La Cave de Cogne(ラ・カーベ・デ・コーニェ)
コーニェの街のほぼ中心、郵便局のすぐ向かいにあるエノーテカ?です。
エノーテカ?と書いたのは、ここではワインやお惣菜も買うことができて、ちゃんとした食事もできるからです。
そして、ここは日本人のJUN NAKAJIMA さんのお店(正確にはJUNさんの奥さんの実家)なのです。
午前中のトレッキング?(というのはちょっと大げさ)から帰ってきた私たちは、
どこかで昼食にしようとコーニェの街中をふらふらと歩いていました。
そこに「日本人の方ですか」と日本語で声をかけてくる人がいます。その人がJUNさんだったというわけです。
これも何かのめぐりあわせかなと思った私たちは、ここで昼食をいただくことにしました。
内装はシックですが、ちょっと今っぽさもあります。テーブルの黒い部分にはヴァッレダォスタの石が使われています。
JUNさんはワインの特徴や、どんな料理に合うのかを詳しく説明してくれます。
結局、地元の赤ワインをグラスで2種類いただくことにしました。
料理もワインに合わせてもらいました。もうほとんどおまかせ状態です。
プリモはトマトソースのラヴィオリ。オーソドックスな、飽きのこない味です。
セコンドはチキンのグリル。ワインとの相性ピッタリです。付け合わせの野菜たちもちょうどいい感じです。
それと、シェフが1つ1つの料理を解説してくれるのは、なんだかちょっとリッチな気分です。
JUNさんと奥さんの写真を撮らせてもらいました。
2人はJUNさんがコックの修行をしていたころに知り合ったそうです。結婚して、コーニェに住むのは2人にとって、
きっと勇気のいることだったでしょうね。
彼はイタリア語のほかにフランス語も話せて、
コーニェの多くの人たちと知り合いです。
誰に聞いても「彼はいいやつだよ」という返事が返ってきます。
ぜひ、たくさんの人におすすめしたいお店です。
お店のホームページはこちら
最後に二コラが連れて行ってくれたのは、コーニェの村を一望できる山の中腹です。
コーニェの家々と牧草地、そしてグランパラディーソが一望できます。(今は雲に覆われていますが・・・)
ホテルや別荘が立ち並ぶ村の西側とは対照的に、村の東側には昔ながらの古い街並みが残っています。
牧草地と集落をへだてている道から、牧草地のほうにはみ出している建物が、私たちが泊まったホテルBellevueです。
グランパラディーソの半日ガイドは、私たちの想像していたものとは少し違っていましたが、
十分に楽しむことができました。
自分たちだけで歩いていたのでは気づかなかったところ、行けなかったところへ案内してくれた二コラに感謝。
(二コラはたぶん読めないだろうけど…)
ずいぶん高いところまでやってきました。下のほうに駐車場から続く道が見えています。
滝の上までやってきました。ここからあの大きな滝が流れ落ちています。
滝の真上にかかる橋までやってきました。上流を見上げると、まだ上のほうにも滝が続いています。
下を見下ろすと、滝は何段にもなっていて、滝つぼのところまで見ることはできませんが、
それでも吸い込まれてしまいそうです。
しばらく滝の流れるようすを眺めたあと、さらに道に沿って進むと、見晴らしのいい高台に出ました。
まだ雲が広がっていますが、青い空が顔をのぞかせています。晴れていたらどんなにいい眺めなんでしょうか。
水の流れ落ちる音に後ろをふりかえると、またまた滝が・・・。
これが一番上流にある滝です。ここまでやってくる人は、なかなかいないようです。
でも、下の大きな滝を見ただけで帰ってしまうのは、もったいないですよ。
ふたたび二コラの車に乗り込んだ私たちの目に飛び込んできたのは、虹です。
コーニェの牧草地にかかる虹。なんかちょっと幸せな気持ちになりました。
ところで、この後はどこへ行くんでしょう。
二コラにたずねると、「滝を見に行くよ。ぜひ見せたい場所なんだ。」とのこと。
コーニェから車で10分はかからなかったでしょうか、着いたところは「Lillaz」という場所です。
いったいどんなところなんでしょうか。
車を降りて、しばらく歩くと、小さな滝のようなものが見えてきました。
見せたいものって、これ?まあこれはこれで日本庭園風で趣がありますけど。
と思っていると、二コラはどんどん坂道を登っていきます。
その先には、こんな滝が待っていたのです。これが大滝(Castata grage)です。
なかなかの迫力なんですが、これだけだと、いまいちスケール感が伝わりにくいかもしれませんね。
というわけで、これならどうでしょう。なかなかいい景色でしょう?
私たちは、今から滝の上にかかる橋まで歩いて行こうとしているところです。
実はこの滝、まだまだ先があるんですよ…。(大滝だけ見て帰っちゃう人、多いみたいです。)
遊歩道に沿ってさらに歩いていくと、こんな看板が。
こんなところに、チーズやバターを作っている農家があるんですね。
この橋までで、私たちの散策はおしまい。あいかわらず、グラン・パラディーソは姿を見せてくれません。
帰りは、川の反対側を通って戻ります。
こんな大きな石が、ごろんと転がっています。川の水で流されてきたとは思えないので、山から落ちてきたのでしょう。
落石を利用して建てられたこんな家もありました。
家があるところに石が落ちてきたんじゃなくって、石があったところに家を建ててあるんです。
これで散策はおしまい。マーモットには出会えなかったけど、カモシカやリスも見たし、
グランバラディーソが間近に見える場所まで行ったし…と思っていると、二コラは「次に行こう」と言っています。
次って、どこへ?
雨が上がると、山々もその姿をあらわしはじめました。でも、グラン・バラディーソはまだ霧の中です。
小さな花にも、たくさんの雨露がついています。
道はところどころ林の中をぬうようにして続いています。
木々のあいだから、うっすらと雪化粧をした山が見えてきました。
雨のあとだからでしょうか、あちらこちらに小さな滝を見ることができます。
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国立公園のエリアまでは、コーニェの中心から車で5分ほどです。
敷地内は車の乗り入れが制限されているので、ゆっくりと散策を楽しむことができます。
入り口近くには植物園もあります。春から夏にかけてはさまざまな花を見ることができるのですが、
今日はシーズンオフなのと雨なのとで、外から眺めるだけです。
しばらくすると、カモシカが私たちをお出迎えです。
ここではリスやマーモットも見ることができるのですが、残念ながらマーモットは冬眠中だとのこと。
「冬眠」というより、一年のうち半分を寝て暮らすのだそうです。ちょっとうらやましいかも。
イタリアでは、カモシカのことを「camoscio(カモッシォ)」と呼ぶそうです。
たくさんいる(複数形になる)と「カモッシ」なので、日本語とにていますね。
雨も少しずつ上がってきました。キャンセルしないでよかった・・・。