JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

サボリ魔は誰だ?!

2009年04月11日 | s-u

もう何日雨が降っていないでしょう?
暖かい、もとい、暑い晴天が続くのは、けして気分が悪いわけではないのですけど、「たまには雨も降ってくんないとねぇ」。まったく人間というのは贅沢なものです。

そんなここ数日、私の最大の悩みといえば、昼食後にどうしようもない睡魔に襲われることです。
「春眠暁を覚えず」
朝なかなか目が覚めないってんならまだしも、真っ昼間にこれが襲ってくると、仕事に集中できなくていけません。かといって、ボケ~~っと車を運転して事故でも起こしたひにゃあ~た(笑)
昨日もあまりの睡魔に危険を感じ(笑)公園駐車場にて30分ほど昼寝をしました。
そしたらあ~た(またかい)下着がビショビショなんです。いやべつにおねしょをしたわけじゃありませんよ、汗ですよ汗。窓は開けておいたんですけどねぇ・・・・
どこか昼間ゆっくり寝られる場所はないもんでしょうか?
って、最大の悩みはそこかい!!!

「バブ、元気?」
と仕事の最中に電話をよこしたのは東京に住むSH君。
「なに?こんな時間に?」
「いやぁ、ちょっと暇だったから・・・」
暇だったからって、どう考えてもお互いに仕事をしている時間なんでありますが
「いやね、今会社でダウンロードしてたら、えらい時間がかかって、あんまりかかるもんだから電話してみた。」
って、なんじゃそりゃ。

彼が仕事中に会社のPCで何をしてたかというと、なんと昨年70周年を迎えたブルーノートが、ネット配信でのみ販売している記念盤『The History of Blue Note - 70th Anniversary』全70曲をダウンロードしてるってんですから、公務員なら大変なことです。(笑)
「このう、サボリ魔め」

てなことで
『The History of Blue Note - 70th Anniversary』の存在は知りながらも、「自分が持っているブルーノートでじゅうぶん」的発想で見向きもしなかったのですが、70曲1500円という値段で配信されているのがどんな曲なのか、ちょっと見てみようかなぁなんてね。

1. Boogie Woogie Stomp di Albert Ammons
2. Chicago Flyer (1992 Digital Remaster) di Meade "Lux" Lewis
3. Summertime di Sidney Bechet
4. Profoundly Blue (1998 Digital Remaster) di Edmond Hall
5. Blue Harlem di Ike Quebec
6. Oop-Pop-A-Da di Babs Gonzales
7. Our Delight di Tadd Dameron
8. Tin Tin Deo di James Moody And His Bop Men With Art Blakey
9. Well You Needn't di Thelonious Monk
             ・・・・・・・・・・・

なるほど、こういう選曲になりますかぁ・・・・
でも所詮ネット配信でしょ、音もどうだか分かんないし、ほら、ジャケットの楽しみもないし、なによりアルバム全体を聴けるわけじゃないじゃありませんから・・・ヘヘヘンだ、安かろう悪かろうじゃねぇ
それに、こんな出し方がはたしてアルフレッド・ライオンの意にかなっているのか?てなことも考えたりして・・・・・・・

あはは、文句ばかり言っていると、何処か年寄りのヒガミみたいに聞こえてしまいますよね。実際私も自転車に乗りながら携帯プレーヤーで聴いているのは「マイ・セレクト」なんですから、そのセレクトをプロがして、さらにはデジタル音源70曲が1500円ならお買い得なんでしょう。

それはともかく、7000番台のレコードのテイクは、ちと気になったりもします。
ブルーノート草創期、1939年1月6日、アルバート・アモンズとミード・ルクス・ルイスによる初レコーディングから、いわゆるスイングテットを収録していた時期の録音は、あえて10インチ盤を探してまで聴こうという気力は私にはありませんでした。
でも、こうして単発ながら聴いてみると、なんだかとても良かったりするんですよねぇ・・・・・
学生時代の私なら考えられないことですが、やっぱり歳のせいなんでしょうか?
時代に逆行するようですけど「探してみようかなぁ」なんて変な欲が出てきたりして・・・・・・でもなぁ、オリジナル盤なんて手に入いんないんだろうし、それ以上に欲しいまだ持っていない他のブルーノート盤もあるでしょ、このさいデジタル総集盤的ものがあるなら探してみるかなぁ。

あっ!そうかぁ、これがブルーノートの狙いなのかもしれません。私みたいなアホの購入意識を刺激して売り上げに結びつけるみたいな・・・・う~~ん、そんな戦略に私しゃ乗りませんよ・・・・あ~~~でも心がぁ~~~~!!

