社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

女性の不利益を強調する様々な仕掛け --DV強化期間、連休調査--

2007-11-23 17:18:05 | 家庭、教育

 11月12日~25日が男女共同参画社会の一環である「女性に対する暴力をなくす運動」の期間で、この時期にDVやセクハラ、性犯罪等に関する様々な講演会などが行われるというのは以前の論考でも紹介した。しかしこの運動こそが女性による暴力正当化運動に過ぎないことも同じ論考で指摘した通りだ。

 ところで、この期間には様々な仕掛けがあることに気付いた。まずこの期間に「いい夫婦の日(11月22日)」が含まれることだ。いかにも家族の絆の大切さを啓発するような日であるように見えて、実はこの日の前後にDVに関する講演会が必然的に集中するのだから、「いい夫婦の日」とは名ばかりで、実質的には夫婦崩壊の日と化してしまう有様だ。

 もっとも、いい夫婦の日は1988年に財団法人余暇開発センター(当時)が制定したもので、国家的なフェミニズム活動である男女共同参画とは直接的には関係ない。むしろ、フェミニズムがこの日を覆うようにDV強化期間を定めたというのが順序として適切かも知れない。

・いい夫婦の日
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A4%A4%A4%C9%D7%C9%D8%A4%CE%C6%FC

 また、本日11月23日が勤労感謝の日であることだ。少しでも多くの家庭にフェミニズムが介入し、家族を解体して女性就労を促す、若い女性には極力結婚などせず働き続けることを啓発する。そんな活動の中、勤労感謝の日を女性労働に関する活動の日にいつの間にか摩り替ってしまうことも考えられる。

 ちなみに、昨日のNHK「クローズアップ現代」では、「日本女性科学者の闘い」と題し、女性科学者の草分け的存在である猿橋勝子さんはじめ、昭和56年に創設された「猿橋賞」を受賞した女性科学者の活躍を紹介した。この番組では、科学界を男性中心社会であるなどと強調し、女性科学者を賛美していた。これも何かタイミングを見計らったフェミニズム報道の感が拭えない。

 更に、ある調査機関の調査で、連休の増加に関して男性より女性の方が否定的という結果が報道された。何故女性が連休増加をより嫌うかというと、休みが増えても家事が増えるだけだから、ということらしい。

・連休増、女性がより否定的=秋のGW、6割が反対-中央調査社 2007/11/22-15:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071122-00000094-jij-soci
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007112200637

・「祝日」に関する調査(PDFファイル)-中央調査社
http://www.crs.or.jp/pdf/holiday.pdf

 しかし、調査結果を詳しく見ると、女性がより否定的という結果はあっても、その理由を家事が増えるからとする根拠は見当たらない。しかも調査の内容は祝日を月曜日に移して3連休にする「ハッピーマンデー」や、文化の日や勤労感謝の日を11月上旬にまとめる「秋の大型連休」構想に関する調査が中心で、決して休みの日数が増えるという調査ではないようだ。

 僅かに、家事増加と結びつける理由を探すなら、年代が高齢になるに従ってまとめ連休に否定的な人の割合が高くなるからというところだろうか。しかしこれは若い年代の女性が家事をろくにやらなくなったという前提でようやく導けるものだ。それでも家事増加だけに理由を結びつけるのは無理があるのではないだろうか。

 では何故そんな無理がある理由を結び付けたかというと、最も有力な説は、このDV強化期間に少しでも女性の負担を強調したいフェミニズムの圧力が働いているからではないかということになりそうだ。

 このように、一見何気ないと思える報道でも、よく見ると様々なフェミニズムの仕掛けが隠れているのではないかという疑いが出てくる。もっとも、いっそのこと何も知らない方が幸せと言えるのかも知れないが。だがそれでは本末転倒というものだ。そうした平和ボケした国民が多いからこそフェミニズムを野放しにしてしまうのだ。

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