このブログでは、もうしつこいくらいに紹介している
サッソ・ルンゴ(Sasso Lungo)とサッソ・ピアット(Sasso Piatto)ですが、
実は100枚近くも写真を撮ってきているんです。
というわけで、今日はお蔵入りさせるにはしのびない何枚かを紹介しましょう。
こうやって、サッソピアットと一対になって見えるのがいいのかもしれませんね。
男性的なサッソ・ルンゴと女性的なサッソ・ピアット。いいペアだと思いませんか?
サッソ・ピアットのふもとまでは、リフトで登ることができます。
正面やや右手の、そこだけ木が生えていないところにリフトが通っています。
アップで撮るとこんな感じです。この写真が一番ドロミティらしい岩肌の色合いがよく出ているように思います。
草原の緑や茶色の大地とのコントラストもあざやかですね。
この角度から見るサッソ・ルンゴは一段と荒々しい山容で、セッラ峠からの眺めをほうふつとさせます。
さまざまな角度から(でもないかな?)、サッソ・ルンゴとサッソ・ピアットを眺めてきましたが、
最後の一枚は再びパノラミカです。サッソ・ピアットの右奥にはマルモラーダも小さく見えていますね。
というわけで、個人的にちょっとすっきりして、今日はこれでおしまいです。
広い広いアルペ・ディ・シウジ。トレッカーやハイカーにはたまらない場所ですが、
時間も体力もない私たちは、馬車のお世話になることにしました。
車の乗り入れが規制されているため、観光馬車といえども貴重な交通機関です。
サッソ・ピアットを正面に見ながら出発です。
アルペ・ディ・シウジではBMXに乗った人もよく見かけました。
貸し出している様子はなかったので、おそらくテレキャビンでふもとから持ち込んできたのでしょう。
それはともかく、見てください、このパノラミックビュー。
馬車の上はこんな感じです。乗り心地はそれなりですが、風が心地よく感じられます。
それにしても、一頭で3人を運ぶわけですから、馬にとってはかなりきつい仕事でしょう。
ゆれる馬車の上から写真を撮るのは、なかなか大変ですが、
それでもシャッターを押さずにはいられなくなる風景が続きます。
いたるところに牛たちがキモチよさそうに寝そべっています。この牛たち、冬になったらどこへ行くのでしょう。
ご覧の通り、“ハイジな風景”が続きます。
空に浮かぶ雲も、まるで撮影用の書き割りのようなプロポーションで浮かんでいます。
途中で馬もひと休み。水を飲んでホッと一息、というところでしょうか。
サッソ・ルンゴとサッソ・ピアットが間近にせまってきました。
歩くと長い道のりも、馬車だとあっという間です。
やがて道は少しずつ上り坂になります。
この写真は後を振り返って撮ったもので、テッラロッサ、シリアー山群、カティナッチョが
幾重にも重なるように見えています。
このあたりになると、おじさんも馬車から降りて、馬といっしょにゆっくりと坂を登って行きます。
終点(特に決まっているわけではなく、乗るときに相談します。もちろんそれによって料金も変わります。)近くの
風景です。なんということはないかんがい用の池が、こんなにも絵になります。
さあ、そろそろアルペ・ディ・シウジともお別れです。
オルティセイからのテレキャビンに接続するリフト(Seggiovia)乗り場はもうすぐそこです。
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パノラマからの“パノラマ” を楽しんだあとは、谷をはさんで反対側のブラッチャ山に向かいます。
山というよりなだらかな丘のブラッチャは、どことなく美ヶ原高原を連想させます。
ブラッチャへ向かうのは、またまたテレキャビンです。最近改装されたのでしょうか、
パノラマへ向かうリフトのちょうど向かい側にあるふもとの駅はどことなくポップな感じです。
キャビンそのものも新しいですね。よく見ると、外側にスキーキャリアがついているのがわかるでしょうか。
やっぱり冬はスキー客でにぎわうのでしょうか。でも、急斜面がないので初心者かスノボ向けですね。
キャビンはゆるやかに草原の上を進んでいきます。
と言いたいところですが、斜度がゆるやかなためでしょうか、かなりの高速です。
山頂からは、さらに先の山の端までトレッキングを楽しむ人も多く見られました。
ガルデーナ渓谷のすばらしい眺望を望むことができるそうです。
シウジ方面にふりかえって見ると、
さっきまでいたパノラマの先に“テラロッサの歯”(Denti di terrarossa)が見えます。
その名の通り「赤い土の歯」のようです。その向こうには、カティナッチョ(Catinaccio)の山々が…。
こうしてシリアーやカティナッチョの山々を、昨日までとは反対の方角から眺めていると、
東ドロミティを一周してきたことが実感できます。
東の方角には、牛がのんびりと寝そべっている草原地帯が続き、
セチェーダ山(Seceda)やこぶのようなピク山(Monte Pic)の向こうにガイスラー山群がはっきりと見えています。
そして、何回でもついカメラを向けてしまうサッソ・ルンゴやセッラ山群の風景。
まるでツアーのパンフレット用の写真のようです。(自画自賛かな?)
