JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

「来年こそは」の心意気

2009年12月31日 | m-o

いよいよ今日は大つごもり、大晦日であります。お正月を迎える準備は整いましたでしょうか?

我が家は、先送りにしたお飾りも、神棚の清めも、仏壇拭きも無事昨日終わり、お節料理(まっ我が家に似合った質素なものですが)もなんとか間に合いそうです。
例年であれば後はゆるりと過ごして、今晩、すなわち年取りの晩は、早い時間から酒盛りてぇのが我が家のスタイルなんでありますが、今年はMさんのお店へ行かなくてはいけませんので、なんとか今年中に年越し蕎麦をすすりながら年越し酒を味わえればと思っています。


来年は寅年、大虎にならないよう注意します。

振り返ってみれば今年一年「不景気不景気」という言葉に振り回され、忙しいわりに身にならないような日々が多かったように思います。あまり良い年とは言えなかったかもしれませんねぇ・・・
「来年こそは、奮起するぞ!」
って、去年も同じような事を言っていたような?こりゃ「不景気」に名を借りた私の言い逃れであることが見え見えかぁ?
「反省反省」
これも去年言ったか?(笑)

とにもかくにも2009年もあとわずかで終わり、2010年がやってきます。毎年何もしない間にどんどん時間だけが過ぎて行ってるのは事実ですが、「来年こそは」の心意気だけは捨てちゃいけませんよね。
そして、不平不満はあろうとも、今年も今日まで生き延びたことに感謝して、明日またいただく新玉(命)に心より「ありがとう」と言わねばなりません。

年惜しむ心うれいに変わりけり

いかに今年が嫌な年だったとしても、そしてそれが自分のせいでも他人のせいでも、そんなもんはもう済んじゃったことですから、明日始まる新たな年に多いに希望を持とうじゃありませんか。
「ようし、晴れ晴れと新年を迎えようっと」
新年がみな様にとって良い年でありますように。

さて、今日の一枚は、今年もセロニアス・モンクで〆です。

1961年のヨーロッパツアーは、パリ、ミラノ、アムステルダム、マルセイユ、ローマ、チューリッヒ、ベルン、ストックホルム、コペンハーゲン・・・と、様々なところを回りましたが、4月18日に行われたパリのオランピア劇場での演奏と21日のミラノのリリコ劇場での演奏、この模様をモンクの契約消化としてリヴァーサイドが録音しました。
アメリカ・リヴァーサイドでは、ミラノでの録音を以前紹介した「THELONIOUS MONK IN ITALY」として先に発売し、パリの模様は、イタリア分と含め、二枚組アルバム「TOW HOURS WITH THELONIOUS」として発売します。(ヨーロッパ・リヴァーサイドではその前に三枚のアルバムとして先行発売。)
つまり、この二枚組アルバムを持っていれば、今日のこのアルバムも「THELONIOUS MONK IN ITALY」も不必要ということになりますが、私は別々の形で入手したということです。(残念ながらパリでの「CREPUSCULE WITH NELLIE」と「BODY AND SOUL」はどちらにも収録されず、聴くためには重複覚悟でCD盤「MONK IN FRANCE」を購入せねばいけません。)

チャーリー・ラウズが加わってからのモンク・カルテットは、どれをとっても似たり寄ったりという方もいらっしゃいますが、同じ曲を別ライブで聴くことでその感覚は多少崩れるのではないでしょうか。
パリとミラノでの同じ曲の聴き比べは、たった三日違いでありながら、その面白みを味わえると私は思います。
ただ、全曲聴くのに飽きがこないかという問題はありますが、午後約二時間かけてこうして聴いても、モンク好きの私にはまったく支障はありませんでした。(笑)

APRIL IN PARIS-RIVE / THELONIOUS MONK
1961年4月18日録音
THELONIOUS MONK(p) CHARLIE ROUSE(ts) JOHN ORE(b) BILLY HIGGINS(ds)

1.EPISTROPHY
2.APRIL IN PARIS
3.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
4.JUST A GIGOLO
5.I MEAN YOU
6.JACKIE-ING
7.OFF MINOR
8.RHYTHM-A-NING
9.HACKENSACK
10.WELL, YOU NEEDN'T