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JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

朝顔に・・・・・

2008年08月19日 | s-u

雨の一日、地域によっては強い雨が降っているようで、大きな被害がなければと願っています。

 朝顔ヤ絵ノ具ニジンデ絵ヲ成サズ  正岡子規

今日、8月19日は「八、一、九」で『俳句の日』なんだそうで、正岡子規研究家の坪内稔典氏が提唱された日だそうですから、子規の句で始まってみました。(笑)

それにしても、『朝顔』という花はいろんな顔を持っています。
赤・白・桃・紫・青・・・・・便器に、楽器の一部でもありましたね。ってオイオイ

我が家の玄関先にも、毎日幾輪もの花をつける『朝顔』がありますが、どうにも色が私好みではありません。
私好みの『朝顔』は・・・・・・そうだなぁ、青系?へんに模様や形に特徴のない、いわゆる「朝顔!」っていうのが良いですねぇ、
小学校の頃、『朝顔』の観察日誌なんてぇものをつけさせられたこと、みなさんもあったでしょ、私も経験はありますけど、何輪の花が咲いたんだったか?何色だったか? あはは、ぜんぜん覚えてません。それもそのはず、結局は母が育てたようなものだったですものね、たしか。唯一覚えているのは、種を取ったことくらいかなぁ、あれはけっこう好きでした。

『朝顔』といえば、やっぱり頭に浮かぶのは「恐れ入谷の鬼子母神」東京・入谷の鬼子母神(真源寺)で行われる『朝顔市』でありましょうか。電車の中で『朝顔』の鉢を嬉しそうに持っている二人連れなんぞ見ると、「夏だなぁ」なんて思ったものです。まぁ、時期は一ヶ月以上前ではありますけどね。
田舎に帰ってからは、そんな早い時期に『朝顔』を見るなんてぇことはありませんけど、それでも『朝顔』を見ると夏を感じるのは同じであります。

あれ?たしか『俳句の日』の話だったような・・・・・・
そうそう、俳句や和歌の世界では『朝顔』は秋の花なんだそうで、たしかに『ひまわり』なんかと違いギラギラの太陽というイメージはありませんし、そもそもが昼間が短くなるにつれて花芽をつける「短日植物」だそうですから納得もします。

 朝顔に涼しく食うやひとり飯  一茶

 朝顔に釣瓶とられてもらい水  千代女

この句も『朝顔』だからこその雰囲気があるはなしで、『ひまわり』じゃぶち壊しだもんな(笑)

ともかく、そもそも俳句を知らない私が『俳句の日』の話を持ち出すことに無理があるのでして、こんなもんで終わっておきましょう。
最後に一句

 朝顔の色をうかがう酔っぱらい  バブ

いやぁ~~、花の朝顔とだれかさんの朝の顔をかけた、じつに名句でありますねぇ(笑)

さて、今日の一枚は、本文とは何のつながりも無い(笑)マッコイ・タイナーです。

私がバイトをしていたジャズ喫茶であの頃、マッコイというとこのアルバムか「ECHOES OF A FRIEND」そして何故かママが好きだった「ATLANTIS」のA面、これがかかる機会が多かったように思います。
そういった意味で、私には印象に残る一枚なのでありますが、好きか嫌いかと訊ねられると「・・・・!?」みたいなところが、有ったり無かったり(笑)
それでも、「低いボリュームで聴くなんて野暮なことはしない」これだけは自信を持って言えますね。
二十分超のテーマ「SAHARA」をボリューム上げて聴けば、確実にテンションは上がります。目が覚めます。保証します。したがって、ロックグラスのお伴にはけして合いません。(笑)

「自然の持つ優しさと厳しさを描いて、自然との共存を考えたい」
まるでエコの推進文句のようなコンセプトを掲げたこのアルバムは、新たなレーベル、マイルストーンで、ある意味コルトレーンの呪縛から解放されたマッコイの強い意気込みを、充分に感じ取れる一枚だと思います。

そういえば、これを聴いて、同年に来日したマッコイのコンサートへ勇んで出掛けたという先輩Sさんの熱い語りは今でも忘れません。

SAHARA / MCCOY TYNER
1972年1月録音
MCCOY TYNER(p,fl, per, 琴) SONNY FORTUNE(ss,as,fl) CALVIN HILL(b,per) ALPHONSE MOUZON(dr,per,tp)

1.EBONY QUEEN
2.A PRAYER FOR MY FAMILY
3.VALLEY OF LIFE
4.REBIRTH
5.SAHARA