<AURIS SUBTILIS>
ASC 5051 ¥2250
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
フランス・フォン・プロムニツァウ
(Org/聖ラウレンティウス教会、バッハ・オルガン)
録音:2010年9月
バッハのゴルトベルク変奏曲・・・。何度聴いても新たな驚きに満ちたこの大曲
に、またひとつ注目盤が生まれました。この大曲をオルガンで演奏するのは、
1952年生まれのフランツ・フォン・プロムニツァウ。彼は、オルガニストとして
オランダなどで活躍し、現在はドイツの教会でオルガニストを務めているほか、
23歳でドレスデン歌劇場の指揮台に立ち、ヴォーカルアンサンブルを指揮したと
いう秀才指揮者でもあります。ハンス・オットーの下で学び、彼の代役としてド
レスデンで舞台に立つこともしばしばありました。ドイツ本流のオルガン伝統を
完璧に身につけています。2000年には、フーガの技法を鏡像転回ヴァージョンの
世界初の演奏を敢行しました。2010年、彼のゴルトベルク変奏曲オルガン版が、
バッハの325回の誕生日を記念するために32.5回ドイツで演奏されたという逸話
もあります。とにかくバッハとオルガンには並々ならぬ強烈なこだわりのあるプ
ロムニツァウによる、ドイツ中が酔いしれたゴルトベルクの登場です!
ASC 5056 ¥2250
「愛の思考」
モーツァルト:
森の中でKV 308/夢の中の面影 KV 530
/ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき KV 520/すみれ KV 476
鳥よ、年ごとに KV 307/ラウラに寄せる夕べの思い KV 523
シューベルト:
たゆみなき愛(ゲーテ詩) D.138/君こそわが憩い(リュッケルト詩) D.776
笑いと涙(リュッケルト詩) D.777/最初の喪失(ゲーテ詩) D.226
恋人のそばに(ゲーテ詩) D.162/流れの上で(レルシュタープ詩) D.943*
劇「ラクリマス」からの2つの場面(シュッツ詩) D.857(op.124-1)
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
なぜばらが褪せているの(ハイネ詩)op.1-3
たそがれが上方から降りてきて(ゲーテ詩)op.34
夜は静かな海のごとく(アイヒェンドルフ詩)
メンデルスゾーン(バルトルディ):
9つの愛(ハイネ詩)op.19/歌の翼に(ハイネ詩)op.34-2
魔女の歌(もうひとつの5月の歌)(ヘルティ詩)
ヨーゼフ・ルドルフ・レヴィ:友情か、愛か(ミュヒラー詩)op.7
ヤナ・ビュヒナー(ソプラノ)
ハンス=ペーター・フィーバー(ホルン)*
ブリタ・ヴィートランダース(フォルテピアノ)、
エッカルト・ゼルハイム(フォルテピアノ)
録音:2011年9月
ヤーナ・ビュヒナーは、ドレスデン生まれのリリコ・ソプラノ。シュワルツコッ
プやブリギッテ・アイゼンフェルトらに薫陶を受け、モーツァルトのオペラの数々
やムゼッタ、ジルダ、ツェルビネッタ、さらにはDVD化されて激賞されている「カ
ルメル会修道女の対話」での修道女コンスタンス役など、世界の歌劇場で様々な
役をこなしています。そんなマルチの能力をもつ彼女が、様々な愛をうたったド
イツ詩による歌曲を録音。フォルテピアノの暖かな音色の伴奏、ホルンを含む歌
曲など、趣向に富んだアルバムとなっています。もちろん詩と音楽への深い洞察
も見事。
<SUPRAPHON>
SU 4090 8枚組 ¥5950
「ドヴォルザーク:交響的作品集 / ノイマン&チェコ・フィル」
[CD 1]
・交響曲第1番ハ短調B 9「ズロニツェの鐘」 (収録時期:1973年1月)
[CD 2]
・交響曲第2番変ロ長調Op.4, B 12 (収録時期:1973年1月)
[CD 3]
・交響曲第3番変ホ長調Op.10, B 34 (収録時期:1973年1月)
・交響曲第4番ニ短調Op.13, B 41 (収録時期:1973年1月)
[CD 4]
・交響曲第5番ヘ長調Op.76, B 54 (収録時期:1972年1月)
・交響的変奏曲Op.78, B 70 (収録時期:1968年9月)
[CD 5]
・交響曲第6番ニ長調Op.60, B 112 (収録時期:1972年10月)
・交響曲第7番ニ短調Op.70, B 141 (収録時期:1972年6月8日、28日&8月31日)
[CD 6]
・交響曲第8番ト長調Op.88, B 163 (収録時期:1971年10月24日-26日)
・序曲「自然の王国で」Op.91, B 168 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
・序曲「謝肉祭」Op.92, B 169 (収録時期:1980年2月18日、19日)
・序曲「オセロ」Op.93, B 174 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
[CD 7]
・交響曲第9番ホ短調Op.95, B 178「新世界より」
(収録時期:1972年2月2日-3月2日)
[CD 8]
・交響詩「水の精」Op.107, B 195 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「真昼の魔女」Op.108, B 196 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「金の紡ぎ車」Op.109, B 197 (収録時期:1977年8月26日-30日)
・交響詩「野ばと」Op.110, B 198 (収録時期:1977年8月26日-30日)
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録場所:プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
チェコの生んだ名匠ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)がチェコ・フィルを指揮
して、ドヴォルザークの「交響的作品」を演奏したセット。8枚組のボックスに
は、当コンビの傑作録音のひとつとされ、1973年度の第11回レコード・アカデミ
ー賞交響曲部門にも輝いた交響曲全曲のほかに、チェコの国民詩人、K.J.エルベ
ンのバラードに着想された交響詩4曲、演奏会用序曲三部作などが収められていま
す。このセットの目玉はズバリ!交響曲。日本ではコロムビアよりすでにCD化さ
れ現在でも入手可能ですが、国内盤7枚組との収録内容には相違があります(エル
ベン詩による交響詩と序曲三部作のかわりに、スケルツォ・カプリチオーソとノ
ットゥルノをカップリング)。当コンビ第1回目の交響曲全集は、1972年から1974
年にかけて、響きのすぐれたルドルフィヌムでセッション収録されたもので、よ
うやく本家SUPRAPHONより初CD化となります。つまり、CD化にあたり、必然的に
“独自のデジタル・リマスタリング”が施されることになるので、その仕上がり
にも注目したいところです。
SU 4091 2枚組 ¥2980
ステレオ
スメタナ:「ダリボール」
ヴィレーム・プジビル(T ダリボール)
エヴァ・ディエポルトヴァー(S ミラダ)
ヴァーツラフ・ジーテク(Br ボヘミア王)
ナダ・ショルモヴァー(S イトカ)
ボフスラフ・マルシーク(Br ブジヴォイ)
ヤロスラフ・ホラーチェク(Bs ベネシュ)
ミローシュ・イェジル(T ヴィーテク)
カレル・ハヌシュ(Bs 裁判官)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団,
ブルノ国立歌劇場合唱団
録音:1979年6月9日-9月2日、ブルノ
待望の初CD化です!スメタナの重厚な悲劇「ダリボール」を、巨匠スメターチェ
クが指揮した録音です。日本でも人気の高い指揮者ヴァーツラフ・スメターチェ
ク(1906-1986)は、基本的に演奏会指揮者で、オペラの録音はごく僅か。それだけ
に貴重な録音です。「ダリボール」はワグネリズムが強く盛り込まれた作品で、
英雄的かつ悲劇的な作品。スメターチェクの風格に満ちた音楽によって、非常に
聞き応えのある演奏になっています。
タイトルロールのヴィレーム・プジビル(1925-1990)は、1962年から長くブルノ国
立歌劇場に所属して活躍したチェコのテノール。ミラダのエヴァ・ディエポルトヴ
ァーは、プラハ国立歌劇場のプリマドンナで、SUPRAPHONにはオペラを中心に多数
の録音を残しています。ミラダは彼女当たり役ですが、これが唯一の録音。惜し
くも先年亡くなったチェコの名バリトン、ヴァーツラフ・ジーテク(1932-2011)の
堂々とした声も素晴らしいものです。
<BIS>
BIS SA 1673(SACD-Hybrid) ¥2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.11
