i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

ペルージャからトーディへ

2007年10月31日 | スポレートとトーディ

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自然が豊かでイタリア中央部にあることから“イタリアの緑のハート”と呼ばれるウンブリア州の、
そのまた真ん中に、トーディという町があります。
FSもなく、プルマンの本数も少ないこの町に行くために、
私たちはペルージャから私鉄のウンブラ中央鉄道(FCU)に乗ることにしました。

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ウンブラ中央鉄道は、文字通りウンブリア州の中央を縦断している鉄道で、
北のサンセポルクロとペルージャを結ぶ路線と、南のテルニとペルージャを結ぶ路線があります。

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私たちは、ペルージャ旧市街のふもとにあるペルージャ・サンタンナ駅からテルニ行きの電車に乗り込みました。

18710078 天気は快晴、車両は新しく座りごこちも快適です。
 トーディの最寄り駅トーディ・ポンテ・リオまでは
 45分ほどの短い旅。
 FSと連絡しているペルージャ・ポルタ・サンジョバンニ駅を過ぎると、
 車窓からの眺めは田園風景へと変わり、
 私たちはすっかりリラックスしてしまいました。


 ついうとうとしてしまった私たちが目を覚ましたのは、
 電車がどこかの駅を発車したときでした。
 通り過ぎるプラットホームには『…Ponte Rio』の文字が…。
「しまった!寝過ごした!」いくら田舎とはいえ、スリの多いイタリアの電車の中で居眠りするなんて!
おまけに降りるはずだった駅はどんどん遠ざかっていきます…。

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車窓から見えるトーディの町(乗り過ごさないとこのようには見えない)

とりあえず、次の停車駅で電車を降りました。
マッサ・マルターナというその駅は、駅のまわりは雑草が生い茂り、まるで廃線の駅のようなたたずまいです。
時刻表を確認すると、40分くらいで電車が来ます。(電車は1時間に1本程度しかないのです)

18710079

しばらくしてやってきた電車に乗り、
私たちは予定より1時間くらい遅れてようやくトーディ・ポンテ・リオ駅にたどり着くことができたのでした。

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トーディ・ポンテ・リオ駅   
(トーディ・ポンテ・リオ駅から旧市街までは、バスに乗って15分ほどです)

ウンブラ中央鉄道(FCU)のホームページはこちら

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ペルージャのレストラン

2007年10月28日 | ペルージャ

 Ristorante del Sole(リストランテ・デル・ソーレ 

18710173 
マッテオッティ広場からオベルダン通りを少し南へ下った所にある
 リストランテです。(入り口が少しわかりにくいので要注意です)
 建物が傾斜地にたてられているため、
 窓際の席からはアッシジ方面の景色を楽しむことができます。

 前菜は、ウンブリアのリストランテでは珍しいブッフェスタイルでしたが、
 カメリエーレが適当にみつくろってくれました。(てんこ盛りに!)
                   野菜のグリルが中心でしたが、これはかなりいけました。

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プリモはトマトソースのトロフィエ、セコンドは子羊のグリル、
デザートは自家製ビスコッティにヴィン・サントと、いまいちウンブリアらしくないオーダーでしたが、
味はなかなかGoodでした。けっこうおすすめのお店だと思います。
(そうそう、ワインは例によってトルジャーノの赤です)

18710170      

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街の外をエトルリア門まで歩く

2007年10月25日 | ペルージャ

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街の外、つまり丘の下には、街中とは違ったペルージャの一面を見ることができます。
イタリアらしい青い空に向かって鐘楼をかねたファサードが伸びている小さな教会。
ウンブリアでは、この様式の教会をよく見かけます。

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こちらは納屋?の入り口を飾っているマヨルカ焼です。どうやらサン・セバスティアーノのようですね。

18710175
そして、ペルージャ旧市街の北側にどっしりと構えるエトルリア門。
ペルージャでももっとも古い建造物のひとつです。
通りをはさんでこの門の向かいには、
かって、作家の須賀敦子さんもここで学んでいたペルージャ外国人大学があります。

