。
部屋はこんな感じのミニサイズ。
まあ、平均的な感じのB&Bですね。どちらかといえば女性向けかもしれません。
そして、部屋のテラスに出てみると、すぐ下がカルタジローネの大階段。
このホテルの一番のセールスポイントです。
また、テラスから見るカルタジローネの街並みもこんなにきれいです。
夕暮れ時が一番印象的でしたが、朝一番の眺めもすてきです。
朝食は、テラスのある最上階の部屋で。
テラスからカルタジローネの街並みを眺めながら、
オーナーみずからカルタジローネの街の説明をしてくれます。
朝食は典型的なイタリアンブレックファスト。
カッサータやカンノーリから生ハムまで、なかなか豪華なラインナップです。
B&Bなので、利便性を求める人には向いていないかもしれませんが、
(バス停からホテルまで、そして入り口から部屋までのスーツケースの重かったことと言ったら…)
街の雰囲気を味わうには最高のホテルです。
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