(1)ヴラニツキーの「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲WoO.71
(2)グレトリーの「燃える情熱」による8の変奏曲WoO.72
(3)サリエリの「まさにその通り」による10の変奏曲WoO.73
(4)ヴィンターの「子よ、おやすみ」による7の変奏曲WoO.75
(5)ジュスマイアーの「ふざけと戯れ」による8の変奏曲WoO.76
(6)創作主題による6の変奏曲WoO.77
(7)エロイカ変奏曲Op.35
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
[録音:2010年8月/エステローケル教会(スウェーデン)]
ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲第11集は変奏曲集。4巻続く
変奏曲シリーズの第1巻となります。ベートーヴェンは当時流行していたオペラの
旋律に基づく変奏曲をたくさん残していますが、初期作品とはいえベートーヴェ
ンらしさが横溢していて聴き応え満点。ブラウティハムの誠実かつエネルギッシュ
な演奏に魅せられます。
BIS SA 1988(SACD-Hybrid) ¥2500
ラフマニノフ:
(1)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
(2)交響曲第3番イ短調Op.44
エフゲニー・スドビン(Pf)、ラン・シュイ(指)シンガポール交響楽団
[録音:2011年7、8月/エスパラネード・ホール(シンガポール)]
昨年初来日を果たしたエフゲニー・スドビン。彼がラン・シュイ率いるシンガポ
ール響とラフマニノフのパガニーニ・ラプソディに取組みました。スドビンの切
れ味抜群のピアノはラフマニノフにぴったりですが、シンガポール響も熱演。絶
美の第18変奏も清潔で、ナイーヴな盛り上がりに心打たれます。
BIS SA 1814(SACD-Hybrid) ¥2500
(1)ピアソラ:忘却
(2)ジョニ・ミッチェル:ボス・サイド・ナウ
(3)リチャード・ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
(4)サン=プルー:アンダンテ
(5)ヤン・ルンドグレン:かもめ
(6)クルト・ワイル:スピーク・ロウ
(7)ミシェル・ルグラン:「5時から7時までのクレオ」-サン・トワ
(8)トーマス・ニューマン:エンジェルス・イン・アメリカ
(9)モリコーネ:「ミッション」-ガブリエルのオーボエ
(10)ニーノ・ロータ:「ゴッドファーザー」-ワルツと愛のテーマ
(11)ロルフ・ヴァリーン:エレジー
ホーカン・ハーデンベルガー(Trp)、
ケネス・シリトー(指)アカデミー室内管、
ローランド・ペンティネン(Pf)
[録音:2011年6月/聖ジョン教会(ロンドン)]
スウェーデンの名トランペット奏者、ハーデンベルガーが意外なレパートリーに
挑戦。ポップスと映画音楽からの名旋律を朗々と吹きまくっています。それもさ
すがハーデンベルガー、巧さはまさに神業で、並みのトランペッターとは格が違
います。誰もが知る「ゴッドファーザー愛のテーマ」の哀切極まりない甘美さが
失神するほどの美しさなうえ、ルグランやロジャースの歌い回しも、どの歌手に
もひけをとりません。プレゼントにもぴったりなオシャレ・アルバムです。
BIS SA 1844(SACD-Hybrid) ¥2500
シューベルト歌曲集
(1)ただあなたのそばにD866の2 (2)デルフィーネの歌D857の1
(3)フローリオの歌D857の2 (4)ズライカI D720 (5)ズライカII D717
(6)シルヴィアにD891 (7)小人D771 (8)秘めごとD719 (9)秘められた恋D922
(10)糸を紡ぐグレートヒェンD118 (11)春の思いD686 (12)春にD882
(13)岩のそばの歌びとD482 (14)墓掘人の郷愁D842
(15)万霊節のための連祷D343
カミラ・ティリング(Sop)、パウル・リヴィニウス(Pf)
[録音:2010年9月/ポットン・ホール(イギリス)]
オペラ界では大人気のスウェーデンの名花ティリング、ここではシューベルトの
リートをしっとりと聴かせてくれます。超高域でも清純な美しさを失わないのは
さすが。優しい声質が耳に心地よい1時間を楽しめます。リヴィニウスの絶妙な
サポートも光ります。
BIS SA 1949(SACD-Hybrid) ¥2500
