i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

ラ・ロトンダ(La Rotonda)

2009年12月18日 | ヴィツェンツァ

ヴィツェンツァの郊外には、パッラーディオが貴族に依頼されて設計した別荘が点在しています。
その中で最も有名なものが「ラ・ロトンダ」です。


 
「ラ・ロトンダ」とは「円形の建物」という意味で、中の広間が円形をしているためにこう呼ばれています。
外見は完全な方形で左右対称に作られており、
東西南北どの方向から見ても大きな階段と神殿風の玄関があって、まるで同じ姿に見えます。

27530014
同じような様式の建物は、後世になってイギリスやアメリカで盛んに建てられています。
(アメリカ建国の父と言われるトマス=ジェファーソンの自宅も、ラ・ロトンダにそっくりです。)

 

私たちが訪れたときには、残念ながら一部修復中で、建物の全容を見ることはできませんでしたが、
それでもその美しさは十分に感じることができました。
また、小さな丘の上に建てられているため、建物から見る周囲の景色もすばらしく、
どうしてここに別荘を建てたのかがわかるような気がしました。

                                       27530013_1

ヴィツェンツァの旧市街からラ・ロトンダまでは、歩いていけないこともないですが、
バスかタクシーを利用するほうが無難です。
また、帰りにはタクシーを捕まえるのは難しいので、バスの時刻をよく確認しておきましょう。
私たちは、帰りのバスに乗り遅れてトボトボと町まで歩いて帰るハメになりました。 


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ヴィツェンツァのドゥオーモ

2009年12月15日 | ヴィツェンツァ

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ヴィツェンツァのドゥオーモは、シニョーリ広場から少し西へ進んだところにあります。
パッラーディオの設計した建築物ばかりが注目されがちなヴィツェンツァの街ですが、
ドゥオーモも時間が許せば訪れたい場所です。

ここのドゥオーモは、前面に大きな広場を持たず、他の重要な建物とも離れているため、
訪れる人もさほど多くありません。
しかし、ヴェネツィア・ゴシック風のファサードは、色の微妙に違う大理石で模様がつけられていて、
やさしい印象を受けます。

101302
このドゥオーモは、第二次世界大戦中に破壊され、現存するものはその後再建されたものだそうですが、
パッラーディオの力強い建築にちょっとおなかいっぱいになったら、
こんなやさしい雰囲気のドゥオーモでお口直ししてみるのも悪くないと思いますよ。

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Teatro Olimpico(オリンピコ劇場)

2009年12月12日 | ヴィツェンツァ

100101
パッラーディオ大通りの東のはずれにあるこの劇場は、
古代の野外劇場をイメージして作られたユニークな劇場です。

建物の外観は特筆すべきところはありません。
しかし、いったん中に入ると、パッラーディオの斬新なアイディアにびっくりです。


100103 

100102_2 まずは客席。古代ローマの劇場のように、
 半円形につくられた客席は天井には
 書き割りの青空が描かれて、
 それらしい雰囲気をかもしだしています。

 そして、客席の上には数多くの大理石の彫刻たち。
 と、思いきや、
 これらはなんとすべて木製なんだそうです。

 それだけではありません。
 この劇場は舞台も含め、
 すべて木からできているそうなんです。
 これにはちょっとびっくり。
 どう見ても大理石にしか見えませんよね。




100105 
舞台の背景は、パッラーディオの死後、弟子?のスカモッツィが完成させています。
もちろん、この立派な凱旋門風の背景も木製です。


100104_3そして、アーチの後に続く道は
かなりの奥行きがあるように見えますが、
実はここにも秘密があります。
遠近法をたくみに駆使してつくられているため、
実際の奥行きはほんのわずかしかないのです。

こんな風にユニークなアイディアが満載の
オリンピコ劇場は、今も現役の劇場として
利用されています。
もし時間が取れるようなら、
ぜひここで実際の演劇鑑賞をしてみてください。
私たちの感想とは別の
新たな発見があるかもしれませんよ。


Teatro Olimpicoのホームページはこちら
http://www.cisapalladio.org/veneto
 

 
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ヴェネト州の町々を網羅して紹介している本です。
もちろんヴィツェンツァも紹介されています。
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ヴィツェンツァの街を歩く

2009年12月09日 | ヴィツェンツァ

以前書いたとおり、ヴィツェンツァは街全体がさまざまな建築の博物館のようです。

101001
Palazzo Thiene(ティエーネ宮:古いほう)
ヴィツェンツァでも比較的古い時代の建物です。
パッラーディオの建築のような力強さがないのは、オーダーが強調されていないからですね。
代わりにアーチが多用されていて、壁にはフレスコ画も残っています。
英語圏のツアー客にガイドが一生懸命説明していました。

