i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

パルマの洗礼堂

2009年01月30日 | パルマ

111601

111602_3 ドゥオーモのすぐ脇には、
美しいピンク色の大理石で
作られた八角形の洗礼堂があります。

よく美しい洗礼堂を
“宝石箱のように美しい”
と表現しますが、
ここもまさにそんな言い方がぴったりな感じです。




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111605_2

内装は、数多くの彫刻や浮き彫りで装飾され、ドゥオーモの内装と比べるとずいぶん素朴な印象を受けます。

111604  天井は16等分され、
 それぞれに聖人が描かれています。
 よくみると、
 洗礼堂の内部も
 十六角形をしているのです。
 外から見たときは
 八角形だったのに…。

 また、この丸天井や明り取りの窓も、
 外から見ただけでは
 まったくわかりませんよね。
 シンプルに見えて、
 実は複雑な構造になっている
 洗礼堂なのでした。











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パルマのドゥオーモ(2)

2009年01月27日 | パルマ

111301 ドゥオーモの壁画と天井画を
 たんのうした私たちは、
 いよいよ待ちに待った
 クーポラの天井画へ…。
 ところがなんだか様子が変です。
 クーポラの真下には
 巨大なステンレスのやぐらが組まれ、
 コレッジョの「聖母被昇天」は
 その影に隠れてまったく
 見ることができません。

 エーッ! コレッジョ展なのに
 その目玉作品が修復中?
 と思った私たちですが、
 どうもそうではないようです。
 チケットを持った人たちが
 次々とやぐらの上に登っていきます。

 そうです。ピロッタ宮殿の
 「チケットありません」の“チケット”とは、
 このやぐらの上に登るための
 チケットだったのです。

 夢にまで見た「聖母被昇天」が…。
 残念ですがあきらめるしかありません。
 本物の代わりに一枚の絵葉書を手にして、
 私たちは少しだけ肩を落として
 ドゥオーモを後にしたのでした…。

ちなみに、再度ピロッタ宮殿のチケット売り場へ向かい、
「明日のチケットありますか?」と聞くと「ないわ」とつれない返事。
「じゃあその次の日の分は?」とさらに聞くと、うんざりしたように「ない」とのこと。
さらに何か言おうとした私たちを制するように
「その次の日の分も、また次の日の分も、ずーっと売り切れよ。翌々月の分ならあるわ」と答えて
「CHIUSO」の札をかけると、カウンターのブラインドをピシャリ。
すごすごと帰るしかない私たちだったのでした…。

VELTRA

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パルマのドゥオーモ(1)

2009年01月24日 | パルマ

111001_2
パルマのドゥオーモは、他の多くの街と同じように、旧市街の中心にあります。
シンプルですが均整のとれたロマネスク様式の美しいファサードを持つドゥオーモは、
やはりコレッジョの天井画で有名です。
中でも、クーポラに描かれた「聖母被昇天」は、
日本のテレビでも紹介されたほど有名なコレッジョの代表作です。


111002 内部は全体的に落ち着いた色調ですが、
 壁から天井まであたり一面がフレスコ画で
 覆いつくされています。

 詳しいことはよくわかりませんが、
 壁画はどことなくルカ=シニョレッリを
 ほうふつとさせる作風です。
 一方天井は、グロテスク風の模様が
 あしらわれた中に、
 不健康そうなマニエリズム風の絵が
 ところどころちりばめられています。

 しかし、全体的なトーンは
 決して不気味なものではなく、
 むしろ荘厳な雰囲気を漂わせています。
 私たちにとっては、
 これまでに出会ったことのない
 新鮮な驚きがありました。









111003_2
題材はどうやら「キリストの生涯」のようです。
ジョットの描いたパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂のそれとはまったく違ったおもむきがありますね。


Image244
天井画です。これだけのものを描くのにはどれだけの労力がかけられたのでしょうか。


大きな地図で見る

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ピロッタ宮殿

2009年01月21日 | パルマ

110701 FSの駅から街のメインストリートをまっすぐ南に進むと、Piazza della Pace(光の広場)と呼ばれる緑の芝生があざやかな広場に出ます。その広場の西側にある大きな建物がピロッタ宮殿です。でも、よく見るとこの建物、何か変じゃないですか?上から見ると逆G字の形をしているこの建物、本当は開いている部分にも建物が建てられて、今見えているくぼみのような場所は、中庭になるはずだったんじゃないでしょうか?だから側面の壁の仕上げが不自然に雑なんでしょう。