私の終りは私の始まり
(1)ブリュメル:死者のためのミサ曲
(2)同:主よ、私を解き放って下さい
(3)クレキヨン:エレミアの哀歌
(4)クレメンス・ノン・パパ:悲しみがわれを悩ましぬ
(5)ジョスカン・デプレ:アブサロム、わが息子
(6)同:楽園にて
(7)ジャクソン・ヒル:私の終りは私の始まり
ニューヨーク・ポリフォニー
【ジェフリー・ウィリアムズ(C-T)、ジェフリー・シルヴァー(Ten)、
クリストファー・ディラン・ハーバート(Br)、クレイグ・フィリップス(Bs)】
[録音:2011年10月/レンナ教会(スウェーデン)]
2006年結成、アメリカを本拠に活躍する男声4名のアンサンブル、ニューヨーク・
ポリフォニー。Avieレーベルから出たアルバムも激賞されましたが、今回BIS初登
場。当アルバムではフランドル楽派の巨匠によるポリフォニー作品を中心に選曲。
ブリュメル(1460-1520頃)の死者のためのミサ曲は有名な「怒りの日」をポリフォ
ニー化した最初の例といわれていて興味津々。いずれも古雅な美しさに満ちてい
ます。最後は1942年生まれのジャクソン・ヒルによるギヨーム・ド・マショーの
「私の終りは」パラフレーズが歌われるのもセンス抜群。要注目の団体です。
BIS SA 1126(SACD-Hybrid) ¥2500
カレヴィ・アホ:
(1)室内交響曲第1番(1976)
(2)同第2番(1991/2)
(3)同第3番(1995/6)-アルト・サクソフォンと弦楽のための
ジョン=エドワード・ケリー(アルト・サクソフォン)
ステファン・アスバリー(1)(2)、ジャン=ジャック・カントロフ(3)(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
[録音:2009年4月、2005年10月/タピオラ・コンサート・ホール(フィンランド)]
現代フィンランドを代表する作曲家は、今日までに15篇の大規模な交響曲を作曲
していますが、弦楽のための室内交響曲も3篇残しています。大作とは異なる制限
された響きを堪能できます。アルト・サクソフォン独奏を含む第3番は、実質的に
サクソフォン協奏曲で、当ディスクで演奏するジョン=エドワード・ケリーに献
呈されています。
<haenssler>
93 283 ¥2250
ヴォルフガング・リーム(1952-):
(1)『線について』―クラリネットとオーケストラのための音楽(1999)
(2)『弓で』―ヴァイオリンとオーケストラのための音楽(2008)
(1)イェルク・ヴィトマン(Cl)、シルヴァン・カンブルラン(指揮)
(2)カロリン・ヴィトマン(Vn)、エイヴィン・グルベルグ=イェンセン(指揮)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
録音:(1)2009年2月12日、(2)2010年2月27日、3月3日
密かに話題を集めてきたヘンスラーの人気シリーズ、ヴォルフガング・リームの
作品集最新盤、待望のリリースです!アルミンク音源が好評の第5弾(93 263)に続
き、第6弾となる今回はソロ楽器とオーケストラのための管弦楽曲を2曲収録。
第4弾(93 236)でも好評を博した名匠カンブルランの再登場、そしてドイツの俊英
イェルク&カロリン・ヴィトマン兄弟のソロにも注目されます!ヴィトマン兄弟
は各曲の初演を担当したソリストでもあり、作品への造詣深い演奏を堪能できる
希少なアルバムといえましょう。
カンブルラン指揮による『クラリネットとオーケストラのための音楽』は緩やか
なテンポと激しいテンポが頻繁に入れ替わり、連続する弛緩と緊張のコントラス
トが魅力的な作品。1999年に行われた初演でもソロを担当したクラリネット奏者
イェルク・ヴィトマンの卓越したソロが光ります。クラリネットの広い音域と多
彩な音色をフルに活かした超絶技巧のソロは圧巻の一言!2曲目の『ヴァイオリン
とオーケストラのための音楽』は2008年に初演されたばかりの近年の作品。曲は
ソリストによる印象的なピッチカートの和音の連続から始まり、やがて“弓によ
るcoll’arco”というタイトルの通り、密やかながらも情熱的なソロが展開され
ていきます。カロリン・ヴィトマンは、兄イェルクと同じく現代音楽演奏に積極
的なヴァイオリニスト。イゴール・オジムやミシェル・オークレールらに師事し、
これまで世界各国の名門オーケストラと共演してきた実力派です。終盤の優美か
つ情熱的に繰り広げられるヴァイオリンのソロは必聴です!
