JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

毛がないように

2009年05月20日 | s-u

昨日今日と良い天気が続き、気温もどんどん上がっています。気候ははや夏、昔も五月の末っていうとこんなでしたっけ?これも温暖化の成せる技?
ま、何事温暖化につなげるのも、少々過剰反応かもしれませんけどね。
そうそう、昨日、今年始めて蚊に刺されました。
「季節を感じるなぁ~~~」(笑)

今日、昼に立ち寄った公園の花菖蒲は、そろそろ終わりを告げようとしておりましたが、我が家のアヤメ?はこれからというところ、庭の植物たちはここぞとばかりの生気に満ち満ちております。
「芝は伸びるわ、雑草は出るわ、虫は出るわ、まったく、『わ』『わ』『わ』の『わ』だ」
と、ブツクサ文句を言いながら庭仕事をしているのは母。
「あんまり陽が高いうちから庭仕事なんかすると身体に悪いよ」
とは言うのですが、母にとってはそれが趣味みたいなもので、『ミツワ石鹸』も何のそのです。(あっ分かりません?♪ワっワっワぁワが三つ~~♪っていうCMソング?・・・・あはは、こりゃまた古いか)
「ともかく、疲れない程度にしておきなよ。」
これで、たおれられたり、怪我でもされたひにゃ大変ですからね。

怪我といえば、先日同僚のお父さんが山に散策に行かれたさいに、川辺の岩に足を滑らせ怪我をされたんだそうで、幸いにも骨折といった大きな怪我ではなかったので良かったのですが、
「まったくなぁ、歳を考えて欲しいよ。もうこれに懲りて、公園の散歩ぐらいにしてくれよって言ったんだけどさぁ、俺はツルッパゲで毛が(怪我)ないから大丈夫だ、なんて言いやんの」
何処のお宅でも元気なお年寄りには手を焼いているようです。(笑)

 ♪ ドンドンパンパンドンパンパン ドンドンパンパンドンパンパン
    ドドンパパ ドドンパパ ドンパンパン
    うちのオヤジはハゲ頭 隣のオヤジもハゲ頭
    ハゲとハゲとが喧嘩して どちらね怪我ねぇで 良かったな ♪

いやいや、私も元気なお年寄りを心配しているところじゃありませんよ。若いつもりで無理すれば(私の場合、全て酒がらみですが)、幸いの頭髪が仇になるかもしれません。(笑)

今年も長屋の講中で、大家、吉兵衛を先達に大山参りに出掛けます。ところが、この例年の大山参りでは、長屋の住人、熊五郎が、酒によっての喧嘩沙汰を繰り返すという問題がございまして、それじゃあてんで
「よし、では今年は間違いがないように、怒ったら二分の罰金、喧嘩をしたら丸坊主と決めようじゃないか」
てなルールを作ったわけです。
さすがの熊五郎も「こりゃ、しかたがねぇ」、こらえにこらえて無事参拝は済ませましたが、帰りがけの保土ヶ谷の宿、最後の宿なんてぇと、プツンと緊張の糸が切れたりするもんで
「先達っつあぁん!吉兵衛さん!」
「なんだい八さぁん大きな声で」
「あっしと辰の二人は腹を立てましたから、二分出しますがねぇ。その代わり、熊は坊主にしますんで、承知しておくんなさい」
わけを聞けば、熊五郎が酒を飲んで風呂場で大暴れ、大家はそれでもよそうとたしなめましたが、決まりとばかり、八と辰の二人は熊五郎の頭をクリクリ坊主にしてしまいます。
翌朝、酒によって起きない熊五郎を置き去りに一行は江戸へと向かいました。
遅れて起きた熊五郎、やっと坊主にされたことに気が付きます。
「ちくしょうめ、坊主にされたことは暴れた俺も悪いが、置き去りにするこたぁねぇだろう」てんで、早籠を飛ばし長屋へ先回り

