JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

動けばいいんだ動けば

2009年04月17日 | s-u

まったくやっかいな事というのは続くものでありまして、先日PCが入院したかと思ったら、今度は、私と苦楽をともにした相棒が、入院どころか老衰のため亡くなってしまいました。享年十ウン才???????ちょっと前から、体調を崩しがちではあったのですが、ついに四日前静かに息をひきとったのです。

って、ちょっと暗くなりましたが・・・・・失礼しました。亡くなったといってもそれは我が愛車なのであります。
思えば、新車で我が家にやってきてから「動けばいい」などと、掃除すらろくすっぽしない私に良くも十ウン年年もの長い間付き合ってくれたと心から感謝しています。

てなわけで、ここ数日間はその事で急に慌ただしくなってしまったのです。
「いいじゃん、マイ・ブームの自転車があるんだから」
と、友人どもはからかうのですが
なんてたって都会じゃありませんから、車無しでは何事用をなさない生活環境がそこにはあるわけでして、急ぎ後継車を探し出さなくてはいけません。
かといっていろいろと物入りな昨今の我が家
「とりあえず○○(娘です)が学校を終わるまでは中古ででも我慢するしかないんじゃない。そんでもって維持費も考えれば軽自動車の方が良いよ」

なして、中年オヤジが、いまさら軽などに乗らにゃいかんのじゃい、しかも中古って・・・・・
と思いつつも「○○(娘です)が学校を終わるまでは」この言葉には勝てないのですよ。
S君にお付き合いいただいて中古車屋さんに行ってまいりました。
何台か見る間に
「おう、これなら手頃だし、程度も良いし、5・6年は持つよね」
「どれどれ、ああ、いいんじゃねぇ、ほら、隣におねぇちゃん乗っけても、すぐに手がとどくし、バブむきだよきっと」
(「クソウ、Sの野郎め!」)
もちろん、おねぇちゃんをドライブに誘えるような車じゃありませんし、そんな気もありませんから、ここは「車は動けばいい」の精神で、その軽自動車にしばらく乗る決心をつけました。

それにしても、何でオヤジが息子より安くてぼろい車に乗らにゃいかんのでありましょうかねぇ・・・トホホです。
「車は動けばいいだ、人間や物を運ぶ道具、カッコじゃないカッコじゃない、動けばいい動けば」
納車まで借りることのできた代車に乗りながら、いつまでも呪文のように唱えていた私でしたとさ

さて、今日の一枚は、ルネ・トーマです。
ベルギー生まれのギタリスト、トーマさんのギターは、飾り気が無くてストレートなところが良い、と私は思っています。
流れ的には、ジャンゴ・ラインハルト、ジミー・レイニーといった系統に属するようにものの本には書いてありますが、これはたんにヨーロッパ系という意味合いなのか、私はあまり気にしないようにしています。

このアルバムでは、なんといっても荒ぽさのあるJR.モントローズのテナーとの組み合わせが面白くて、まずは一曲目「SPONTANEOUS EFFORT」をお聴きになってみて下さい。牛乳瓶の底みたいな眼鏡をかけた、このやぼったいジャケット写真のトーマからは想像できないJAZZが楽しめると思いますよ。

「ジャズランドにはハズレがない」と言っていたのは、高校時代から角瓶を旨そうに飲んでいたO君だったかなぁ、あながち嘘とは言えないかも・・・・

GUITAR GROOVE / RENE THOMAS
1960年9月7,8日録音
RENE THOMAS(g) J.R.MONTEROSE(ts) HOD O'BRIEN(p) TEDDY KOTICK(b) ALBERT HEATH(ds)

1.SPONTANEOUS EFFORT
2.RUBY, MY DEAR
3.LIKE SOMEONE IN LOVE
4.M.T.C.
5.MILESTONES
6.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
7.GREEN STREET SCENE