JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

聴こうデイ!

2009年05月17日 | j-l

予報どおり今日は朝から雨降りです。
今が盛りと咲いた花も、雨に濡れるとどこか寂しげ、逆に緑はさらにあざやかさを増し、我が季節来たりとばかり恵みの雨を楽しんでいるかのようでした。

「これじゃ自転車も乗れないジャン」
ちょっと嬉しそうに言ってしまった自分が情けないのではありますが、こんな日は私の最も得意とする「引き籠もりの一人遊び」に徹するのが一番です。となれば
「さて何をして遊ぼうか」

そこそこまとまった数のレコードをお持ちの方であれば、おそらくは皆さんそうだろうと思うのですけど、そうとう長い間ターンテーブルに乗せていないものが必ずあると思います。
かく言う私も、このブログを始めたおかげで少なくはなっているとはいえ、どうしてもあまり気乗りのしないアルバムはホコリをかぶっているのが現状です。
「レコードなんてぇもんは、聴いてなんぼじゃい!」
これが、私の持論でもあるはずが、これでは
「そんなレコードなら処分しちゃえば」という家人の忠告ももっともだということになってしまいますよね。

そこで、今日は「あまり気乗りのしないLPを聴こうデイ!」にしようと決めました。
とは言っても「一気に全部」となると無理がありますので、とりあえずは4枚と決め、月に一回、いや3ヵ月に一回くらいはやろうかなぁ・・・なんてね。

今日聴いたのは「REJOICING / PAT METHENY」「GNU HIGH / KENNY WHEELER」「RUBISA PATROL / ART LANDE」そして「RUTA AND DAITYA / KEITH JARRETT, JACK DE JOHNETTE」この4枚。
えっ?共通点?そりゃあ、あ~た、全部がECMレーベルってことでしょ(笑)

ECMは、ご存じの通りドイツ人プロデューサー、サンフレート・アイヒャー(なんてったってベルリンフィルのコントラバス奏者だった人ですから)によって、1970年に発足した西ドイツのレーベルです。
それまで「ヨーロッパは、本国アメリカで居づらくなったジャズ・ミュージシャンの受け入れ先、独自のジャズはまだまだ」てな誤った認識を根底から崩したレーベル、そんな感じがこのレーベルに対する一般論でしょうか?
特に我々世代には「最も新しいジャズ」「新鮮な驚き」的印象で浸透したレーベルでもあります。

ところが、私は保守的だったんですかねぇ、どうにもこうにもこのECMサウンドというものについて行けなかったのです。(いや、でもヤン・ガルバレクあたりは聴いたりもしてたような・・・・・・笑)
そもそも、かの画期的アルバム、チック・コリアの「RETURN TO FOREVER」で私は完全に躓きましたし(笑)、さらにはキース・ジャレットでしょ、さらにさらに「ヨーロッパ勢の台頭を快く思わない」てな、卑屈さもあったのかもしれませんねぇ。

さぁ、そこで今日、あらためてこの4枚を聴いての印象ですが・・・・・・
偏見は容易には解消されないものです。
「Edition for Contemporary Music」(ECM)「現在鳴り響く音楽」は、時を経て現在が現在じゃなくなっても、すいません、私にはあまり響いてきませんでした。
やっぱもう少し泥臭い音楽の方が、私には性に合っているのだと思います。

それでも、この4枚を処分はしませんよぉ、またしばらくたって聴けば、私にとっての「Edition for Contemporary Music」になっているかもしれませんしね。

さて、ということで、今日の一枚は、その内の一つ、大好きな(笑)キース・ジャレットとジャック・ディジョネットのディオです。

感想は置いておいて、当時、多楽器志向をもっていた二人がいっしょにやったのですから、単純なディオとはいえない、多様な広がりを見せたアルバムであると思います。
また、以降爆発的人気を得るキースの「曲目も何も決めずに、何にも無しからやっちゃうよ」スタイルの分岐点的アルバムでもあります。
こうしてみると、キースがアイヒャーから受けた影響というのは、じつに大きかったんだなぁなんて感じてしまうのですが、やっぱりマイルスの影響の方が強かったんですか?
キース・ファンの方、教えて下さい。(笑)

ともかく、アイヒャーというプロデューサーが、ジャズシーンに一石を投じ、はまり役の大看板キースとヨーロッパのミュージシャンをぶつけ合うという手法は、このアルバムが原点であるかもしれませんよね。

RUTA AND DAITYA / KEITH JARRETT, JACK DE JOHNETTE
1971年3月録音
KEITH JARRETT(org,p,fi,elp) JACK DE JOHNETTE(purc)

1.OVERTURE - COMMUNION
2.RUTA + DAITYA
3.ALL WE GOT
4.SOUNDS OF PERU - SUBMERGENCE - AWAKENING
5.ALGERIA
6.YOU KNOW, YOU KNOW
7.PASTEL MORNING

おまけ、
雨が降ろうと槍が降ろうと今日は料理当番の日です。
そこで『料理当番、本日の一品』
今日は、アルコールを押さえようと決めていましたので、珍しくビール一杯であとは米を食べることにしました。
そこで、久しぶりの和風ハンバーグです。

写真にはエリンギとシメジがこれでもかってほど乗っていますが、私の皿には茸はいっさい乗せませんでした。(笑)