110702 建物の中には国立絵画館があり、ちょうど「コレッジョ展」が開催されていました。普段なら世界中を巡らないと鑑賞できないコレッジョの絵画のほとんどが、ここパルマに集められていたのです。コレはラッキー!と思いながら(この時は…)、私たちはまるでコレッジョのフルコースを楽しむかのように館内を巡ったのでした。また、建物の中にはファルネーゼ劇場と呼ばれる木造の劇場もあり、ここも必見です。ところで、チケット売り場で入場券を買ったとき、そこには大きく「ドゥオーモのチケットはありません」の張り紙が…。不思議に思った私がシニョーラに「ドゥオーモには入れないの?」と尋ねると、「入れるわよ」との返事です。このときにはまだ、それがどんな意味を持つのか、まったく気づかない私たちだったのでした…。

写真素材のピクスタ

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サン・パオロ・ベネディクト女子修道院

2009年01月18日 | パルマ

Image104  街のほぼ中心、ピロッタ宮殿とドゥオーモを結ぶ道の
 ちょうど真ん中あたりに、緑に覆われた小道があります。
 ここがサン・パオロ・ベネディクト女子修道院跡への入り口です。
 この女子修道院の修道院長の部屋の天井画が、
 コレッジョのパルマでの最初の仕事といわれています。

 入り口は、写真の門の手前右手にあり、
 修道院跡をぐるっと一巡りすると、
 一番最後に現れる部屋が、いわゆる“コレッジョの部屋”です。

 青みがかった緑のクーポラの天井に、
 無邪気に遊ぶ天使たちが描かれています。
 修道院には似つかわしくない、
 ともすれば官能的とも思える天使たちの姿は、
 ミケランジェロなどの描く天井画とは、
 明らかに異質な神秘性を感じさせます。

110402 

また、一つ前の部屋の天井は、いわゆるグロテスク模様で装飾され、
小さいながらも強烈な印象を与えてくれます。

Image103 

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コレッジョの街・パルマ

2009年01月15日 | パルマ

パルマは、日本では生ハム、チーズ、そしてサッカーチームで知られている街ですが、
この街について語る上で忘れてはいけない一人の画家がいます。
その人こそ“コレッジョ”ことアントニオ・アッレグリです。

パルマではドゥオーモの天井画をはじめとして、
街のあちらこちらでコレッジョの作品に出会うことができます。
そして、私たちがパルマを訪れたのは「コレッジョ展」の真っ最中。
なんと、世界中からコレッジョの作品がパルマに集められていたのです。

Image072 
サン・ジョバンニ・エヴァンジェリスタ教会の天井画
(なぜこんなに至近距離で写真を撮ることができたのかは、また今度。)

らに、特別企画も…。(私たちはこの特別企画に泣かされ、また貴重な経験もすることになるのですが…)

Image099 
というわけで、私たちがパルマで出会った(出会えなかった?)コレッジョの作品たちと、
その場所を少しずつ紹介していきます。(なるべくマメに更新しながら…)

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パルマの街歩き(2)

2009年01月12日 | パルマ

ガリバルディ広場からさらに南へ進むと、そこはパルマ旧市街の下町です。

120701_2
ファリーニ通りには、おいしそうな匂いのするトラットリアやオステリア、バールなどが立ち並び、
夜遅くまで多くの人でにぎわっています。

120702_2 ファリーニ通りでおなかをいっぱいにしたら、
 再びガリバルディ広場に戻ってみましょう。
 広場のまわりには高級ブランドショップや、
 デパートも並んでいますが、一つ道を折れると、
 クラテッロやパルミジャーノ・レッジャーノなどが
 店先に並ぶ食料品店や、
 スーペルメルカートなどが続いている通りもあります。