霧のむこうに住みたい (河出文庫)
須賀 敦子
河出書房新社
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ペルージャのカテドラーレ(Cattedrale di S,Lorenzo)

2007年10月22日 | ペルージャ

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18710153ペルージャのカテドラーレは、
町の守護聖人サン・ロレンツォに捧げられたものです。
ヴァンヌッチ大通りの北のつきあたり、
11月4日広場に面しているのですが、
ファサードが広場方向にないことと、
外壁の装飾は明らかに未完成のままなので、
(側面のほんの一部にだけピンク色の大理石が張られている)
外観はあまり印象に残りません。

しかし、内装はなかなか美しく、
特にステンドガラスが印象的です。
また、入って左側の礼拝堂には「聖母マリアの結婚指輪」
と伝えられる指輪がまつられています。



18710166
ファサードの前では、さまざまな陶器が並べられ、毎日のように陶器市が開かれています。

ソニーストアソニーストア

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ペルージャの見晴し台

2007年10月19日 | ペルージャ

ペルージャは、高台の上に街があるため、街のあちこちに眺めのよい場所があります。

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最も眺めのよい場所は、街の南側のカルドゥッチ公園でしょう。
緑豊かなこの公園からは、木陰のベンチに腰かけて、
アッシジを中腹に抱くスバシオ山の姿を遠くに望むことができます。

また、街の北側にあるロッシ・スコッティ広場からは、まったく違った眺めを見ることができます。
中世の家並みが続くペルージャの街と、旧市街を囲む城壁、そして城壁の外に広がる緑。
(もっとも、城壁の外にも新興住宅がちらほらと目に付きますが…)

18710137
そして、穴場といってよいのが「マッテオッティのテラス(Terazza di Matteotti)」です。
プリオーリ宮の正面玄関の前の道を東に進むと、マッテオッティ広場という、
通りの道幅が広くなっただけのような広場に出ます。
広場に面した建物の下に通り抜けのできるアーチがあり、それをくぐって露天市を通り抜けると、
そこが「マッテオッティのテラス」です。

18710138
ここからは、ペルージャの街並みとアッシジ方面の眺望を両方とも楽しむことができます。
街歩きに疲れたら、ここでジェラートを食べながら一休み、なんてのもいいかもしれませんよ。


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ANAの旅行総合サイト【ANA SKY WEB TOUR】

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サン・ベルナルディーノ礼拝堂(Oratorio di S.Bernardino)

2007年10月16日 | ペルージャ

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プリオーリ宮の中ほどに、アーチがくりぬかれており、その下を通って丘の下へとつづく小道があります。
目抜き通りのヴァンヌッチ大通りとはうって変わり、バールの一軒もなく、
家と家のあいだにはバットレスの役目を兼ねた小さなアーチがいくつも続いているこの小道は、
プリオーリ通りと呼ばれています。この界隈はペルージャで最も中世らしさを残している地区です。

18710140
昼なお暗いプリオーリ通りをゆっくりと下り、小さなエトルリアの門を右に折れると、
そこには緑の芝生が広がるひろびろとした場所があり、ホッと安心するような気持ちになります。
ペルージャ大学の校舎からも近いこの広場には、大学生らしき若者たちが思い思いにくつろいでいました。

この広場に面して、2つの教会が建っています。
1つはサン・フランチェスコ教会、
そしてもうひとつは今は美術館となっている建物に併設されているサン・ベルナルディーノ礼拝堂です。

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この礼拝堂は、ミントグリーンを基調とした色彩のファサードが印象的な建物です。
一見ミントグリーンで塗られているかのようなこのファサードは、
よく見ると、オレンジやピンクなど、さまざまな色の石を組み合わせて作られていることがわかります。