斜面には、ところどころに木製のベンチが置かれています。
こんなところでお弁当を食べたら最高の気分でしょうね。無理を承知で、ホテルに頼んでみればよかったかも…。
とりあえず眺めのいいところへはできる限りいってみよう!ということで私たちが次に向かったのは、
パノラマ(Panorama)です。
パノラマへは、コンパッチョ(Compaccio)を少し下ったところから4人乗りのリフト(Seggiovia)で登ります。
ココがリフト降り場です。もちろん下る人にとっては「乗り場」ですが…。
リフトを降りると、サントネール山(Punta Santner)が手をのばせば届きそうなところに見えます。
ちょうどお昼どき近くとあって、リフト近くのリストランテはたくさんのお客さんでにぎわっていました。
平均年齢はけっこう高めで、初老といってもいい年代のご夫婦が目立ちました。みなさんお元気なんですね。
すぐ近くでは「ミルカチョコレート」のパッケージに描かれているような牛が、のんびりと草を食んでいます。
私たちが近づいても、警戒するそぶりもありません。
ガイスラー山群もこんなにきれいに見えます。
初夏だったら、芝の緑も青々として、もっときれいなんでしょうね。
北東の方角には、雪をかぶった山々も見えます。スイス・イタリアの国境付近の山々でしょうか。
もう一度高原のほうに振り返ってみると、
サッソ・ピアットからサス・リガイス(Sass Rigais)までの大パノラマが広がっていました。
テレキャビンを降りると、そこには広大な草原地帯が広がっています。
ドロミティといえば、どうしてもゴツゴツとした岩山を連想しますが、こんな場所もあるんです。
まるで「アルプスの少女ハイジ(シウジ?)」のような景色ですね。
丘の向こうに見えているのは、右からサッソ・ピアット(Sasso Piatto)、
サッソ・ルンゴ(Sasso Lungo)、そして少し奥にセッラ山群(Gruppo di Sella)です。
こちらはチル山群(Gruppo di Cir)です。それにしても絶好の散策日和になりました。
もし雨が降っていたらと思うと…神様に感謝です。
後を振り返ると、シラー山群(Gruppo di Sciliar)が見えます。
その手前にいくつか屋根が見えている場所が、アルペ・ディ・シウジの繁華街?コンパッチョ(Compaccio)です。
ここにはリストランテやミニバス乗り場(アルペ・ディ・シウジは一般車両乗り入れ禁止です)があって、
トレッキングや散策を楽しむ人たちの起点になっています。
こちらはコンパッチョからガイスラー山群(Le Odle)方面を見たところです。
丘の向こうはガルデーナ渓谷で、Funiviaでオルティセイ(Ortisei)の町へと下ることができます。
さあ、それではもう少し高いところへ登ってみることにしましょう。
アルペ・ディ・シウジ(Alpe di Siusi)は
ボルツァーノの東側、ガルデーナ渓谷の西側に沿って広がる高原地帯です。
日本語に訳すとすれば「シウジ高原」といった感じでしょうか。
セルヴァ・イン・ガルデーナから、ふもとのシウジ(Siusi)へは、バスを利用するのが一般的です。
オルティセイ(Ortisei)で乗り換えて約1時間弱の道のりです。
アルペ・ディ・シウジへはオルティセイからもFuniviaで登ることができるのですが、
私たちはあえてシウジから登るルートを選びました。
アルペ・ディ・シウジを縦断して、帰りはオルティセイから、という計画です。
シウジのFunivia乗り場はバス停からそれほど遠くない街のはずれにあります。
が、建物が見えてくるまでは「ほんとにココでだいじょうぶ?」と思うような場所です。
途中には小さな川が流れ、もうすっかり気分は山の中です。
この川にかかる橋を渡ると、丘の上に丸い建物が見えてきます。
「ここだ、ここだ」と一安心。バックに見えているのはサントネール山(Punta Santner)ですね。
ソプラボルツァーノから遠く眺めた山々が今はこんなに近くに見えます。
建物の壁面には「Cabinovia」と書かれています。日本でいうところの「テレキャビン」でしょう。
それにしてもいろんな呼び方があるんですね。
階段を登っていくと、乗り場だと思っていた建物は実はピッツェリアで、こちらの近代的な建物が乗り場です。
壁には夏のトレッキング向けと、冬のスキーツアー向けのイラスト地図が掲示されています。
次々と山の上に向かっていくゴンドラの形を見ると、確かに「Cabinovia」ですね。
白馬や八方尾根、栂池あたりにある「アレ」です。箱根のロープウェイなら「Funivia」なんでしょうけど。
さあ、いよいよ私たちの番です。山の上にはどんな風景が待っているのでしょうか。
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セッラ山群とチル山群のあいだ、ガルデーナ峠の方角が白みかけてくると、まもなくセルヴァに朝がやってきます。