あれ?
昼寝をした上にこんな事を仕事中に考えていたんじゃ、SH君より私の方がタチの悪いサボリ魔か。(笑)

さて、今日の一枚は、あえてブルーノートを避けカデットを選んでみました。(笑)ソニー・ステットとズート・シムズのテナー・バトル(バトルという雰囲気ではありませんが)盤です。

私にとって、このスイング感、心地よさ感は、昼寝にピッタリなんでありまして、いやいや、聴く人によってはこのウキウキ感が伝染して、とても寝られるようなアルバムではないかもしれません。
二人でテーマを吹くときなんざぁ、きっと二人ともニコニコしながらやってたんじゃないでしょうかねぇ、そんな風景が見えてきそうなほどリラックスしながらも息がピッタリ合った二人の演奏を聴くことが出来ます。(だからバトルじゃないって言ったでしょ。笑)

これもまた学生時代なら力を入れて聴く一枚ではありませんでした。
でも、素直な心が芽生えた今では(笑)チャリー・パーカー派のステットがテナーを持ち、レスター・ヤング的ズートと語り合っちゃってるこのアルバムを、気持ちよく聴けるようになっちゃうんですから不思議です。(笑)

そういえば、アル・コーンとズートのアルバムを紹介したときも、同じような事を書いた記憶があります。ただ、アルとの共演とはまた違った魅力がこのアルバムにはあるように思えます。

INTER-ACTION / SONNY STITT & ZOOT SIMS
1965年1月録音
SONNY STITT, ZOOT SIMS(ts) JOHN YOUNG(p) SAM KIDD(b) PHIL THOMAS(ds)

1.MY BLUE HEAVEN
2.THE SABER
3.KATEA
4.FOOLS RUSH IN
5.LOOK DOWN THAT LONESOME ROAD
6.I WANT TO GO HOME

おまけ、
いちおう『The History of Blue Note - 70th Anniversary』全70曲を紹介しておきます。

1. Boogie Woogie Stomp di Albert Ammons
2. Chicago Flyer (1992 Digital Remaster) di Meade "Lux" Lewis
3. Summertime di Sidney Bechet
4. Profoundly Blue (1998 Digital Remaster) di Edmond Hall
5. Blue Harlem di Ike Quebec
6. Oop-Pop-A-Da di Babs Gonzales
7. Our Delight di Tadd Dameron
8. Tin Tin Deo di James Moody And His Bop Men With Art Blakey
9. Well You Needn't di Thelonious Monk
10. 'Round Midnight (2007 Digital Remaster) di Thelonious Monk
11. Bouncing With Bud di Bud Powell
12. A Night In Tunisia (1998 Digital Remaster) (The Rudy Van Gelder Edition) di Bud Powell
13. Tempus Fugit di Miles Davis
14. Easy Living di Clifford Brown
15. The Gig di Herbie Nichols Trio
16. Quicksilver di Art Blakey/Clifford Brown
17. Senor Blues di Horace Silver
18. Decision di Sonny Rollins
19. Blue Train di JOHN COLTRANE
20. Autumn Leaves (Instrumental) di Cannonball Adderley
21. Cool Struttin' di Sonny Clark
22. Blues Walk di Lou Donaldson
23. Appointment in Ghana di Jackie McLean
24. Moanin' di Art Blakey And The Jazz Messengers
25. The Jumpin' Blues di Jimmy Smith
26. Easy, Don't Hurt (1992 Digital Remaster) di Ike Quebec
27. Let 'Em Roll di John Patton
28. Midnight Blue di Kenny Burrell
29. Cristo Redentor di Donald Byrd
30. River's Invitation di Stanley Turrentine
31. The Sidewinder di Lee Morgan
32. The Turnaround di Hank Mobley
33. Alligator Bogaloo di Lou Donaldson
34. Cheese Cake di Dexter Gordon
35. Blue Bossa di Joe Henderson
36. Cantaloupe Island di Herbie Hancock
37. Song For My Father di Horace Silver
38. Maiden Voyage di Herbie Hancock
39. Mode For Joe di Joe Henderson
40. Speak No Evil di Wayne Shorter
41. Hub-Tones di Freddie Hubbard
42. Mosaic di Art Blakey And The Jazz Messengers
43. Passion Dance di McCoy Tyner
44. The Moontrane di Larry Young
45. Black Fire di Andrew Hill
46. Luminous Monolith (1996 Digital Remaster) di Sam Rivers
47. Hat And Beard di Eric Dolphy
48. Broad Way Blues di Ornette Coleman
49. (Fallin' Like) Dominoes di Donald Byrd
50. Angelina di Earl Klugh
51. Always There di Ronnie Laws And Pressure
52. Freedom Is A Voice di Bobby McFerrin
53. The Lady In My Life di Stanley Jordan
54. Never Said di Dianne Reeves
55. I'll Take Les di John Scofield
56. I Can't Stand the Rain di Cassandra Wilson
57. Fistful Of Haggis di Charlie Hunter
58. Cantaloop (Flip Fantasia) di US3 Featuring Rahsaan And Gerard Presencer
59. Beatrice (Live) di Joe Henderson
60. Lonnie's Lament di McCoy Tyner
61. Red Mask di Tony Williams
62. Miss Etna di Joe Lovano
63. I Love Paris di Jacky Terrasson
64. Blues Lundvall di Gonzalo Rubalcaba
65. Benny's Tune di Lionel Loueke
66. Over There di Terence Blanchard
67. Gangsterism On Canvas di Jason Moran
68. Y'Outta Praise Him di Robert Glasper
69. Arms Of A Woman di Amos Lee
70. Don't Know Why di Norah Jones


