クローチフェリ通りの入り口、サン・フランチェスコ広場の前に、
アッシジのサン・フランチェスコにささげられた教会があります。
わざわざ「アッシジのサン・フランチェスコ」とことわっているのは、
クローチフェリ通りには「ボルジア家のサン・フランチェスコ」の教会があるからです。
ファサードはこれといって特徴のないバロック様式です。
ちょうど中心にあたる部分には、フランチェスコの彫像が立っていますね。
内部も比較的控えめなバロック装飾がされています。
この控えめな感じは、カターニアの教会に共通する特徴なんでしょうか、
それともフランチェスコ会の教会だからでしょうか。
教会の中には、聖アガタのお祭りで引かれる山車が何台か置かれていました。
どれも見事な装飾で、地区どうしや組合どうしのプライドがかかっているかように感じられました。
旧市街のほぼ中心にあるこの通りは、カターニアのバロック建築の中でも代表的な建物がたくさん並んでいます。
まずは南のはしにあるサン・ベネデット門(L`arco di S.Benedetto)。
建築材に溶岩を使用しているのが、カターニアならではの特徴です。
門をくぐると、通りに面して、代表的なバロック建築の3つの教会があります。
まず1つめがサン・ベネデット教会(Chiesa diS.Benedetto)。ファサードの装飾が独特です。
正面扉には聖ベネデットの生涯が描かれています。
内装も美しいとのことですが、中を見ることができるのは、金~日のみ。
路地をへだててすぐ隣に立つのがサン・フランチェスコ・ボルジア教会(Chiesa di S.Francesco Borgia)。
ファサードが大理石で装飾されているのに対して、側面は黒っぽい溶岩の色がそのまま残っています。
こちらは、開いているはずだったのですが、入り口には鍵がかかっていました。
3つめが、サン・ジュリアーノ教会(Chiesa di S.Giuliano)。
曲線を活用したファサードは、いかにもバロック建築といった印象です。
ここだけは、中で何かの集会(ミサではなかった)が行われていたためか、中に入ることができました。
意外にも、内部の装飾はすっきりとしています。
この他にも、見どころがいっぱいのクローチフェリ通り。
カターニアを訪れたら、ぜひ足を運びたい場所です。
IL Principe Hotel(イル・プリンチペ・ホテル)
カターニアの旧市街の中心にある、観光に便利なホテルです。
歩いて1分でクローチフェリ通りに出ることができ、ドゥオーモ広場までも5分かかりません。
街の中心にあるホテルのいいところは、ちょっと休みたいときや、必要なものがある時に、
すぐにホテルに戻れることです。
部屋は機能的に改装されていて、便利で快適です。
あまり期待はしていなかったので、ちょっとうれしくなりました。
バスタブはありませんでしたが、部屋のレベルはかなり上のランクです。
ただ、イタリアらしく、壊れたままで修理されていないところもあるので、
部屋の中はよく確認したほうがいいでしょう。
私たちの泊まった部屋には最上階で窓がなく、代わりに天窓がついていました。
幸いにも天気に恵まれたので、日中は照明が必要ありませんでした。
朝食はイタリア人の考えるアメリカン・ブレックファストといったところでしょうか。
スクランブルエッグとベーコンらしきものがあるのですが、
スクランブルエッグには塩味が全く効いてなく、ベーコンは真っ黒焦げといった感じです。
コーヒーがセルフサービスだったのもマイナスポイントです。
まあ、朝食はホテルを評価するうえでの一つのポイントにすぎないので、
そんなに気にしなくてもいいかもしれませんね。
全体的には、便利で快適な、おすすめできるホテルだと思います。
ホテルのホームページはこちら(日本語です)
カターニアにはプルマンの停留所がいくつかありますが、
旧市街から一番近くて便利なのがこのバスターミナルです。
旧市街からバスターミナルへは、ウツェダ門を抜け、鉄道のカード下をくぐっていきます。
ドゥオーモ広場から徒歩5分くらいでしょうか。
市内を走るバスも含め、たくさんのバスが止まっていますが、屋根やホームのようなものはありません。
バスターミナルというよりも広場ですね。
interbusの切符売り場が広場の一番南にあります。
ここだけかろうじて屋根とベンチがあります。
その向かいにASTの停留所があります。ASTのプルマンは車内で切符を買う決まりのようです。
(カターニア以外でもそうでした)
時間がある時には、広場のそばにあるこのバールでひと休みするのも悪くないかもしれませんね。
Hilton Garden Inn Rome-airport
ローマの空港火災のとばっちりを受けて泊まったホテルです。
空港の駐車場のはずれにあり、シャトルバスで空港から5分くらいです。
深夜3時過ぎにチェックインしたのですが、チェックアウトが12時のため、
ゆっくりと過ごすことができました。
客室はいわゆるシティホテルで、機能優先ですが、不自由することは何もありませんでした。
ビジネスで訪れるなら、100点満点でしょう。
空港の駐車場を経由していく空港行きのシャトルバスが15分おきに出ています。
深夜の場合には、ホテルに電話すると送迎バスがやってきます。
困った時に、本当に助かったホテルでした。
それは、私たちがイタリアから日本へ向かう予定の前の日の未明に起きました。
ローマの国際空港で火災、一時閉鎖 レストランで出火か
私たちがチェックイン・カウンターに行き、スーツケースを預けようとすると、
「今日はローマ便は飛ばない。ローマの空港で火事があったから。」
とのこと。
でも、どうやら国際線は飛ぶみたいです。
どうしたらいいのかわからず、とりあえずチケットカウンターに行くと。
この混雑。怒号や罵声が飛び交っています。
どうやら飛ばないのはアリタリアの国内線だけみたいなんです。
この時、朝の10時30分。
で、ひとりひとりが歓声を上げたり、落胆をしながら手続きを終え、
カウンターを去っていきます。
私たちはどうなったかというと、
「今日の深夜にローマ行の深夜便が出るから。それに乗ればローマに行けます。
ただし、ローマ発の成田便はキャンセル待ち。何回かトライしてみるけど。
あと、ローマのホテルはアリタリアでは手配しないから」
とのこと。
いいも悪いも、この提案を飲むしかありません。
この時、時刻は午後5時。ありえない…。
というわけで、私たちがローマ行の飛行機に乗ったのは深夜の1時30分。
乗客は20人ほど、座席は自由席です。
というわけで、私たちはやっとのことでローマにたどり着くことができたのでした。
ローマに降り立ったのは午後3時。
こんな経験、2度としたくない、と思いながら
私たちはホテルのシャトルバスに乗り込んだのでした。
カターニアの空港は、旧市街から車で20分ほどのところ、フォンタナロッサにあります。
2007年に改装されたこの空港は、パレルモの空港と並ぶ、シチリアの空の玄関口です。
空港のホームページはこちら
http://www.aeroporto.catania.it/
空港からはエトナ山がよく見えます。でもそれだけ噴火した時は影響を受けやすい、ということですよね。
ここが到着フロアの入り口です。
ちなみにこの空港は、カターニア出身の航空気象学者、フィリッポ・エレディアの名前が付けられています。
到着ロビーです。バールやブランドショップもこのフロアにあります。
出発ロビーです。こうやって見るとかなり大きな空港です。
ちなみに3階にはセルフレストランがあります。
それにしてもなぜこんなに多くの行列ができているかというと…。
この時、ローマでは大変なことが起きていたのです。