JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

パープーに栄光あれ!

2010年03月12日 | s-u

疲れが溜まると人間ブルーになっていけません。ブルーはいずれ濃紺になって黒になって・・・・躁鬱病やノイローゼになって、精神破壊へと
「ナイナイ、アンタに限って絶対それはない」
この繊細でもろい我が心を、何故にみんなはわかってくれないのかなぁ(笑)
と、そんな愚痴はともかく、昨日に続いて今日も一日良い天気でした。花粉の飛散は気になるもののやはり春の陽射しは心を癒してくれます。

今朝、我が家の庭の片隅で今まさに咲かんとする沈丁花を見つけました。(我が家のはちょっと遅咲きなんでしょうか?)
「よし、今日のブログネタは『沈丁花』にでもしようかな」
と、昼休みの事務所で撮った写真を眺めながら
「♪ じんちょうげ じんちょうげぇ ♪ ときたもんだ。」
てな、いいかげんな鼻歌を歌っていると
「♪ 降りしきる 雨の吐息に 濡れて傾く 沈丁花 許されぬ あの人と二人 忍び歩く坂道 ♪ だな。」
とKさん。
「おう、石川さゆりだぁ、知っとる、知っとる」
「♪ 冷たい部屋に 小さな沈丁花が 似合うように あなた 冷えきったこの僕に 言いたりないほどの優しさで あたためてくれましたぁ~~~ ♪」
「え?何その歌?」
「石川優子、石川優子のデビュー曲よ」
「ほう~~~、さすがカラオケの帝王・・・・でも石川優子って、聞いたことあるような、無いような・・・・」
ごめんなさい、私は石川優子さんを思い出せませんでした。
「え~~~?『ふたりの愛ランド』、スキスキスキスキ だよ。」
「あ~~~ ポプコン出身アイドル!」

沈丁花から始まる中年オヤジ二人の会話とは、こんなにも浅いもんなんでありましょうか?
せっかくの陽気なのに、またなんとなくブルーになってしまいそうな・・・(笑)

男はみな額に桂をまとふ国のむかし語の恋にかあるべし
ゆきずりの丁子ゆかしやあけがたの夢に見に来む山下小家
あゝ驕り高華なる人にやどる思むねに溢るゝ我と見けらし
智慧よ疾く汝はほろびし世をうせし挽歌に誇る我ならなくに
その胸よ春の香しみしわがいのち宝とするにせまかりけらし
                     与謝野晶子

それでも『沈丁花』の花言葉は、「栄光」「不死」「不滅」
「中年オヤジになろうとも、我が青春未だ衰えず、バブの脳天気は永遠に不滅です。この輝かしきパープーに栄光あれ!
って、なんのこっちゃい。


先日、いくつか収穫して美味しい
天麩羅になっていただいたふきのとう
残しておいたものはこんなに開きました。

さて、今日の一枚は、サヒブ・シハブです。
以前に「JAZZ SAHIB」を紹介して以来のリーダー盤だと思います。というか、この二枚しかリーダー盤を持っていません。(笑)
あとは、セロニアス・モンク、ミルト・ジャクソンのブルーノート盤、クラーク~ボーラン楽団・・・・この話は「JAZZ SAHIB」でもしましたっけ?
ともかく、特に日本では知名度のあるジャズメンとは言い難いシハブは、本名をエドモンド・グレゴリー、シハブはおそらくイスラム名でしょうね。この人もマルチ・リード奏者です。活躍の場は、アメリカよりむしろヨーロッパで、ケニー・ドリューと「マトリックス」なんていう自主レーベルを立ち上げたこともありました。

ということで、今日のアルバムはそのヨーロッパ、オランダコペンハーゲンは「カフェ・モンマルトル」でのライブ盤です。

内容はといいますと、じつにテンションの高い、おそらくはその場にいたらとても気持ちよかろうというライブ感があります。
もちろんここはシハブを立てるべきなんでしょうが、やっぱり注目すべきは、17才(日本でいえば高校生ですよ)の少年、ニール・ペデルセンでしょうかねぇ。
まったくもって身近にこんな高校生がいたら頭をひっぱたいてやりたくなるくらい凄いんでして・・・・・
当時の「カフェ・モンマルトル」で、いかに質の高いライブが繰り広げられていたのかを容易に想像できるアルバムではないでしょうか。

SAHIB'S JAZZ PARTY / SAHIB SHIHAB
1963年10月3日録音
SAHIB SHIHAB(as,bs,ss,fl) ALLAN BOTSCHINSKY(fgh) OLE MOLIN(g) NIELS-HENNING φRSTED PEDERSEN(b) ALEX RIEL(ds) BJARNE ROSTVOLD(snare drums)

1.4070 BLUES
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4.CONVERSATIONS PART-1
5.CONVERSATIONS PART-2
6.CONVERSATIONS PART-3
7.CHARADE
8.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME