JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

奇跡のエッセンス

2009年05月14日 | g-i

昨夜から風は少々強いものの、爽やかな朝を迎えました。私?私は少々お疲れ気味です。(笑)
政界では小沢民主党代表の辞任、鴻池官房副長官の女性スキャンダルがらみの辞任と話題豊富なようですが、いずれにしても、不況に苦しむ我々庶民にはあまり関係がないと思われてしまうことが問題ですよね。政治離れが何から生まれるのか、よ~~く考えていただきたいものです。
それにしても麻生総理の盟友と言われる方は凄い。だって、中川さんが『酒』でしょ、鴻池さんが『女』じゃないですか、あと残りは『博打』かなんか?あっ!政治そのものが『博打』みたいなもんか。いやいや、これぞ男の生きる道、理想の世界なんでありましょうかねぇ・・・あやかりたいあやかりたい(「こら!」)
いや、冗談じゃありませんよ。あのお歳で女遊びが出来るほどの体力をお持ちで、さらには、都合が悪くなると病気になってドロン(古~~)出来るってんですから、そんな羨ましいこたぁないじゃありませんか。この後、小指を立てて「私はこれで官房副長官を辞めました。」てなことバラティー番組でやったりなんかして、こりゃまた古いね。
こうしてみると、やっぱり、医者と弁護士と坊さんに友を作っておくことが重要なんですかねぇ、というか、基本お金も無いと難しいか。まぁまぁ、いずれにしても、いかに羨ましいとはいえ、私には出来ぬ芸当ではあります。おっと忘れてました、今回のことで、以前から薄々感じてはいましたけど、日本に於ける国の要職とはいかにも軽い職であることも、再認識できましたよね。

あらら、いつも失態ばかり繰り返す私が、偉そうに語る話ではありませんでした。話題を変えましょう。
昨日、5月13日は『カクテルの日』だったんだそうで、
なになに、
「1806年5月13日、アメリカ雑誌「バランス」で「蒸留酒に砂糖、水、ビターを加えて作る刺激的な酒がカクテルである」と定義されたことにちなむ」
なのだそうであります。
いわゆるカクテルをほとんど嗜まないストレート・ドリンク派の私としましては(そのわりには、Over Rooks,Over Ice、つまりオン・ザ・ロックは得意ですし、ここでもちょくちょくカクテルの話が出たりしていますけど)、定義などどうでもいいっちゃ、いいのでありますけど、現在では「ミクスト(ミックス)・ドリンク[Mixed Drink]=カクテル」との認識が一般的ではありますよね。つまり乱暴に言ってしまえば、何を混ぜ合わせようがカクテルなわけで、その組み合わせは無限大にあるということ、高校生の頃、無理矢理に友達に飲ませ酩酊させた「バブ・スペシャル」も立派なオリジナル・カクテルだったわけですわ。

えっ?「バブ・スペシャル」とは初耳だって?
ではそのお話をちょっと、
私が高校生の頃、田舎で飲めるカクテルといえば「コーク・ハイ」に「ジン・ライム」、「スクリュードライバー」に・・・そうそう各種のフィズ類が流行でしたねぇ、「ジンフィズ」はもとより、「カカオフィズ」に「メロンフィズ」、一番人気は「バイオレットフィズ」だったでしょうか。「色だけが鮮やか」みたいなね。(フィズ[Fizz]は、ソーダ水の炭酸がはじける音が語源だそうで、ジンフィズが基本。リキュール類を使ったフィズは海外ではほとんどポピュラーではないそうでありますよ。考えてみればリキュールを変えるだけでいろんな味に出来るから、メニューに出しやすかったんでしょうね。)

私がアルバイトをしていたジャズ喫茶でも、「ジン・ライム」と「ジンフィズ」あとウォッカ・ベースの簡単なカクテルは出しておりましてね、シェーカーを振る真似事みたいなことをやってたわけです。

当時、「甘い酒しか俺は飲まない」てな、「だったら飲むな」みたいな同級生がおりまして(そもそも未成年なんだから)、Oというこの男、自己防衛と称して当時流行っていたマディソンバック(懐かしい~~)の底に、一回も使ったことのないヌンチャクを忍ばせ持ち歩いているという変な男で、じつにカマイガイがある野郎だったんですよ。

