JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

よっ!待ってました!

2010年04月06日 | a-c

今日は『寒の戻りの特異日』だそうですけど、逆に「やっと春らしい一日が来た」てな一日になりました。花粉の飛散云々はともかく春はこうじゃなきゃいけませんねぇ。市内のあちらこちらで桜の花の話題がチラホラ出ておりましたので、今日あたりは一気に開花が進んだかもしれません。

残念ながら、陽気に誘われて今日の昼食を食べた公園の桜はあと一歩ってなところでしたが、それでも今にも開きそうなつぼみがいっぱいでしたから、「今日明日には」といったところでしょうか。


金色の いとかすかなるものなれど 
人土筆摘む みづうみの岸

と詠んだのは与謝野晶子だったでしょうかねぇ、まさに春の陽射しを浴びた土筆は金色に光っているように感じます。
さすがに「昼休みに摘んでいって家で食べようか」てな事は考えませんでしたが、寒い寒いと思いながらも季節は確実に進んでいるようです。

そういえば、ご夫婦でしょうか、初老のカップルがベンチで寄り添いながら休んでおられて、旦那さんがなにげに奥様を気遣う姿が
 ♪ また君に恋してる・・・ ♪
と、今流行の歌を耳元で唄っているかのようで、じつに良い光景でした。

「ふむふむ、夫婦たるものかくありたい・・・・」
自分には絶対に不可能なことに人は憧れるのでありますよ。(笑)

ともかく、いろんな意味で春を感じた昼休みでした。
「よっ!待ってましたぁ お春ちゃぁ~~ん」

さて、今日の一枚は、キャノンボール・アダレイです。
春らしいアルバムと考えたのですが・・・まっ若さあるキャノンボールなら、それも良しかなと(笑)

前回紹介したリー・モーガンが、ブラウニーの死後彗星のごとくというなら、キャノンボールはバードの死後彗星のごとくというべきアルト奏者であります。
そのキャノンボールの初リーダーアルバムがサヴォイに残る今日の一枚です。

比較ついでにいうと、キャノンボールの場合はモーガンと違い、彼がほんとうにやりたかった事をこのレーベルが許したかといえばさにあらず、ほんとうの意味で彼に注目が集まるのは、マイルスとの共演を待つことになるわけですが、
とにもかくにも「突然のカフェ・ボヘミアでの彼の演奏に誰もが目を丸くした」という状況は、納得のいく初リーダーアルバムであることはたしかです。

「FLAMINGO」を聴きながら、一人夜桜で一杯なんてぇのも、ちょっくらオツじゃござんせんかねぇ

PRESENTING "CANNONBALL" / CANNONBALL ADDERLEY
1955年7月26日録音
CANNONBALL ADDERLEY(as) NAT ADDERLEY(cor) HANK JONES(p) PAUL CHAMBERS(b) KENNY CLARKE(ds)

1.SPONTANEOUS COMBUSTION
2.STILL TALKIN' TO YA
3.A LITTLE TASTE
4.CARIBBEAN CUTIE
5.FLAMINGO