過ぎて思えば、団子より花

2009年04月10日 | g-i

只今夜のお仕事を終えて無事帰宅いたしました。とりあえず、
「バンザ~~イ!バブ君偉い!良くやった!よっメタボの星!」
あはははは、「何のこっちゃ」ですよね。
じつはですね、今日の夜のお仕事にもマイブームの自転車に乗ってでかけたのですよ。

我が家とMさんのお店は自転車で移動すると、行きが15分少々、帰りはなんとその倍、30分かかるという、これはですね、ほぼ全体がダラダラと続く坂道なのでありまして、つまり帰りはほとんどももの筋肉が張りっぱなしという状態なのです。
もちろんメタボのウン十才にここを一気に登る体力も気力もなく、昨日までは途中下車して歩いてくるというパターン。
ところがところがですよ。ついにやりました、ついにやったのですよ!途中下車無しに帰ってまいりました。
「パチパチパチ」
今私は、異常に感動しております。(笑)
人間やれば出来るんです。
「メタボだって、デブだって、やるときゃやるんだぞ!」
私はそう叫びたい。(笑)

まっそんな興奮は今飲み干したビールでいくぶん落ち着きましたので、本日の本題に
今日も(正確には昨日ですが)一日暖かい?いや暑いほどの好天気で、車の中じゃ「エアコン回しますか」てな調子でした。この陽気で一気に桜前線も北上するんでありましょう。

夢多き新人さん達が、そこかしこに希望と不安を胸に飛び立つ季節でもありますねぇ。それを思うと広島の新一年生が亡くなったバス事故はじつに残念です。

そんな新人さんを迎える側も、そこが職場であれ学校であれ、新たな風が吹き込んでくるようで、何だかウキウキするものです。
綺麗に咲いた桜なんぞにゃ目もくれず「新人さんの誰それがカワイイ」なんて品定めをする男子も多いんじゃないでしょうか、おっと、女子も同じかな。

「バブさん、経理の新人の○○ちゅん、会いましたぁ?なかなか良くありません?」
毎年こんな事を私に言ってくるヤツは決まった顔のヤツばかり、
「おまえねぇ、そうやって毎年毎年好みの娘を探しているようだけど、いっこうにいい話は聞かないよ。いいなぁって思うだけじゃ進まないんだから、おまえさんにその気があるんだったら、食事に誘うとか、飲みに誘うとか、行動に移さなくちゃ・・・・・っていうか、なんでおまえは社内ばっかに目が行くかねぇ、他にも出会いはあるだろうに。」
こういうヤツにかぎって奥手で誘い方も知らないってヤツが多かったりするんですよねぇ(笑)

でもね、こうして女の子を品定めしているうちが華なんでありまして、いかに奥手のヤツもそのうち彼女でも作って結婚、てなことになるんでありましょう。
付き合いだした頃は、ちょっと手を握っただけで耳たぶまで赤く染めるカワイイ桜も(えっ?今どきそんなんはいないって?まぁまぁ)、いずれオバサン根性を露呈して、年増、大年増、つまるところは姥桜ってね・・・・
「それはそっくりそのまま、だれかさんにお返しいたします。」
「・・・・・」

おっしゃるとおり、寂しいかなオジサンもまた、桜なんぞにゃ見向きもされないぺんぺん草に成り果てて、ただただ指を咥えながら、羨ましそうにそんな桜を眺めるだけなんでありまして、若い頃はヤツらと同じように「○○桜かぁ、俺は趣味じゃないねぇ、どっちかっちゃあ△△桜の方がいいかな」なんて、愛でる桜を選り好みしていたくせに、今じゃどの桜もよく見えたりして、「若いうちにこの包容力があればなぁ」なんてアホなことを思ったりもするわけです。(笑)

花より団子 過ぎて思えば勘違い

ってね、団子は歳がいっても口に出来ますけど、花はそうはいかんかったりするわけですから、若者よ大いに恋をして、桜をじゅうぶんに楽しみなさいよ。

「こうなりゃ、姥桜でもいいから、私でも愛でられる桜を・・・・・・」
「醜いあがきはよせ」
「やっぱり」

さて、今日の一枚は、ダスコ・ゴイコヴィッチと、アルヴィン・クイーンの双頭コンボのアルバムです。

いやぁ、じつに私らしからぬ一枚ですよねぇ、
かなりの見栄で「このへんの新しいのも持ってんだぞう!」みたいな。「何処が新しいんじゃぁい!」と即ツッコミを入れられそうですが、80年代に入ってからの録音物は私の所有アルバムではトップクラスに新しいのです。(笑)

このアルバム、悪くありませんよ、ダスコ・ゴイコヴィッチという人は特徴がありますしねぇ、惚れるとハマルタイプかもしれません。
私はまだハマってはおりませんが、それは数を聴いていないからでしょう。
ですから、今日は無理な説明はしないことにします。
何で選んだかといえば「自転車の快挙(私にはね)を達成した今だから、このジャケ」というじつに不謹慎な理由ですしね。

A DAY IN HOLLAND
1983年3月23日録音
DUSKO GOYKOVICH(tp) SAL NISTICO(ts) CEES SLINGER(p) FRED PRONK(b) ALVIN QUEEN(ds)

1.MISTER QUEEN
2.IN THE SIGN OF LIBRA
3.PROFESSOR SAM 1.DOWNTOWN TALK
2.GROWING UP
3.ON THE CASE


一を知ったら十を知りたい?

2009年04月08日 | s-u

今日も暖かい一日でした。それにしても、春の生命力というのは凄いものです。ほんの二、三日春らしい天候が続いたかと思ったら、モノクロの風景が一気にカラーの世界に変わってしまいます。



世の中には同じジャズ好きでも基本的趣味が全く違うという方は多くいらっしゃるわけで、

長男が生まれて間もない頃、とてもお世話になった焼鳥屋のご夫婦は、大のビック・バンド・ファンで、閉店時間が近づきお客さんが私しかいなくなると、突然、「バブちゃんならいいよね、かけちゃうよ」と小さな焼鳥屋には不似合いなスイング・ジャズをかけ、しかもお二人で踊り出していまうという・・・「同じジャズ・ファンなんだから」というオヤジさんの気持ちはあったとはいえ、私とは趣味趣向はまったく違ったそんなオヤジさんとお母さん(当時そう呼んでいたもので)、それでもそれはそれでとても素敵な光景でした。
いわゆるニュー・オリンズ・ジャズに特化した趣味の『J』のマスターは、ジャズ喫茶でもないのに多くのレコードを店に持ち込んで、私が行くたびにいろんなレコードを聴かせてくれました。私にとってはかなりのありがた迷惑ではあったのですが、ジャズ好きを自称していた私が、これほど知らないレコードやミュージシャンがいることには、ちょっとしたカルチャー・ショックを受けた記憶があります。

えっ?何を言いたいんだって?
だから、ジャズという世界はそれほど奥が深く裾野も広い、だから面白いと、まぁそう言いたいわけでして。
それをふまえた上で今日のお話なんであります。(前置き長げ~~~)

「バブちゃん、久しぶりジャン」
以前、美空ひばりのジャズ話で盛り上がった取引先の社長さんです。今日久しぶりに訪ねると
「バブちゃん、バブちゃん、白木秀雄知ってる? 白木秀雄
もちろん、日本が産んだ名ジャズ・ドラマーですから知ってはおりますが、ほら、いわゆる『和ジャズ』も私の得意分野とは言えないわけで、白木秀雄も、お耳にかかるというより、ほとんど古い『スイング・ジャーナル』へ掲載されたジャズ紀行みたいな文章でしかお目にかかっていないというのが事実です。

「ええ、知ってはいますよ、でも、ほら早死にしちゃったし、そんなにレコードも残ってないでしょ」
「がっははは、それが最近、復刻CDが出てんのよ」
と、数枚のCDを持ち出されました。

「ほんでもって、最近入手したのが、これ、この水谷良重、いや二代目水谷八重子か、彼女と結婚して間もない頃の二人の共演盤。・・・・聴く?」
そうでした、白木秀雄水谷良重と結婚してたんですよねぇ、それこそ『スイング・ジャーナル』には、水谷良重夫人もいっしょに撮った数々のジャズメンとの記念写真が掲載されていましたっけ(もちろん、私がリアルタイムで見たS.J.じゃありませんよ)

社長に「聴く?」と言われて断われる立場ではありませんので、聴いてきましたよ。もちろん私は初聴です。

なんでしょ、社長には申し訳ありませんが、私にはジャズというより、ムード歌謡?いや、それともまた違うなぁ、う~~~ん、ともかく、真っ昼間に事務所で聴く音楽じゃありませんね。(笑)
「社長、こりゃシラフじゃ聴けんでしょ」
さすがに言ってしまいました。
「そうかぁ????俺はなかなか好きなんだけどなぁ・・・・・そうそう、バブちゃん、バブちゃんの知り合いで、白木秀雄クインテットだけの演奏で水谷良重に捧げたレコードがあったんだけど、それを持ってる人がいたら録音してくれるように頼んでくんねぇかなぁ」
「いやいや、それは無理でしょ、その手の『和ジャズ』大得意ってぇのはいませんもん。私の知り合いじゃ社長が一番ですから。」

それにしても「一を知ったら十を知りたくなる」、これが『○○好きの性』なのでありましょう。(あはは、私だって社長のことを言えたもんじゃありませんもんね。)

「バブちゃん、CDは持ってかなくていいの?」
と社長が、無理矢理CD二枚を持たせてくれました。そしてもう一つ

彼の見る夢の色まで知りたがりました。たまりませんよね、こんな女房がいたんじゃぁ。「うるさいなあオマエは」とウンザリしながらも秀坊は優しく、まるで子供をあやすように甘やかしてくれました。

秀坊の女遊びを知ってしまったのは私が20歳で新婚4ヶ月のときでした。酒飲みがどうしてもお酒を止められないように、彼は女遊びが止められなかったんです。私がもう10歳くらい齢をとっていたら、後くされのない彼の女遊びに目をつむっていられたのかもしれません。

昭和34年(1959年)5月に水谷良重と結婚した白木秀雄は、昭和38年(1963年)5月に離婚、睡眠薬中毒で亡くなった彼が発見されたのは、それから9年後、昭和47年9月1日のことでした。


ホレス・シルバーと肩を組んで写真に収まった白木夫婦
(スイング・ジャーナル誌より)

さて、てなわけで、先ほどから借りてきた一枚「PLAYS HORACE SILVER」を聴いているんですが、やはり、ホンマもんも聴きたいということで、今日の一枚は、ホレス・シルバーです。
しかも、和製アート・ブレーキー、白木秀雄話からのシルバーですから、ブレーキーを外しちゃいけませんよね。それでとっくに紹介済みと思っていたらまだだった、このアルバムにしました。

このアルバムは、ブルーノートで唯一、シルバー名義で発売されたジャズ・メッセンジャーズのアルバムです。(えっ?もう一枚オレンジ色のがあるだろうって?あちらは「AND ART BLAKEY-SUBU」、「JAZZ MESENGERS」じゃありません。)
といっても、このアルバムの録音をしたときには、まだ「THE JAZZ MESENGERS」が誕生する前だったのですからおかしいっちゃおかしいんであります。
ご存じの通り、ブルーノート1500番台当初のアルバムは、SP盤としてすでに発売済みのものを再編集した上でLP化したというアルバムが多いわけでして、これもしかり。
LPとして売り出したとき、録音翌年2月末にクラブ「ブルーノート」でデビューをはたしたシルバーとブレーキーの双頭バンド「THE JAZZ MESENGERS」がすでに認知されていたために、(だって、ブルーノートの初12インチ・オリジナル・LPは「THE JAZZ MESENGERS AT THE CAFE BOHEMIA」だったんですから)同じメンバーでの録音だったこのLPには「THE JAZZ MESENGERS」の名が刻まれたのでありました。

まっ、この演奏が「THE JAZZ MESENGERS」かどうかなんてこたぁどうでもいい話で、ともかく演奏にはエネルギーがみなぎっています。
「あら、みんな出会っちゃったわねぇ」
っていう勢いを感じません?(笑)
ファンキーでソウルフルで、この時名前はなかったとしても、そこには「THE JAZZ MESENGERS」がすでに存在しているんです。

HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS
1954年11月13日, 1955年2月6日録音
HORACE SILVER(p) KENNY DORHAM(tp) HANK MOBLEY(ts) DOUG WATKINS(b) ART BLAKEY(ds)

1.ROOM 608
2.CREEPIN' IN
3.STOP TIME
4.TO WHOM IT MAY CONCERN
5.HIPPY
6.THE PREACHER
7.HANKERIN
8.DOODLIN'


休日の良き使い方?

2009年04月06日 | v-x

ここ二日ばかりは「やれミサイルだ、ロケットだ」と北朝鮮に振り回されっぱなしですが、なんだか騒げば騒ぐほどあちらさんを喜ばせているようで、「街中で、相手にする必要もないちょっといきがった若者にちょっかいを出して調子づかせる」的行動は慎むべきではないかと私などは思ってしまいます。
さらにはこれを受けて、国防費の増額云々を声高に論ずるのもいかがなものかと・・・
おっとイカン、私自身がそれに乗っかってベラベラと話してしまいそうです。

そんな「ミサイルに揺れた日曜日」私は何をしていたかといえば、春の陽気に誘われて、マイブームの自転車でお出掛けなんぞ・・・・
「ちょっと、いろいろやってもらいたい事がたまってるんですけど」
午前中ボーっと過ごした私がさも悪いような(せっかくの休日なんですから、良いじゃないですかねぇ)悪魔の声が・・・・

まぁたしかに築ウン十年の我が家ですから、そこかしこに不具合が出てくるのもしかたがありません。
「そりゃあ、業者さん頼めば、誰かさんがやるより速いし、間違いもないんだけど・・・・・・・」
その言葉の端には「それだけのお金を稼いできてくれればね」という「それを言っちゃぁ、おしめいよ」が潜んでいるわけで
「はいはい、分かりました。何をすればよろしいんでございましょう、ご主人様?」
「え~とね、トイレのドアノブがおかしいし、流しの蛇口の水の止まりが悪いでしょ、それから車庫に、雨樋・・・・・家ん中に入れてた鉢植えを、表に場所を作って出しといて」
「はいはい」
「それから・・・」
「え~~~まだあんの?」

最後に亀太君の水槽掃除を終わればすでに夕方の4時をまわっておりました。
「隊長!完了いたしました!」
「よ~~し、まっ今日のところはこれで許す。ほら、はやく買い物に行かないと晩ご飯遅くなるよ。」
「・・・・・・・・・・!?」

そこで、何故か忙しかった休日の〆は『料理当番、本日の一品』です。
「今日は頑張ったから、ちょっとくらい飲み過ぎてもよろしいでしょうか?」
「しかたない、少しなら許可する。ただし、いっぱいある大根を消化するように」
隊長のお許しも出たので、つまみになるものを作らせていただきました。

『酢大根を忍ばせた、サーモンとホタテと生ハムのサラダ』です。(長いネーミングですが)
短冊に切った大根にちょっとだけ塩をして、しんなりしたら水気を絞り、昆布入りの甘酢に30分ほど漬け込み、再度軽く絞ります。
これをカイワレ、人参、大葉と合わせ皿に盛り、大根を漬け込んだ甘酢に、醤油、塩、レモン酢を加え味を調えたドレッシングをかけます。
そこにサーモン、ホタテ、生ハムを盛って、最後にオリーブオイルをふりかけて出来上がり。
ビールに良く合いますよ。

こちらは、ご飯を主食とされる皆様用に(笑)丸大根と厚揚げを手羽元と炊きました。
それがね、こちらがまた日本酒と相性がよろしくて、五合ほどやっつけちゃいまして(笑)。さらに「さて、ブログの更新でもしようか」と、今度はロックグラス片手に趣味部屋に入ると・・・・・・
昼間の任務が効いたんでしょうねぇ、睡魔が
けっきょく、ダラー・ブランドなんぞを聴きながら心地よい眠りへと誘われたのでありました。
えっ?それは任務の疲れじゃなくて単なる飲み過ぎだって?
まっ、そうとも言えます。(笑)
ともかく、これもまた「休日の良き使い方」・・・・・ですよね?

さて、今日の一枚は、フィル・ウッズとドナルド・バードの双頭コンボ演奏です。
とはいっても、そこは一つ年上のウッズ(録音当日が彼の25才の誕生日)がリーダーといってよい内容ですけど。(もちろんバードも良いんですよ、良いんですが、それ以上のウッズがここにはいるんであります。)

ウッズ、バードの組み合わせというと、ジョージ・ウォーリントンのクインテットが即頭に浮かんできます。(「JAZZ FOR THE CARRIAGE TRADE」「THE NEW YORK SCENE」あたりね)ここでも同じテディ・コティックがお付き合いをしていますよね。

全体を通してまさに「ハード・バップを楽しむならこれ」と太鼓判を押せるほどの名演なんですが、大きく陽の目をみたアルバムとも言えないのは、当時のウッズの立場?
「もし彼がウエスト・コーストにいれば」などという方もおりますけど、ニューヨークにこだわったからこそ、チャリー・パーカーに心酔したからこそのウッズなんでありまして、パーカー未亡人チャンに「HOUSE OF CHAN」なんて、なんともいじらしい。(笑)

ともかく、当時のウッズの実力を知るにはうってつけのアルバムだと思います。

THE YOUNG BLOODS / PHIL WOODS & DONALD BYRD
1956年11月2日録音
PHIL WOODS(as) DONALD BYRD(tp) AL HAIG(p) TEDDY KOTICK(b) CHARLIE PERSIP(ds)

1.DEWEY SQUARE
2.DUPELTOOK
3.ONCE MORE
4.HOUSE OF CHAN
5.IN WALKED GEORGE
6.LOVER MAN


他にはいない通訳

2009年04月04日 | a-c

今朝は晴れているのにちょっと霞がかかったような青空、これぞ春の空?花粉の大群が舞っていそうで、今日も自転車でお出掛けしようと思っている私には少々心配です。

「今日、何かを作って食べさせたら不評だったとか、こんなことをして笑われたとか、そんなことを書いてるだけなのに、そこそこいろんな人が読んでいてくれて、それがまた変に励みになったりするのよねぇ」
とは、先日いつものバーへ飲みに行ったときに同席させていただいた、とある会社の社長夫人・・・おっと、別に私が社長夫人を誘惑していたという話じゃありませんよ。ご夫婦で飲みにいらしてたんですから。