18710142内部はいたってシンプルな作りになっていますが、
けっして質素ではありません。
地元の有力者のバックアップがあったのだろうと
思わせる豪華さでした。

     VELTRA

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プリオーリ宮

2007年10月13日 | ペルージャ

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街そのもの(街の構造自体)が見どころと言ってもよいペルージャですが、
あえて一番の見どころを選ぶとすれば、プリオーリ宮でしょう。
11月4日広場とヴァンヌッチ大通りに面したこの建物は、
昔からさまざまな施設の複合体として使われていました。

18710178

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広場側には、大きな階段の上に入り口が設けられ「公証人の間」と呼ばれる大広間があります。
ここは壁面全体がフレスコ画で飾られており、どことなくパドヴァのラジョーネ宮の大広間を思い起こさせます。

18710167
一方、大通り側にはいくつもの入り口があります。
正面玄関?はうすいピンクを基調とした色使いで、
サン・ベルナルディーノ礼拝堂のミントグリーンのファサードと好対照です。
玄関を入ると、3階までは現役の市庁舎として使われており、
4階が国立ウンブリア美術館として使われています。
美術館の目玉はペルジーノ(本名ピエトロ・ヴァンヌッチ:大通りの名前も彼からとったものです)の
作品群です。
ついこの間まで日本でもペルジーノ展が開かれていましたから、実物を見た方も多いかもしれませんね。

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また、この他にも、寄木細工の装飾がすばらしい「中世の商人組合の事務所」や、
ペルジーノのフレスコ画が豪華な「中世の両替人組合の事務所」があります。
いずれも入り口は別々に大通りに面しており、出たり入ったりを繰り返しながら見学することになります。
(特に商人組合は入り口がわかりにくいので要注意です。)

とりあえず、ペルージャへ行ったら絵画好きな人はペルジーノ必見です。
そして、ペルジーノを見るならプリオーリ宮。これだけは押さえておきましょう。

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

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ヴァンヌッチ大通りと11月4日広場

2007年10月10日 | ペルージャ

旧市街の南のはずれ、カルドゥッチ公園から、
街の中心イタリア広場を通って大聖堂までつづくペルージャの目抜き通りが「ヴァンヌッチ大通り」です。

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イタリアには「パッセンジャータ」といって、
夕方になると街のメインストリートをぶらぶらしながら友人たちとおしゃべりをして過ごす習慣があります。
ヴァンヌッチ大通りは、まさに「パッセンジャータ」をするためにあるような通りでした。

18710135_1 イタリア広場から11月4日広場までは、
 一般車両は進入禁止のため、
 安心して街歩きを楽しむことができます。


 11月4日広場から見る午後5時ころの
 ヴァンヌッチ大通りの眺めは
 「平和なイタリアの夕方」の象徴のようで、
 心休まる風景でした。

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ペルージャは立体迷路(2)

2007年10月07日 | ペルージャ

18710150ペルージャは丘の斜面に造られた街。

街全体がまるで立体迷路です。
特に街の南と北は、
びっくりするような構造になっています。

前回は街の南側を紹介したので、
今回は街の北側について書いてみます。

街の南が地下迷路だとすれば、
北は空中迷路です。

11月4日広場から、
大聖堂の脇をカーブするように北に進むと、
ゆるやかに下り坂になっている道に出ます。
これが「アッピア通り」です。






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やがて、アッピア通りの上を立体交差するように一本の道が現れます。
この通り(バッティスティ通り)も大聖堂脇から始まっている道なのですが、
いつの間にかアッピア通りとはかなりの高低差ができています。

18710149
さらにアッピア通りを下ると、今度はアッピア通りからまるで橋のように一本の細い道が枝分かれしています。
これが「アクアドット通り」で、
まさに水道橋のように谷を越えてその下を通る道々と立体交差をしながらペルージャ大学方面へと続いています。

一方のアッピア通りはといえば、さらに下っていき、
アクアドット通りの下をくぐっている「エリザベッタ通り」へと至ります。
写真左手の階段のように見える道がアッピア通りです。

18710147
エリザベッタ通り付近からの様子です。一番上を横切っているのがバッティスティ通り、
その下のアーチをくぐって写真を撮った地点まで伸びてきているのがアッピア通り、
手前に見える橋のようなものがアクアドット通りです。


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なんだか文章で書いていると様子がまったく伝わりませんね。
百聞は一見にしかず!ぜひ、ペルージャに行って、
この中世の空中迷路を実際に自分自身の目で確かめてください。

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ペルージャは立体迷路(1)

2007年10月04日 | ペルージャ

ペルージャは丘の斜面に造られた街。街全体がまるで立体迷路です。

18710181 たとえば、街の南側からは、
 バスターミナルのあるパルティジャーニ広場から、
 旧市街に向かってエスカレーター(動く歩道)が伸びています。

 このエスカレーター、最初は屋外を通っているのですが、
 しばらくすると、地下にもぐってしまいます。
 それも、中世に造られた地下道にエスカレーターを通してあるのです。

 で、そのエスカレーターをしばらく進むといきなり視界が開けて、
 そこはもう旧市街の中心、イタリア広場。
中世から使われている通路にエスカレーターを通してしまうという発想がすごいですよね。

18710131
また、街の南西側のがけ下の道につくられた中世の門、マルツィア門をくぐると・・・。

18710130_2そこからは「バリオーナ通り」という
これまた中世につく られた道が通っているのですが、
この道はまるまる全部が地下にあるのです。

  18710132_3

通りには、教会も書店も画廊もあります。
住所もあるれっきとした街の一部なのです。
つまり、400年以上前に作られた地下街が
今も使われているというわけなのです。





18710134_1
ペルージャは、イタリアでもまれに見るユニークな構造の街だったのです。

イタリア ウンブリアで田舎暮らし―オリーブにかこまれた生活
ピーター ホブデー
三田出版会
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ペルージャのホテル

2007年10月01日 | ペルージャ

Sangallo Palace Hotelサンガッロ・パレス ホテル

ペルージャは、坂の多い街です。
スーツケースを抱えての移動はキビシイと考えていた私たちは、
交通機関へのアクセスを最優先にホテルを探しました。
その結果、選んだホテルが「サンガッロ・パレス」です。

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ホテルの部屋からの眺め

18710069 ここは、旧市街の南のはずれ(ふもと?)にあり、
 道路をはさんですぐ向かいにバスターミナル、
 徒歩1分のところにウンブラ中央鉄道(FCU)の
 ペルージャ・サンタンナ駅があります。
 また、旧市街へと上っていくエスカレーターも、
 このホテルのすぐそばから始まっています。

 また、ペルージャのサッカーチームのホームグラウンドもすぐ近くにあり、
 中田英寿選手もペルージャ在籍当時はここに泊まっていたそうです。

 ツアーでの利用もけっこうあるのかもしれませんが、
 私たちが宿泊している間には、どこの国の団体客にも会いませんでした。


18710068
設備は近代的で、日本でいうなら中規模のシティホテルといったところでしょうか。
部屋の広さ、水まわりは申し分なく、ベッドの寝心地もなかなかでした。
(もっとも、ペルージャに来るまで、ウンブリアではいわゆる「歴史的ホテル」にばかり泊まっていたので、
そう感じたのかもしれませんが…)
 
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リストランテも併設されており、チェントロまで出かけるのが面倒なときには、
ここで夕食をすませることもできます。(写真は朝食の様子)

ペルージャの街の雰囲気を味わいたいなら、チェントロの由緒あるホテルをおすすめしますが、
快適なホテルライフを求めるなら、このホテルがおすすめだと思います。

サンガッロ・パレスのホームページはこちら(日本語のページもあります。)
http://www.sangallo.it/


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Expedia Japan【旅行予約のエクスペディア】 航空券にホテルをプラスで、Air+割

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