朝日がのぼってきました。今日もいい天気になりそうです。
朝日を受けて、ドロミティの山々が輝きはじめます。
しばらくすると、あたりはすっかり明るくなり、高原の朝らしいすがすがしい空気が広がります。
さあ、それでは広い庭を通って朝食を食べに行きましょうか。
朝食は、夕食と同じリストランテですが、庭やプールに面した広い部屋でいただきます。
さすがにメニューも豊富で豪華です。オレンジジュースは、その場で機械を使って自分で絞ります。
パンも種類によっては温め直しができます。今日は一日ハードスケジュール。
きちんとした昼食を取れない可能性もあるので、この朝食はうれしいですね。
Alpenroyal Ristorante(Alpenroyal Grand Hotel 内)
夕食はホテル内のリストランテでいただきます。スキーリゾートのど真ん中にあるこのホテルでは、
特に冬の夜にホテルから外出するのはかなりの気合が必要です。
それよりも、スパで冷えた体を暖めたあとに、
ミシュランやガンベロ・ロッソのお墨付きのリストランテで夕食を楽しもう、というのがまともな発想でしょう。
もっとも、私たちが滞在したのはいわゆるドロミティのシーズンオフのことでしたが…。
前菜の前菜がありました。温野菜とフルーツのビュッフェ。
いわゆるアンティパスティミストですが、ちょっと上品です。
そしてアンティパスト。
「ボイルして薄くスライスした鳥(アヒル?)の胸肉のバルサミコソースがけ、ワッフルコーンを添えて」
みたいな感じの料理です。
そしてこれもアンティパストだと思うのですが…あまり自信がありません。
「アーティチョークとしゃこにカリカリオニオン」みたいな感じです。
メニューのコピーをもらってくればよかった。
今度はプリモです。間違いなく「アスパラガスのスープ」です。
プリモがもう一品。クリームソースのラビオリです。サフランで色付けしてあります。
セコンドはサルティンボッカ風なんですが…子牛肉の上にのせてあるのは生ハムじゃなかったような…
クランベリーソースだったような…。ぜんぜんメニューの紹介になってませんね。
そしてこれまた「疑惑の?セコンド」です。
ほうれん草のフランなんですが、果たしてフランはセコンドなのか?
さらにコントルニのようにあわせてあるケッパーソースはどうやって食べたのか?
とにかくすべての料理がおいしかったことは間違いないのですが、オリジナリティにあふれていて、
素材や調理法、そして料理の名前が思い出せない!
しかもひんぱんにメニュー変更があって、ホームページで紹介されているメニューと、
ここで紹介しているメニューは全く別のものだったりするわけで…。
食事をいただいた場所は「ロッククライマーの部屋」で間違いなさそうです。
このリストランテで一番由緒正しい部屋です。
ドルチェは「チョコレートムースのバニラソースがけ」と、
これは「フルーツゼリー、ドライフルーツ添え」といえばいいのでしょうか。
でも、さりげなく黒トリュフなんかも添えてあったりして…。
で、シメはエスプレッソなんですが、チョコレートがさりげなく添えられてきたりして…。
普通ならこれだけでホテル代が吹っ飛びそうな満足度120%のディナーでした。
Alpenroyal Grand Hotel(アルペンロイヤル・グランドホテル)
セルヴァ・イン・ガルデーナの西のはずれにある、広大な敷地を持つホテルです。
外見はいわゆるチロル風のホテルですが、一年中泳げる屋内プールやスパ、
ミシュランの星つきリストランテに来客専用のヘリポートまである5つ星です。
客室の前には自然池に見えるよう工夫をこらされた屋外プールがあり、
夏のあいだはここで泳いだり日光浴を楽しむこともできます。後に見えるのは、サッソ・ルンゴです。
部屋はちょっとふんぱつしてジュニアスイートです。広々として開放感いっぱいです。
バスルームも広々として、大きなバスタブにはジャグジーがついています。
ミストサウナのある部屋もあるそうです。
そしてこれが部屋からの眺め。
写真手前が夏用プール、写真左端の中ほどに小さく見えているのがフロントのある建物です。
この眺望と広さと設備、そしてハーフボード(朝食・夕食つき)でヴェネツィアあたりの5つ星の
半額以下で宿泊できるのですから、何度でも来てみたくなります。
レセプション方面から見たゲストルームの全景です。
右手前のサンルーフの部分が屋内プール・サウナとフィットネスジムのある建物です。
車で5分とかからないところにはFISワールドカップが開催されるコースがあることもあり、
各国のスキーチームが合宿に利用することもあるとのこと。
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ホテルのホームページはコチラ(日本語ページもあります)