おかあちゃん牧師の日記

新船橋キリスト教会の牧師です!
日々の生活のこと、教会のこと、
家族のことなどを書いています!

台湾通信 vol.50

2014-04-24 19:25:36 | 家族

祈りの友の皆様

 
イースターおめでとうございます。
日本では、長く厳しい冬も終わり、春の花々が一斉に咲いている頃でしょう。
皆様お元気でしょうか。
 
わたしたちもとうとう台湾に来て10年という節目を迎えました。
忘れもしない2004年4月6日、不安と期待の入り混じる中、
湿気を含む暖かい空気に南国を感じながら、
わたしたちは台湾での生活をスタートさせたのでした。
 
10年、振り返ってみれば、ただただ主の恵でした。
語学研修に費やした第一期の4年間。
愛家教会に出席しながら語学を磨く日々。
子どもたちもテレビで中国語の「ドラえもん」や「ハットリくん」を見ながら、
中国語に慣れ親しんだものでした。
またM依が現地の幼稚園に入園したのは2年目の9月のことでした。

ところがそのあたりから主人が体調を崩しはじめます。
胃の痛みや不眠、不安感などを覚え、我慢の限界に達した12月末、
わたしたちは台湾を後にし、一時帰国を余儀なくされたのでした。
そして日本の病院で下された診断は「適応障害」。
海外生活に適応しきれず、過度のストレスで発症する病気です。
 
療養中、主人が「もう、台湾に帰らなくてもいい?」と毎日のように聞くので、
「いいよ、いいよ。」と答える…のは口先だけで、(笑)
もう一度台湾に帰してと主に祈りながらの3ヶ月の療養生活でした。
 
まだまだ完全に癒えたわけではなかったのですが、
一年ごとに更新しなければならない台湾での居留証のために、
3月末、主人は家族を引き連れて、再び台湾の地に戻って来ました。
どうして戻って来る気になったのか、未だに不明です。
でもこのときも、暖かい湿った台湾の空気に迎えられて、
主人もホッと不思議な安らぎを覚えたと言います。
 
その後も半年ほどは、病気の余韻が抜けきらないままでした。
生活のペースを落として、本当に薄皮を剥ぐように徐々に回復し、
3年目の12月、主人が初めて講壇に立ち、中国語で説教をしたときに、
何か吹っ切れたものを感じました。

思えば長いトンネル入ってしまったかのような3年あまりの月日、
主人は週に一度の家庭礼拝でのメッセージに支えられていました。
どこで説教するでもない、わたしと当時まだ小さな子どもたち4人を前に語るために、
主人は聖書を広げ、原語から釈義し、注解書を用いて説教の準備を毎週していたのです。
今振り返ると、そんな主人のはじめての中国語での説教には、
本人しか分からない特別な意味があったように思います。
 
その後の私たちの宣教師としての歩みも、とても順調とはいえません。
竹子坑教会の王牧師夫妻が教会開拓のビジョンがあるから、
第二期に入るのを機に、竹子坑教会に奉仕の場を移すように
台湾TEAMの方からの提案がありました。
それに従って教会を移ってはみたものの、
説教以外の奉仕はほとんど与えられないまま、
3年という月日がむなしく過ぎていきました。
 
それでも王牧師に与えられた教会開拓のビジョンは温められ続け、
とうとう2012年の2月、立新の地でまずは建物を借りて、
「立新教会」の看板を掲げたのです。
まずは、十数人の子どもを集め、課輔班を立ち上げました。
その後、6月には立新教会でのはじめての礼拝。
そして、主人だけでなく、私や子どもたちもいろいろな場面で奉仕の機会が与えられ、
今では、本当に家族で開拓の汗をながしているとの実感があります。
 
イースターには、主日の礼拝でイエス様の復活をお祝いするだけではなく、
日本語クラスや課輔班、幼稚園や小学校で、
合わせると約200人に福音を語る機会が与えられました。
今はまだまだ種まきの段階ですが、
このような地道な種まきを通して、近い将来少しずつでも
収穫を見させていただけるように願っています。
 
10年という節目を迎えられたこと、
それは私たちの努力や頑張りではなく、
ただただ主のめぐみだったと、今更ながら思わされています。
全ての栄光を主に帰します。ハレルヤ!
 
【家族の近況】
<53>
忙しい春でした。
招待教会の家の教会セミナーに、台湾協同会の兄姉5人を連れて行き、
通訳のご奉仕をさせていただきました。
帰ってくるとまたすぐにモリソンのミッショントリップに同行。
通訳など沖縄の教会との間に入っていろいろとご奉仕させていただいた9日間でした。
途中疲れが出て、ヘルペスになったりと大変なこともありましたが、
一切が守られ感謝でした。
 
<Chieko>
課輔班や得勝者(Champion)などでのご奉仕に喜びを感じる毎日。
昨年長女Y実が家を離れてさびしい思いをして、
やっと慣れて来た頃なのに、
今度はK治が6月に高校を卒業、親元を離れます。
時間がもっとゆっくり流れればいいのに…。(涙)
 
<Y実>
9月から二年間、カリフォルニアのバイオラ大学に行くことになりました。
TCUの三年間の学びと合わせて、5年間でダブルディグリーを取得できるコースです。
一人で留学の手続きをしたり、あちらでの生活の準備をしたり、これからが大変です。
お祈りください。
 
<K治>
今年に入ってから、
クワイヤーのトリップや卒業後の移行に備えるためのキャンプ、沖縄ミッショントリップと、
消化しきれないほどの楽しく充実した日々を送っています。
加えて卒業までの様々な学校での課題、
TOEFLの準備に自動車免許の取得、
大忙しの毎日ですのでお祈りください。
 
<S子>
学校があるときには、ひたすら勉強に集中、
長期の休みに入ると、待ってましたとばかりに主婦化するS子。
また、週日の教会奉仕にも一緒に来て手伝ってくれます。
頼りがいのある女の子です。
 
<M依>
中学生になりました!
台湾に来たときには、まだ2歳になったばかりでした。
それがこんなに大きくなって~と、
台湾のおばちゃんたちにため息をつかれる今日この頃です。
今年の学校での運動会では応援団として活躍するそうです。
ますます黒くなる~!
 
 
いつも皆様のお祈りに支えられていることを思い、感謝しています。
皆様の近況、お祈りの課題などもお知らせください。
わたしたちも祈りに覚えたいと思います。
また、配信不要の方、アドレスの変更があった方はお知らせください。
感謝しつつ。
 
(Chieko記)
コメント
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