大山参りといえば男連中で行くのがあたりまえ、おかみさん達は家で亭主の帰りを待っているわけでして
「熊さん、一人かい?何かあったのかい?」
「いやぁ、言いにくいんだが・・・」
と、熊五郎は一人で帰ってきた事情を、おかみさん達に話しだします。
「帰る途中、金沢八景から米ヶ浜へまわったが船が横倒しになりみな行方不明、俺一人だけが助かった。自分も死のうと思ったが、亭主の帰りを待つみんなに伝えなくちゃいけないと恥を忍んで帰ってきた」
と嘘八百。
始めは疑ったおかみさん達も、供養のために頭を丸めたという熊五郎の話を信じ、
「なぁ、おかみさん達よ、こうなりゃ、頭を丸めて、みんなの供養をしようじゃねぇか」
との熊五郎の誘いにまんまと乗っかってしまいます。

時を遅れて、何も知らない一行が長屋に帰ってきました。
「なんだい、その頭」
「だから、死んじまったおまえさんの供養をね・・・・おまえさん!」
熊五郎の仕業だと知った長屋の連中は、
「熊の家を叩き潰せ!」
しかし、大家が仲に入って
「待ちな、待ちな。こんなめでたいことはないじゃないか」
「大家さん。こんなことをされて、なにが、めでてえんだ」
「考えてごらんよ。お山も無事にすんで、うちへ帰れば、お怪我(毛が)なくって、おめでたい」

長々と、落語『大山参り』でございました。
そういえば、石尊大権現を詣る大山の初山は6月でありましたねぇ。もうすぐかぁ・・・・
大山というと、大学時代にはかなり身近なお山で、UFOが度々目撃されるってんで、我がサークルのUFO班がいろいろと検証しておりましたねぇ、たしか結論は『自動車のヘッドライト』というものだったように思いますが。(笑)
毛が有るうちに一度参拝してみようかな。

あはははは、ほんとに今日はとりとめのない話だったぁ(いつもね)
ともかく、我が母はじめ元気なお年寄りのみなさん、元気なのは良いですけど、くれぐれもご注意いただいて、毛がないようにね。

さて、今日の一枚は、レス・スパンです。

ギターとフルートを演奏するジャズ・ミュージシャンって、そうそうはいないと思いますが、残念ながらスパンのリーダー盤は後にも先にもこれ一枚だったような(自信がない。笑)
さらにフレンチホルンを従えてっていうのも、ちょっと変わってるっちゃ変わってますよね。フルートとフレンチホルン、ギターとフレンチホルン、この組み合わせが「良いか」と訊かれれば、私は即座に「良いよ」とは答えきれません。何故かと言えば、どうしても『若干欲求不満的』になってしまうんです。

全体を通して悪くないんですよ。「AFTERTHOUGHT」なんて、ムチャクチャ美しいオリジナル曲もあるし・・・・・
でもねぇ、どうなんだろう?もう少しパンチというか、刺激というか、私的にはそういったものが欲しいアルバムです。
正直に言います。飽きやすいんです。(あ~~言っちゃった)

でもこれはあくまで個人的意見、個人的趣味ですから、鵜呑みにはしないでくださいね。
スパンもジュリアス・ワトキンスも、トミー・フラナガンも、好きな人には「う~~ん良い」と感じられるであろう演奏をしています。

GEMINI / LES SPANN
1960年12月8,16日録音
LES SPANN(fl,g) JULIUS WATKINS(frh) TOMMY FLANAGAN(p) SAM JONES(b) ALBERT HEATH[1,4,6,7],  LOUIS HAYES[#2,3,5,8](ds)

1.SMILE
2.CON ALMA
3.Q'S DUES BLUES
4.IT MIGHT AS WELL BE SPRING
5.STOCKHOLM SWEETNIN'
6.BLUES FOR GEMINI
7.AFTERTHOUGHT
8.THERE IS NO GREATER LOVE