というわけで、昨日のお約束どおり今日は飲み過ぎネタであります。
このご夫婦が何やらとても良い感じのカップルでして
「けっこういろんな人が見てるらしいんだなぁ、俺は見ないけど」
お二人がママと話していたのは、奥様が開設されているというブログの話題です。
「あら、こちらの方もブログをやってるんですよ。」
とのフリに会話は始まりました。

「あら、どんなブログをやってらっしゃるの?」と奥様。
「いやいや、くだらない独り言みたいなもんで・・・唯一、毎回ジャズのアルバム一枚だけは紹介してるんですけどね。」
「ジャズかぁ、最近はどんなもんなんだろうねぇ」とは社長
「いやいや、私も古いジャズばっかで、最近のものは・・・・いえね、高校生の頃ジャズ喫茶でバイトしてまして、その頃から聴くものはあんまり変わってないんですよ。あはは」
「そうかい、ジャズ喫茶で・・『f』に『m』に・・」
「『e』に『g』、○○だけでも4軒ありましたから。」
「そうそう、あったねぇ、ほら、マル・ウォルドロンって、彼がコンサートで○○に来たときに聴きに行ってさぁ、その後『f』に来たのを覗きに行ったりして」
「あっ!マルのソロ・コンサートでしょ、私も聴きに行きました。それじゃ会場でお逢いしてたかもしれませんね。」

話は、地元だけでなく、一関の『ベイシー』やら仙台の『カウント』、首都圏のジャズ喫茶の話に始まり、社長が何も知らずに話をしながら飲んでいたお相手が渡辺貞夫の奥さんだったのでビックリしたという話まで、しばらくの談義です。


お知り合いが『ベイシー』の菅原正二氏と
親しくされているそうで
サイン入りの本をお持ちだとか。
「ステレオサウンド」誌に掲載されていた
エッセイをまとめたこの本かな?

そんななか、このご夫婦がとても素敵なのは
「ほら、え~~と、何だっけ」と社長が思い出そうとすると
「×△?」
「そうそう、それ」
まさに以心伝心。
「私はこの人の通訳だから」
そうおっしゃる奥様と、それに笑って答える社長。ね、素敵でしょ。

そういえば、我が母なんかもそうだったように思いますけど、昔は『奥様が通訳』というご夫婦が今より多かったような気がしませんか?
「夫婦なればこそわかり合える」
これにはやはり努力が必要なんでしょうかねぇ(笑)

ともかく、その後も『通訳』を交えて(笑)、ジャズだけでなく映画の話やら何やらで楽しい時間を過ごさせていただきました。
これに懲りずに、また同席させていただいた時には、いっしょに飲ませていただけますでしょうか?よろしくお願いします。

さて、今日の一枚は、その社長がお好きだと言われたウイントン・ケリーです。
とはいっても、ウイントン・ケリーのリーダー盤はそろそろネタ切れ間近で、今日はソニー・クリスのこのアルバムにしました。

「SWEET LORRAINE」の出だし、ジョー・スコットのピアノがじつによろしい・・・って、このジョー・スコットなる人物こそ誰あろうウイントン・ケリーなんでありますが、「契約の事情でこんな名前で出ています。」ってヤツ、それにピーコックなどというマイナーレーベールだからなおさらなのか、ともかくジャズのレコードでは間々あることですよね。
それにしてもウイントン・ケリーというひとは、誰とでもそつなくこなしますよねぇ、それでいて個性も有るし、全体的に甘~~い感じを引き出しているのはクリスよりもケリーのようにも感じられます。

クリス好きにはどうなんでしょう?若干物足りなさがあるのかなぁ?私的には特に後半部B面には、それなりにらしさが出ているようには思うのですけどね。
クリスにしてみればインペリアル3部作とプレスティッジ時代との合間という事で、まさに「CROSSROADS ?」。

ともかく、私は嫌いじゃありません。ただし、ジャケット・デザインは好きじゃありません。(笑)

AT THE CROSSROADS / SONNY CRISS
1959年3月録音
SONNY CRISS(as) OLA HANSEN(tb) JOE SCOTT(WYNTON KELLY)(p) BOB CRANSHAW(b) WALTER PERKINS(ds)

1.SWEET LORRAINE
2.YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
3.I GOT IT BAD (AND THAT AIN'T GOOD)
4.SYLVIA
5.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
6.BUTT'S DELIGHT
7.INDIANA (BACK HOME AGAIN IN INDIANA)


全快?!

