東京で暑い思いをして帰ってくれば、涼しいを通り越したような気温の低さ、まぁ皮下脂肪蓄積型の我が身体にはじつに助かるのではありますけどね。
一昨日の疲れもあって昨晩は早く就寝しようと床に入ったものの、これがなかなか寝付かれない。いつもは2時頃まで起きている人間が11時前に寝ようとするところに無理があるわけでして、結局は起き上がってロックグラス片手にオリンピックの400mリレーなんぞ見て、
「よかったなぁ朝原・・・・・」
なんてやっておりました。
一度グラスを手にすれば一杯で済むわけもなく、チビチビやりながらテレビのチャンネルをあっちこち、
「そっか、今日は金曜日、タモクラでも久しぶりに見てみんか」
てなわけで、一人寂しく飲みながら『タモリ倶楽部』を見ておりました。
♪ 大きく大きく大きくなあれ 大きくなって天まで昇れ
ランプランプ不思議なランプ 恋の炎に火をつけて ヘイ
大きく大きく大きくなあれ 大きくなって天まで昇れ
ランプランプ不思議なランプ 私の体に火をつけて ヘイ
くらいくらい穴の中 前行くモグラが穴掘った 後ろのモグラも穴掘った
イヤよダメよイヤイヤダメよ イヤイヤそれはムリなのよ
いついつまでもお友達 許して許してそんなこと ヘイ
イヤよダメよイヤイヤダメよ イヤイヤそれはムリなのよ
いついつまでもお友達 許して許してそんなこと ヘイ
くらいくらい穴の中 前行くモグラが穴掘った 後ろのモグラも穴掘った
・・・・・・・・ ♪
「んんんんんん!?これは・・・・」
アラジンスペシャルの「がんばれジャイアンツ」ではござんせんか、というか、こんな歌とうの昔に忘れていたのが、聴いた瞬間に鮮明に歌詞までも頭の中に蘇ってきて・・・・・
以前このブログでも何曲か深夜放送世代の思い出の曲を紹介したことはありましたが、さすがに「がんばれジャイアンツ」までは思いつきませんでした。(もちろん、音源も持っておりませんし)
それが、まさに『三つ子の魂百まで』ですか?当時何度も何度も耳に入ってきた曲というのは、自転車の乗り方のように忘れないものなのでありますねぇ
特に、以前紹介した「つボイノリオ」なんかもそうですけど、ちょっとエッチなナンセンス歌っていうのは、忘れがたいものだったりします。(そういう年頃だったんですよね)
辞書で『ころもへんの文字』を見つけただけでもちょっとニンマリしてしまう、あの頃の想像力や記憶力、あのすばらしかった能力は何処へ行ってしまったんでしょうねぇ・・・・(笑)
ほんと、あの頃の能力を、身障者への強盗を思いつくようなくだらないことに使っちゃいけません。もっと大きな可能性を持った力であることに気付いて欲しいなぁ・・・・
「有り余るエネルギーは時に暴走する」これは今も昔も変わらぬ若者の特性でありますけど、それは、強者に勇敢にも立ち向かう強い力にもなるわけで・・・・
「後悔先に立たず」若者よ、バカもけっこう、エッチなのもあたりまえ、ただ、今燃えさかるエネルギーは永遠のものじゃないんだよ。そのエネルギーを何に使うべきか多いに悩んで、悩んで、自分にとっても有意義なものに消費してくださいよ。
あら?話が飛んじゃった?
ともかく、おじさんには可能性を多いに秘めた全若者がうらやましいと、そういうことですよ、ね。「がんばれジャイアンツ」ならぬ「がんばれ若者」、♪ 大きく大きく大きくなぁれ ♪ だよ。
さて、今日の一枚は、レオ・ライトです。
ライトは、じつに過小評価されているリード奏者ですよね。それは何故か?
それは活躍期間があまりに短かったからかもしれません。
ミンガス・バンド、ガレスピー・コンボと移ってその後ライトはどうしてしまったのでしょう?
とかいいながら、ヨーロッパに渡りベルリンに定住したことは知ってはいるんですけどね、私にとってのライトは、1959年から1963年ここまでの彼が全てみたいなところがあるんです。
個性的なアルトとしなやかなフルート、彼のアトランティック、ヴォルテックスに残るアルバムはどれも捨てがたいものがあります。
今日のアルバムは、そんなライトの記念すべき初リーダーアルバムです。「SUDDENLY THE BLUES」や「SOUL TALK」と比べると若干個性には欠けるようにも思えますが、A面のフルート、B面のアルトともに、ライトというリード奏者を知るには充分のアルバムであると思います。
彼をよく知らない方にも、一度耳にしてみると良いアルバムだと推奨します。
BLUES SHOUT / LEO WRIGHT
1960年5月25日録音
LEO WRIGHT(fl,as)
HARRY LOOKOFSKY(vln) JUNIOR MANCE(p) ART DAVIS(b) CHARLIE PERSHIP(ds)[1~4]
RICHARD WILLIAMS(tp) JUNIOR MANCE(p) ART DAVIS(b) CHARLIE PERSHIP(ds)[5~8]
1.SIGI
2.ANGEL EYES
3.AUTUMN LEAVES
4.INDIAN SUMMER
5.BLUES SHOUT
6.NIGHT IN TUNISIA
7.THE WIND
8.TWO MOODS