JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

たまには?好きな事だけしましょうよ。

2009年12月06日 | y-その他

いやいや12月とは思えぬ暖かさ、午前中ちょっと自転車に乗ってきただけで大汗です。(温水器も直り、汗をかいても大丈夫。笑)
ところが、明日『大雪』は寒さが戻ってくるってんですから、ほんと身体がついていきませんよねぇ、風邪などひかぬようにお互いに注意しましょう。

だからというわけではありませんが、午後はゆっくりと過ごすことにしました。

珈琲をたてて、椅子にド~~ンと座り、ジャズ喫茶『バブ』のオープンです。
私にとってはこれが何よりの癒しの時間であることは衆知の通り。
まずはレッド・ガーランドあたりで珈琲の香りを楽しみながら耳を馴染ませて、やっぱ疲れを吹き出すにはコルトレーンでしょ(吹き飛ばすんじゃありませんよ、あくまで吹き出す。笑)。アルバム「SELFLESSNESS」の「MY FAVORITE THINGS」、これを最適な音量(夜なら確実に文句が出る大きさね。笑)で聴き始めれば、ちょっと長めのマッコイのソロの後にドバーっとくるあの・・・・・
「歓喜だぁ~~~~!!」(大笑)
ドン・フリードマンの「CIRCLE WALTZ」をかけて、飲みかけの珈琲に口を付ければ、すでに冷たくなっています。
「さて、次は・・・・やっぱドルフィーかな」
やれ選曲がおかしいだの、何でそんなメジャーどころばかりだの言われないのが私設ジャズ喫茶の良いところでありますから、「IN EUROPE Vo.1」のB面、ウネウネのバスクラ・ソロを満喫です。
「エエねぇ、やっぱドルフィー、エエねぇ」(またも大笑)

そんなこんなで疲れを吹き出したり、静めたりしていると
「あっ、そうだ、DVDも見なくちゃ」
なんと本日のジャズ喫茶『バブ』の営業時間は二時間余り・・ちょっと短いかな(笑)
そんでもって、見たのは邦画「インスタント池」であります。

三木聡監督、嫌いじゃありません。
凜としたテーマとか、問題提示だとか、深く考えさせられるとか・・・・そういった映画も悪くは無いんですが、この独特な雰囲気にいつの間にか吸い込まれていくような不思議な感覚、これも良いんだなぁ、わりかし。

今日みたいに「身体を休めよう」なんて時には、この映画ピッタリじゃないでしょうかねぇ、我ながら「ナイス・チョイス」でした。
見終わった後もまったく疲れを感じません。深く心に刻まれた教訓なんてぇ重いもんもまったくなくて、しいて言えば「人生前向きが一番」てな感じ?よく考えりゃ中身が無いとも言えるんだけど、後味がじつに良いんですよ。
あたしゃ気に入りました。(笑)

こうして、そこそこ疲れも取れたので、本日の締めはもちろん『料理当番、本日の一品』です。

得意の盛り合わせです。
甘エビのマリネに豚ロースの焼きもの、それと鯵を三枚におろして揚げたもの、ソースはアボガド・ソース、それにサラダを添えました。
なんとなく色目が春っぽい感じになったのは失敗でしたが、味はそこそこのものでしたよ。
ワインなんぞをキュッとね。(笑)

こちらは、オマケ。甘エビの頭と殻がもったいなかったので、出汁にしてスープを作ってみました。具はキュウリのみ、シンプル・イズ・ベストです。(笑)

ともかく「人間、好きなことだけをする一日が、たまには必要」。それを実践した一日だったですね。
「たまには必要だと思うけど、あんたの場合はしょっちゅうだからねぇ」
まぁまぁ

さて、今日の一枚は、ザ・JFK・クインテットという、キャノンボール・アダレイの肝いりで結成されたグループの一枚です。(本日のジャズ喫茶『バブ』最後の一枚でした。)

ご存じの通り、キャノンボールはリヴァーサイドを「私たちの会社」と呼んではばからなかったほど同レーベルに親近感と信頼を寄せていたわけすね。そんななか、ツアーで各地を回って演奏する合間に地元クラブで新人を発掘、「オレの目に狂いはない」と言ったかどうかは分かりませんが、オリン・キュープニューズを口説き落とし、数々の新人や評価を得られずにいるミュージシャンをレコード・デビューさせました。

クリフォード・ジョーダン、ディック・モーガン、デビッド・ニューマン、チャック・マンジョーネ・・・・・ある意味、ウエス・モンゴメリーもユセフ・ラティーフも「きっかけはキャノンボール」といっても良いかもしれません。ともかく、「キャノンボール・アダレイ・プレゼンテーション」は、リヴァーサイドの主幹の一つでもあったわけです。

でも、全てが全て、ビッグネームへと道が開けたかと言えばそうでもありませんよね。これは、日テレ系の「スター誕生」で合格した方が全てスターになったかにも等しいわけであります。(笑)

それでは、JFKのメンバーはどうであったか?というと、そうですねぇ、親分キャノンボールのグループにスカウトされたウォルター・ブッカー以外その後どうなったのかは、私は存じ上げておりません。(藤正樹もビックリ)

でも、でもです。だからといって侮っちゃいけないわけでして、
このアルバムを聴くと「さすがキャノンボールはたいしたものだ」とまではいかなくとも、充分に「スタタン合格!」の真意は納得がいくのです。(アンディ・ホワイトなんて18才ですよ一八)
ただねぇ、残念ながら際立った個性とか特長が薄い感じはします。ハリー・キルゴなんかはちょっと変わったフレーズを弾いたりするんですが「ん~~どうなんでしょう?」

進んで手に入れる一枚ではないかもしれませんが、けして悪いアルバムではない、そんな事でよろしいでしょうか?

NEW JAZZ FRONTIERS FROM WASHINGTON / THE "JFK" QUINTET
1961年7月17日録音
RAY CODRINGTON(tp) ANDY WHITE(as) HARRY KILLGO(p) WALTER BOOKER JR.(b) CARL MICKEY NEWMAN(ds)

1.AW-ITE
2.EUGLY'S TUNE
3.HOMINY GRITS
4.DANCING IN THE DARK
5.CICI'S DELIGHT
6.NAIROD
7.POLKA DOTS AND MOONBEAMS
8.DELORIES