 食料品店の中に足を踏み入れると、
 まず生ハムとチーズの香りに圧倒されます。
 そしてその値段にも…。
 もちろん日本ではその2倍近い値段で売られているのですが、
 イタリア人にとってもクラテッロは高級品なんだろうなぁ、
 と思える値段でした。

 ガリバルディ広場から西に向かうと、すぐにパルマ川に出ます。
 気候のよい季節なら、この川沿いを散歩してみるのもいいですね。


120703 

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パルマの街歩き(1)

2009年01月09日 | パルマ

120501_2
パルマの街歩きは、FSの駅前から始めてみましょう。

120502_2
駅を背にして左に100mほど進み、ホテル・アストリアに突き当たったら右に折れると、ガリバルディ通りです。
この通りは市が開かれたりしていつも多くの人でにぎわっています。

ガリバルディ通りを5分ほど進むと(途中寄り道をしなければ、の話ですが)、
ピロッタ宮殿のあるパーチェ広場に着きます。
左に進めば、ドゥオーモやサン・ジョバンニ教会、右に折れてピロッタ宮殿の下をくぐるとパルマ川に出ます。
川の向こうに
はドゥカーレ公園が広がっています。

120503
そのまままっすぐ歩けば、すぐ右手にマリア・ルイジアが建てたレージョ劇場があります。
今でも現役だそうですが、残念ながら中に入ることはできませんでした。


120504_2_2  レージョ劇場の右斜め向かいが、
 サンタ・マリア・デッラ・ステッカータ教会です。
 彫像がクーポラを取り囲むように
 屋根の上にいくつも建てられているので、
 すぐそれとわかります。

 この教会では、パルミジャーノの絵を見ることができます。
 また、ファルネーゼ家代々の墓所もあるそうで、
 ちょうどフィレンツェの
 サン・ロレンツォ教会のような位置づけなのでしょうか。

 この教会を過ぎると、すぐそこがガリバルディ広場です。

ソニーストアソニーストア

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ヴェネツィアのホテル

2009年01月06日 | ヴェネツィア

Hotel Danieli (ホテル・ダニエリ)

102501_2言わずと知れた“ダンドーロの館”。

ヴェネツィアで一番の伝統と格式を誇るホテルです。

ただでさえ物価の高いヴェネツィアですが、
ここの一泊は私たちにとっては目が飛び出るほど高く、
清水の舞台から飛び降りるような気持ちで宿泊しました。

結論から言うと、ここは少しケチってしまうとだめです。
ほんとに思い切って思い切らないと…。
部屋は歴史を感じさせ、バスタブはジャグジー付きでしたが、
コストパフォーマンスを考えると…。
朝食だけでも50ユーロ以上するんですから。

まあ、不満は少しもありませんが、もしかするとここは泊まるところではなくて、
見学しに行くところかもしれません。旧館の廊下や階段の内装は一見の価値ありです。
また、リストランテのテラスからの眺めも超一級です。
一般人は内部を見学しつつリストランテに立ち寄って、
ドルチェとカプチーノくらいで帰ってくるのが賢明かもしれませんね。

アメリカン・エキスプレス

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ため息橋と牢獄ツアー

2009年01月03日 | ヴェネツィア

102201
ドゥカーレ宮殿と隣の牢獄とを結ぶ“ため息橋”は、あまりにも有名ですね。
この小さな橋がどうしてここまで有名になったのかは定かではありませんが、
私がまだ小さい頃「リトル・ロマンス」という映画が流行っていたのを思い出します。

橋の名前の由来は、この橋を渡って牢獄へと向かう囚人が、
橋の小窓から外を眺めてため息をついた、ということだそうです。
外から眺める人の多いこの橋ですが、
ドゥカーレ宮殿から実際にこの橋を渡って、牢獄の跡を見学することもできます。
牢獄は狭くはありませんが、
窓もなく下のほうの牢屋はアクア・アルタの時には水浸しになったのではないかと思える環境で、
囚人がため息をつく気持ちもわかるような気がしました。

今ではヴェネツィアを訪れる人たちの格好の記念撮影ポイントですが、
もともとは決して楽しい場所ではなかったようですね。

ANAの旅行総合サイト【ANA SKY WEB TOUR】

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