このOが
「バブ、今日は飲みたい気分なんだ。なんか飲ませてくれ」
って、まるでオヤジのような口を利きながらお店にやって来たのでありました。
「ここには、未成年に出す酒は置いてないよ」(オイオイ、テメェが未成年でしょうが)
と言っても、いっこうに引き上げる様子もない
「なら、ウイスキー一杯だけ内緒で出してやるから、それ飲んだら帰れよ。」
「ダメ、俺、甘い酒しか飲まない主義だから、カカオフィズかなんかちょうだい」
ここで、ピ~~ンとひらめいちゃったんですねぇ、
「よし分かった、そんなら特別にバブ・スペシャルを飲ませてやるから、それ飲んだらおとなしく帰れ。」

え~~ここで「バブ・スペシャル」のレシピですけど、正直よく覚えていません。(笑)
まずベースは、ウイスキーとジンとウォッカ・・かな?それをメロンコンク、ガムシロップかなんかとシェークしたような????そんでもってビールで割って・・・・・・ここです、ここが「バブ・スペシャル」の最大のポイント、最後にカルピスをちょっと注いでステアみたいな(笑)
まっ、とうてい色からいっても人間の飲み物とは思えない代物だったのでありますが、
「だまされたと思って飲んでみな」
「グビ、グビ、グビ」
私の期待としては、「こんな不味いもん飲めんか!」と言って、あきらめて帰るだろうというものだったんですよ、だったんですが。
「これ美味ぇ、美味ぇよこれ」
「・・・・・・・・・・!?」
こいつの舌はどうなってんだ?と思いつつも、
「あっ、イカン、作っておいて味見しなかったよ。」
と半信半疑でちょっとだけ味見、するとどうでしょう、もちろん美味しいとは言えませんでしたが、たしかに飲めなくもない、「複雑に絡み合う味をカルピスが帳消しにしちゃった」みたいな
それでも飲み慣れないヤツが一気に飲む代物では無かったんでしょうね。ヤツはグデグデになって帰って行きました。
以降、私の中ではカルピスを『奇跡のエッセンス』と呼んでおります。(笑)

おっと、言っておきますが、高校生諸氏がもしこのブログを読んだとして、真似をしちゃいけませんよ。あくまでこれは悪いことバッかやってきたバカタレオヤジの青春話で、ほら、その結果がこれですから、将来を考えるなら止めなさい。
大人になって、稼げるようになって、そう、以前話題にした『バー・ラジオ』みたいな素敵なバーの一流バーテンダーが作ってくれる芸術品を嗜みなさい。
それが賢明です。

『カクテルの日』と聞いて、ふとそんなことを思いだしたバブ君でありましたとさ。

さて、今日の一枚は、ハンプトン・ホーズです。
死後10年後に発売になった事もあって、知名度はイマイチかな。とは言っても、スタン・レヴィのドラムをバックに冴え渡るホーズの軽快なプレイは、なかなかのもんで、なんて言うかなぁ黒々しくない黒?スマートな黒?「ファンキーブームに乗っかって、黒人である自分の立場をもっと前面に出してもよろしかろうに」と思いつつ、そうじゃないところがホーズがホーズたらんところですよね。
麻薬によってジャズ界から姿を消す寸前、発売が遅れたのもそれが原因なんでしょ、きっと?
ともかく、眠らせて置くには惜しい演奏であることに間違いはないわけで、ほんと世に出て良かった良かった。

THE SERMON / HAMPTON HAWES
1958年11月24,25日録音
HAMPTON HAWES(p) LEROY VINNEGAR(b) STAN LEVEY(ds)

1.DOWN BY THE RIVERSIDE
2.JUST A CLOSER WALK WITH THEE
3.SWING LOW, SWEET CHARIOT
4.NOBODY KNOWS THE EROUBLE I'VE SEEN
5.WHEN THE ROLL IS CALLED UP YONDER
6.GO DOWN MOSES
7.JOSHUA FIT DE BATTLE OF JERICHO
8.BLUES N/C



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2 コメント

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おひさです (jam)
2009-05-14 20:09:16
相変わらず リズムの良い文章 気分が良くなります。

ハンプトン・ホース ボクは好きですね^^
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jamさん (バブ)
2009-05-16 11:13:31
こちらこそご無沙汰しております。
ホーズがお好きですか。もちろん私も好きなピアニストです。
今日、江利チエミの話を取り上げましたが、ホーズも進駐軍時代に彼女の歌を聴いていたかもしれませんねぇ。

おっとそれから「リズムの良い文章」などとおだてないで下さい、調子に乗りますから(笑)
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