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JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

飽き(?)が恋しい

2008年08月11日 | v-x

人間じつに贅沢なものでして、
「今年はまだ、蝉の声が聞こえないなぁ」
なんて言っていたのが、突然暑くなると、
「もう(プンプン)蝉の声がウザイ!」
なんてね。暑いのはけして蝉のせいじゃないんですけど

そういえば、ヨーロッパのオリンピック代表選手が日本で合宿しているときに、始めて蝉を見て感激したなんて話を聞きましたけど、何処の選手だったかなぁ?
考えてみれば、日本でも北海道北部では蝉がほとんどいないそうですから、緯度の高いヨーロッパの国々では珍しい昆虫なのかもしれませんよね。
ところで、猛暑が続く西日本では蝉の声はどんなものなのでありましょうか?ひょっとして「暑すぎて蝉も鳴けない」なんて状況じゃないでしょうねぇ?

ともかく、今盛んに鳴いているミンミンゼミやアブラゼミが、いつしかヒグラシの声に代わると「夏もそろそろ終わり」となるわけで・・・早くそうならないかなぁ(笑)

聴けば悲しな我が背子が 心の秋を告顔に
ここらおりはへ鳴く蝉の あなかしがまし かしましや

まったく、日本人とはいろんなものに季節を感じ、季節を惜しむのであります。
ミンミンゼミやアブラゼミの声に「暑い暑い、早く秋がこないかなぁ」なんて思う反面、ヒグラシなんかが鳴いてちょっと涼しくなってくると「だんだん寂しくなってくるなぁ」なんてね。
「あの夏に燃え上がった熱き恋も、いつしか秋(飽き)がやって来る、飽きてしまったのは相手なのか?それとも自分自身なのか?えい!いっそのこと季節のせいにしてしまえ!」
なんちゃって。
『熱き恋』なんざぁウン十年も忘れてしまった私には、どうでもよい話ですが。(笑)

おっと、今まさに『熱き恋』をなさっているあなた、いずれ秋が来て熱さも冷めるやもしれません。でもね、ヒグラシが鳴いても、秋が来ても、飽きが来ない恋だってあるんだし、それこそが本物の恋なのかもしれませんよ。
頑張れ!熱き恋人たち! 頑張れ、ニッポン! いいぞ!北島康介! ついでに残暑も立ち去れ!!!!!
って、なんじゃそりゃ(笑)

さて、今日の一枚は、ウィルバー・ウェアです。
正直、このアルバムはジョニー・グリフィン目的で購入した一枚でした。(CDですけど)
そしてまた、そんな不純な目的で聴いても、充分楽しめる一枚なのであります。

ならば、リーダーは適当にベーシストの名前にしようという、いいかげんなものなのかというと、そんなことはない。ウィルバーの個性も充分に楽しめる一枚になっています。

このブログでは今までウィルバーを大きく取り上げたことは無かったかもしれませんが、サイドメンとしてはちょくちょく顔を出しておりまして、グリフィンはもちろん、モンクでしょ、ケニー・ドリューでしょ、ソニー・ロリンズでしょ、アーニー・ヘンリーでしょ、クリフォード・ジョーダンでしょ、ソニー・クラークだって・・・
私がウィルバーを最初に意識したのは・・・・もちろんモンクのベーシスト・・・いや、ロリンズの「A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD」だったかもしれません。じつに印象に残るベーシストだったように覚えています。

そんなウィルバーは、モンクとやったせいでしょうかねぇ、ちょっと変わったノリをするところがありますよね。それが彼の魅力でもあるんですが、このアルバムにもそのあたりがよく出ていると思います。

ずば抜けた名盤とはけして言いませんが、聴いて損はない一枚であることも間違いありません。

THE CHICAGO SOUND / WILBUR WARE
1957年11月18日録音
WILBUR WARE(b) JOHN JENKINS(as) JOHNNY GRIFFIN(ts) JUNIOR MANCE(p) WILBUR CAMPBELL(ds) FRANK DUNLOP(ds)

1.MAMMA-DADDY
2.BODY AND SOUL
3.DESERT SANDS
4.31ST AND STATE
5.LULLABY OF THE LEAVES
6.LATIN QUARTERS
7.BE-WARE
8.THE MAN I LOVE