ASC 5051 ¥2250
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲
フランス・フォン・プロムニツァウ
(Org/聖ラウレンティウス教会、バッハ・オルガン)
録音:2010年9月
バッハのゴルトベルク変奏曲・・・。何度聴いても新たな驚きに満ちたこの大曲
に、またひとつ注目盤が生まれました。この大曲をオルガンで演奏するのは、
1952年生まれのフランツ・フォン・プロムニツァウ。彼は、オルガニストとして
オランダなどで活躍し、現在はドイツの教会でオルガニストを務めているほか、
23歳でドレスデン歌劇場の指揮台に立ち、ヴォーカルアンサンブルを指揮したと
いう秀才指揮者でもあります。ハンス・オットーの下で学び、彼の代役としてド
レスデンで舞台に立つこともしばしばありました。ドイツ本流のオルガン伝統を
完璧に身につけています。2000年には、フーガの技法を鏡像転回ヴァージョンの
世界初の演奏を敢行しました。2010年、彼のゴルトベルク変奏曲オルガン版が、
バッハの325回の誕生日を記念するために32.5回ドイツで演奏されたという逸話
もあります。とにかくバッハとオルガンには並々ならぬ強烈なこだわりのあるプ
ロムニツァウによる、ドイツ中が酔いしれたゴルトベルクの登場です!
ASC 5056 ¥2250
「愛の思考」
モーツァルト:
森の中でKV 308/夢の中の面影 KV 530
/ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき KV 520/すみれ KV 476
鳥よ、年ごとに KV 307/ラウラに寄せる夕べの思い KV 523
シューベルト:
たゆみなき愛(ゲーテ詩) D.138/君こそわが憩い(リュッケルト詩) D.776
笑いと涙(リュッケルト詩) D.777/最初の喪失(ゲーテ詩) D.226
恋人のそばに(ゲーテ詩) D.162/流れの上で(レルシュタープ詩) D.943*
劇「ラクリマス」からの2つの場面(シュッツ詩) D.857(op.124-1)
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:
なぜばらが褪せているの(ハイネ詩)op.1-3
たそがれが上方から降りてきて(ゲーテ詩)op.34
夜は静かな海のごとく(アイヒェンドルフ詩)
メンデルスゾーン(バルトルディ):
9つの愛(ハイネ詩)op.19/歌の翼に(ハイネ詩)op.34-2
魔女の歌(もうひとつの5月の歌)(ヘルティ詩)
ヨーゼフ・ルドルフ・レヴィ:友情か、愛か(ミュヒラー詩)op.7
ヤナ・ビュヒナー(ソプラノ)
ハンス=ペーター・フィーバー(ホルン)*
ブリタ・ヴィートランダース(フォルテピアノ)、
エッカルト・ゼルハイム(フォルテピアノ)
録音:2011年9月
ヤーナ・ビュヒナーは、ドレスデン生まれのリリコ・ソプラノ。シュワルツコッ
プやブリギッテ・アイゼンフェルトらに薫陶を受け、モーツァルトのオペラの数々
やムゼッタ、ジルダ、ツェルビネッタ、さらにはDVD化されて激賞されている「カ
ルメル会修道女の対話」での修道女コンスタンス役など、世界の歌劇場で様々な
役をこなしています。そんなマルチの能力をもつ彼女が、様々な愛をうたったド
イツ詩による歌曲を録音。フォルテピアノの暖かな音色の伴奏、ホルンを含む歌
曲など、趣向に富んだアルバムとなっています。もちろん詩と音楽への深い洞察
も見事。
<SUPRAPHON>
SU 4090 8枚組 ¥5950
「ドヴォルザーク:交響的作品集 / ノイマン&チェコ・フィル」
[CD 1]
・交響曲第1番ハ短調B 9「ズロニツェの鐘」 (収録時期:1973年1月)
[CD 2]
・交響曲第2番変ロ長調Op.4, B 12 (収録時期:1973年1月)
[CD 3]
・交響曲第3番変ホ長調Op.10, B 34 (収録時期:1973年1月)
・交響曲第4番ニ短調Op.13, B 41 (収録時期:1973年1月)
[CD 4]
・交響曲第5番ヘ長調Op.76, B 54 (収録時期:1972年1月)
