昨晩までの強い雨が嘘のように今日『昭和の日』は青空が拡がり・・・・薄曇りかな、え!さっきはまた雨も降ってきたけど(笑)ともかく暖かくなりました。
はて?たしか今日は『みどりの日』ではなかっただろうか?
ん?同じような疑問を何年か前にも・・・・あはは、ブログというのは便利というか嘘をつけないというか、2008年に「『二日目も酔い』の朝、『昭和の日』を思う」なる話題を書いておりました。
そんな『昭和の日』に新聞を開けば「たばこ1箱400円時代 10月1日、JT値上げへ」の記事、タバコ税増税が決まってから覚悟はしていたものの、喫煙者にとってはやはりショッキングなニュースでありまして・・・・・
私が生きていたなかで、これほどまでに値上がった商品が他にあったでしょうか?
不法ながら煙草を吸い出したとき、ハイライトが80円でした。それが120円になり150円になり200円になり、220円、290円・・・・え~~~!!今回の改訂じゃ410円?!今私が吸っているピースライトなんざぁ440円ですってよ
5倍以上ってア~タ、当時田舎のジャズ喫茶の珈琲が一杯250円ですから5倍すると・・・・・・1250円?いかにジャズ喫茶でも、ビールより高いブレンドコーヒーは出さんでしょ(笑)
それにしてもこの値上げは、喫煙者にとってはもちろん、煙草生産者、JTにも大きな影響を及ぼすでしょうねぇ、まっそれを見越して増税分よりさらなる上乗せ値上げなんでありましょうけど
そっかぁ煙草も庶民の嗜好品では無くなってしまうんですねぇ・・・・
ビールも発泡酒、第三のビールと、メーカーの努力で庶民の嗜好を確保してきたんですから煙草も何とかそのせんで活路を見出すって手は・・・そりゃないわな(笑)
言ってもさもない事ではありますが、「ビール一杯とワンカップ一つ、それに一服」仕事を終えた後にそのくらいの嗜好はけして贅沢じゃないと思うんですがねぇ
お父さんのお小遣いも、バブル期はともかくここ十数年は低価横這、一日一箱の喫煙で月の支出は4200円増しですから・・・・・
こりゃ無理だな、いよいよ禁煙を考えなきゃいけませんかねぇ?
え?本数を減らせば良いだろうって?
なにをおっしゃいますかってんだい、目の前にタバコがあって本数を減らす我慢がきくほど意志がしっかりした人なら、1箱300円になった時点でタバコを止てますって(笑)
やっぱ、第三の煙草を誰か考案してくれないかなぁ・・・・そのためには煙草じゃないタ・バァーコーの開発?でも煙草じゃなけりゃ煙草じゃないんだから、いやいや、第三のビールもビールじゃないけどそこそこ飲める物もあるんだし・・・・・・・
そんな馬鹿なことを、プカプカしながら考えてる私は、はたして10月までに禁煙が出来るのでありましょうか?
さて、今日の一枚は、久々のマイルスです。
といっても、これは曰く付きの一枚ですねぇ
エバンスとマイルスは、ご存じのごとくマイルスがチャリー・パーカーのもとにいた頃から続く、互いを認め合った仲だったわけですが、本格的共演となると「MILES AHEAD」つまり、コロンビアに移ってからということになります。
その後も「PORGY AND BESS」「SKETCHES OF SPAIN」と、ほぼ年に一度の共演作を出しました。そしてこれがけっこう売れたんでありまして、
コロンビアにしてみる「こりゃエエわいな」てなもんで、二人に新たなアルバム作りをするようプレッシャーをかけていたようであります。
そんでもってなかば無理矢理招集されたメンバーに「大人数のダンスバンドによるラテン風アルバムを作りなさいよ」みたいな(笑)これも「スタン・ゲッツのヴォサノバ・ヒットに便乗せよ」という、いかにも大手らしい商業的発想によるものでした。
こういった場合のマイルスは、あまりよろしくないのは彼の性格上からもわかりそうってなものですが、まして1962年といえば彼の父親が亡くなった年でもあって気分的にノル状況ではなかったかもしれませんしね。
エバンスにしても録音時にアレンジが未完成だったという話もあって、結果、計4回のスタジオ招集で録音できた素材は20分足らず、とうていアルバムになど出来る素材にはならなかったわけです。
それでもプロデューサー、テオ・マセロは曲をひっ付けたり、五ヶ月後の録音を突っ込んだりしてアルバムに仕上げてしまいました。
これにはマイルスも怒っちゃって、しばらくマセロとは口もきかなかったそうでありますが、コロンビアにせかされていたマセロの気持ちもわからなくもないんですよねぇアタシには。(笑)
ともかく、コロンビアで出されたマイルスとエバンスの共演盤第4弾は、こうして発売とあいなったわけです。しかし、「前3作の夢をもう一度」とのコロンビアの作戦は失敗に終わりました。
そんなこのアルバムを、ましてマイルス、エバンスの共演をあまり好みとしない私が、どうして今日聴いているのか?
ご存じのごとくマイルスとまではいかなくとも私もそこそこのへそ曲がりでありまして、「駄作ときくとかえってムキになる」みたいな観点からこのアルバムをけっこう聴いたんです。
するとね、たしかに極端に短かったり、いらぬおしゃべりが入ったりしてますけど、「AOS PES DA CRUS」なんて、なかなか良いヴォサノバでありますし、「ONCE UPON A SUMMERTIME」もマイルスらしいっちゃいかにもらしい、
なんとなく今日みたいな日に、BGMとして流しておくにはそこそこよろしいんでありますよ。
とりたてて手にすべきアルバムだとは思いませんが、気が向いたら聴いてみて下さい。
QUIET NIGHTS / MILES DAVIS
1962年7月27日, 8月13日11月6日, 1963年4月17日録音
MILES DAVIS(tp)
GIL EVANS(arr,cond) and Orchestra[1~6]
VICTOR FELDMAN(p) RON CARTER(b) FRANK BUTLER(ds)[7]
1.SONG No.2
2.ONCE UPON A SUMMERTIME
3.AOS PES DA CRUS
4.SONG No.1
5.WAIT TILL YOU SEE HER
6.CORCOVADO
7.SUMMER NIGHT