くわしいことはこちらで。(イタリア語のページです)

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Palazzo dal Toso“Ca d`oro”
(トーゾ宮: 通称カ・ドーロ)


ヴェネツィアン・ゴシック建築の代表です。
かっては外壁が金箔でおおわれていたそうなので
「カ・ドーロ」とも呼ばれています。

ヴェネツィアにある本家の「カ・ドーロ」と
どことなく似かよった印象を受ける建物です。
もちろん、パッラーディオとは無関係です。











101003  Palazzo Barbaran da Porto
  (バルバラン・ダ・ポルト宮)


 これもパッラーディオの代表作の1つです。
 写真ではわかりにくいのですが、
 ギリシア風の破風が多用されています。
 現在は建築研究センターになっていて、
 展覧会などのイベントも行われます。
 わたしたちが訪れたときには、
 パッラーディオやスカモッツィの
 デッサンなどが展示されていました。

 やはり、くわしくはこちらで。
 (イタリア語のページです)






101004_2Palazzo Chiericati(キエリカーティ宮)
マッテオッティ広場に面して立ち、
オリンピコ劇場の向かいにあります。
建物の正面はオーダーが強調され、
いかにもパッラーディオといった風の
建物になっています。

現在は市立美術館として利用されています。
ヴェロネーゼの絵などもあります。

ここについても、
くわしくはこちら
。(イタリア語のページです)



建築ガイドブック パッラーディオ
Caroline Constant
丸善

 

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Piazza dei Signori (シニョーリ広場)

2009年12月06日 | ヴィツェンツァ

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ヴィツェンツァの街の中心は、ここシニョーリ広場です。
東西に長いこの広場は、私たちが訪れたときには青空市が立って、なかなかのにぎわいをみせていました。
左はしに見える赤茶色の建物は、
Loggia dei Capitaniato(ロッジア・デイ・カピタニアート)
と呼ばれています。これもやはりパッラーディオの作品です。


広場の南側には、パッラーディオの代表作である「バシリカ」が堂々とした姿を見せ、
東の端には、他のヴェネトの街と同様にヴェネツィアによる支配の象徴である
「翼を持つライオン」の円柱が立てられています。


広場の周囲を取り囲んで、さまざまな時代のさまざまな建築様式の建物が立ち並んでいます。
どこへ行っても、パッラーディオの作品に出会う。
ヴィツェンツァはやはりパッラーディオの街でした。

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Basilica Palladiana (ラジョーネ宮)

2009年12月03日 | ヴィツェンツァ

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シニョーリア広場の南側の大部分を占めるこの建物は、通称「バシリカ」と呼ばれていて、
ヴィツェンツァの市庁舎として長く利用されてきました。
16世紀に大規模な改修が行われ、このとき多くの先輩建築家をしりぞけて採用されたのが、
当時はまだ無名だったパッラーディオの案で、これが実質的なパッラーディオのデビュー作です。

今では1階はショッピングアーケードになっていて、
全体の雰囲気はパドヴァのラジョーネ宮とよく似ていますが、こちらのほうが重厚な印象を受けます。

それにしても、これだけ大きな建物を取り壊すことなく改修して、
それを現代まで利用し続けているのには驚かされますね。

100701 
細長い鐘楼は、もともとの建物をつくった当時のものをそのまま残してあるそうです。

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パッラーディオの街

2009年11月30日 | ヴィツェンツァ

092801_2 ヴェネツィアとヴェローナの中間、
 ややヴェローナよりに
 ヴィツェンツァという町があります。

 この町は
 「イタリアでもっとも暮らしやすい都市」の
 第一位に選ばれたこともある町で、
 FSの列車を降りて駅前に出ると、
 ちょっとした遊園地風の公園があり、
 そこを抜けると
 いかにも郊外の住宅地といった街並みが続きます。


 旧市街には、
 ラジョーネ宮、キエリカーティ宮、

 ロッジア・デル・カピタニアート、
 オリンピコ劇場など、

 彼が設計した建築が数多く残り、
 また街のメインストリートには
 「パッラーディオ大通り」という名がつけられています。

 
 一人の偉大な建築家が作り上げた街、ヴィツェンツァ。

 パッラーディオの作品に注目しながら、旧市街を歩いてみましょう。


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