・交響的変奏曲Op.78, B 70 (収録時期:1968年9月)
[CD 5]
・交響曲第6番ニ長調Op.60, B 112 (収録時期:1972年10月)
・交響曲第7番ニ短調Op.70, B 141 (収録時期:1972年6月8日、28日&8月31日)
[CD 6]
・交響曲第8番ト長調Op.88, B 163 (収録時期:1971年10月24日-26日)
・序曲「自然の王国で」Op.91, B 168 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
・序曲「謝肉祭」Op.92, B 169 (収録時期:1980年2月18日、19日)
・序曲「オセロ」Op.93, B 174 (収録時期:1979年11月30日-12月4日)
[CD 7]
・交響曲第9番ホ短調Op.95, B 178「新世界より」
(収録時期:1972年2月2日-3月2日)
[CD 8]
・交響詩「水の精」Op.107, B 195 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「真昼の魔女」Op.108, B 196 (収録時期:1977年2月28日-3月2日)
・交響詩「金の紡ぎ車」Op.109, B 197 (収録時期:1977年8月26日-30日)
・交響詩「野ばと」Op.110, B 198 (収録時期:1977年8月26日-30日)
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
収録場所:プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
チェコの生んだ名匠ヴァーツラフ・ノイマン(1920-1995)がチェコ・フィルを指揮
して、ドヴォルザークの「交響的作品」を演奏したセット。8枚組のボックスに
は、当コンビの傑作録音のひとつとされ、1973年度の第11回レコード・アカデミ
ー賞交響曲部門にも輝いた交響曲全曲のほかに、チェコの国民詩人、K.J.エルベ
ンのバラードに着想された交響詩4曲、演奏会用序曲三部作などが収められていま
す。このセットの目玉はズバリ!交響曲。日本ではコロムビアよりすでにCD化さ
れ現在でも入手可能ですが、国内盤7枚組との収録内容には相違があります(エル
ベン詩による交響詩と序曲三部作のかわりに、スケルツォ・カプリチオーソとノ
ットゥルノをカップリング)。当コンビ第1回目の交響曲全集は、1972年から1974
年にかけて、響きのすぐれたルドルフィヌムでセッション収録されたもので、よ
うやく本家SUPRAPHONより初CD化となります。つまり、CD化にあたり、必然的に
“独自のデジタル・リマスタリング”が施されることになるので、その仕上がり
にも注目したいところです。
SU 4091 2枚組 ¥2980
ステレオ
スメタナ:「ダリボール」
ヴィレーム・プジビル(T ダリボール)
エヴァ・ディエポルトヴァー(S ミラダ)
ヴァーツラフ・ジーテク(Br ボヘミア王)
ナダ・ショルモヴァー(S イトカ)
ボフスラフ・マルシーク(Br ブジヴォイ)
ヤロスラフ・ホラーチェク(Bs ベネシュ)
ミローシュ・イェジル(T ヴィーテク)
カレル・ハヌシュ(Bs 裁判官)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)
ブルノ国立フィルハーモニー管弦楽団,
ブルノ国立歌劇場合唱団
録音:1979年6月9日-9月2日、ブルノ
待望の初CD化です!スメタナの重厚な悲劇「ダリボール」を、巨匠スメターチェ
クが指揮した録音です。日本でも人気の高い指揮者ヴァーツラフ・スメターチェ
ク(1906-1986)は、基本的に演奏会指揮者で、オペラの録音はごく僅か。それだけ
に貴重な録音です。「ダリボール」はワグネリズムが強く盛り込まれた作品で、
英雄的かつ悲劇的な作品。スメターチェクの風格に満ちた音楽によって、非常に
聞き応えのある演奏になっています。