2009年04月03日 | v-x

いやいやいや、ありがたいものです。しばらく更新をしなかったら「ついに肝臓でも壊したのかと思った。」とか、「入院したんじゃないか」とか、みなさんにいろいろ言われまして、ほんと、こんなバカタレの心配をして下さいましたこと、心より感謝いたします。ありがとうございました。

じつは先週の土曜日から入院を・・・・・
といっても、私がじゃありませんで、PCがぶっ飛んだんであります。思えばブログにも書きましたけどちょっと前にも危ない時があったんですよねぇ、PCも人間同様「ちょっとしたサインに気付いて、速く手当をするが肝心」ということなのでしょう。
でもおかげさまで、なんとかスクラップは免れ、昨日退院してまいりました。
それで今日、久々の更新となったわけです。

そんなこんなでしばらく休んだおかげで、またまた飲み過ぎネタや、新聞ネタ、映画ネタ、本ネタ等々、その間の話題には尽きないのでありますが、せっかくですので小出しにしていくことにしましょう。(笑)

突然の寒の戻りに歩みを止めていた春さんも、今日の午後あたりからまた少しずつ動きだし、桜もやっと咲き始めました。それでも首都圏あたりに比べると一週間ほどの遅れでしょうか、来週末あたりが見頃のようです。

「バブさん、え~~と、日本語で何でしたっけ、あの、ザン?ザー?・・・だから、バブさんが言ってたヤツ、友達に買ってきてもらいました。」
Mさんのお店でアルバイトをしている中国人留学生、Yさんです。
「ザン?ザー???????あ~~~、山椒、中国山椒、花山椒

そうなんです。このあたりのスーパーには花山椒がめったに置いて無くて、
「Yさん、今度中国に帰ったら本場の山椒買って来てよ。」
と以前頼んだことがあったのでした。

「いやぁ、嬉しいなぁ、ほんじゃさっそく麻婆豆腐でも作ってみようかな、作ったときにはYさんにもおっそわけするからね。」
とありがたくいただいたのですが、よくよく考えてみれば手作り麻婆豆腐などもうずいぶん作っていません。「おっそわけ出来る味かどうか、まずは一度作ってみてから」ということで作ってみました。

ということで、この花山椒をたっぷりきかせた麻婆豆腐が、先週の『料理当番、本日の一品』だったわけです。
いやぁ、さすが本場物、少量でも舌に来るあの独特のシビレ感は花山椒でしか味わえませんねぇ。
「○○、なんだかいつもの麻婆豆腐と味が違うなぁ」
とは、インスタントに馴れきった母の言い分でして、私的にはとても美味しい麻婆豆腐だったと満足しています。
「Yさん、まぁこれならおっそわけ出来そうだから、今度作って持ってくね。」

さぁ、今日は五日遅れの料理ネタでしたが、明日は三日遅れの飲み過ぎネタでも行っちゃおうかなぁ、あはは、PC全快でさらにこの駄ブログは続くのでありました、とさ。

さて、今日の一枚は、その三日遅れの飲み過ぎネタにも通じる一枚なのですが、プレスティッジ・オールスターズ・セッションです。
いわゆるプレスティッジお得意のオールスターもの?企画もの?
まっ、そんなことはどうでもいいんですが、けして寄せ集めアルバムではありません。

三日前に飲んでいるときに同席した私より四歳ほど年上の社長さんが、
「高校生の時、マル・ウォルドロンを聴きに行った事があったなぁ」
てなことをおっしゃいましてね、
「あっ!そこに私もいました。」
てな話から、ジャズ談義、映画談義と盛り上がり・・・・おっといかん、これは明日の話題でした。(笑)
ともかく、そんな話からふと思い出したアルバムなのです。

マルが仕切ると、どうしてもこういった雰囲気になるんでしょうか?それとも集まったミュージシャンの色なんでしょうか?アル・コーン、アート・ファーマー、ハル・マクシック、ケニー・バレル、マルと続くソロが、お洒落な雰囲気を醸し出すタイトル曲で始まるこのアルバム、なかなかのもんで、お酒にもよく合う一枚だと思いますよ。(日本酒の雰囲気じゃありませんけど....笑)

仕切り屋としてのマルは、他のプレスティッジ盤を聴いても、やはり一目置くべきなのでしょうか?
今日は、そんなマルに敬意を表し、カテゴリーは「v-x」にさせていただきました。

EARTHY / THE PRESTIGE ALL STARS
1957年1月25日録音
MAL WALDRON(p) ART FARMER(tp) HAL McKUSICK(as) AL COHN(ts) KENNY BURRELL(g) TEDDY KOTICK(b) ED THIGPEN(ds)

1.EARTHY
2.WHAT'S NOT
3.I WOULDN'T
4.THE FRONT LINE
5.DAYEE