タイトルロールのヴィレーム・プジビル(1925-1990)は、1962年から長くブルノ国
立歌劇場に所属して活躍したチェコのテノール。ミラダのエヴァ・ディエポルトヴ
ァーは、プラハ国立歌劇場のプリマドンナで、SUPRAPHONにはオペラを中心に多数
の録音を残しています。ミラダは彼女当たり役ですが、これが唯一の録音。惜し
くも先年亡くなったチェコの名バリトン、ヴァーツラフ・ジーテク(1932-2011)の
堂々とした声も素晴らしいものです。
<BIS>
BIS SA 1673(SACD-Hybrid) ¥2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.11
(1)ヴラニツキーの「森の乙女」のロシア舞曲による12の変奏曲WoO.71
(2)グレトリーの「燃える情熱」による8の変奏曲WoO.72
(3)サリエリの「まさにその通り」による10の変奏曲WoO.73
(4)ヴィンターの「子よ、おやすみ」による7の変奏曲WoO.75
(5)ジュスマイアーの「ふざけと戯れ」による8の変奏曲WoO.76
(6)創作主題による6の変奏曲WoO.77
(7)エロイカ変奏曲Op.35
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
[録音:2010年8月/エステローケル教会(スウェーデン)]
ブラウティハムによるベートーヴェンのピアノ独奏曲第11集は変奏曲集。4巻続く
変奏曲シリーズの第1巻となります。ベートーヴェンは当時流行していたオペラの
旋律に基づく変奏曲をたくさん残していますが、初期作品とはいえベートーヴェ
ンらしさが横溢していて聴き応え満点。ブラウティハムの誠実かつエネルギッシュ
な演奏に魅せられます。
BIS SA 1988(SACD-Hybrid) ¥2500
ラフマニノフ:
(1)パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
(2)交響曲第3番イ短調Op.44
エフゲニー・スドビン(Pf)、ラン・シュイ(指)シンガポール交響楽団
[録音:2011年7、8月/エスパラネード・ホール(シンガポール)]
昨年初来日を果たしたエフゲニー・スドビン。彼がラン・シュイ率いるシンガポ
ール響とラフマニノフのパガニーニ・ラプソディに取組みました。スドビンの切
れ味抜群のピアノはラフマニノフにぴったりですが、シンガポール響も熱演。絶
美の第18変奏も清潔で、ナイーヴな盛り上がりに心打たれます。
BIS SA 1814(SACD-Hybrid) ¥2500
(1)ピアソラ:忘却
(2)ジョニ・ミッチェル:ボス・サイド・ナウ
(3)リチャード・ロジャース:マイ・ファニー・ヴァレンタイン
(4)サン=プルー:アンダンテ
(5)ヤン・ルンドグレン:かもめ
(6)クルト・ワイル:スピーク・ロウ
(7)ミシェル・ルグラン:「5時から7時までのクレオ」-サン・トワ
(8)トーマス・ニューマン:エンジェルス・イン・アメリカ
(9)モリコーネ:「ミッション」-ガブリエルのオーボエ
(10)ニーノ・ロータ:「ゴッドファーザー」-ワルツと愛のテーマ
(11)ロルフ・ヴァリーン:エレジー
ホーカン・ハーデンベルガー(Trp)、
ケネス・シリトー(指)アカデミー室内管、
ローランド・ペンティネン(Pf)
[録音:2011年6月/聖ジョン教会(ロンドン)]
スウェーデンの名トランペット奏者、ハーデンベルガーが意外なレパートリーに
挑戦。ポップスと映画音楽からの名旋律を朗々と吹きまくっています。それもさ
すがハーデンベルガー、巧さはまさに神業で、並みのトランペッターとは格が違
います。誰もが知る「ゴッドファーザー愛のテーマ」の哀切極まりない甘美さが
失神するほどの美しさなうえ、ルグランやロジャースの歌い回しも、どの歌手に
もひけをとりません。プレゼントにもぴったりなオシャレ・アルバムです。
BIS SA 1844(SACD-Hybrid) ¥2500
シューベルト歌曲集
(1)ただあなたのそばにD866の2 (2)デルフィーネの歌D857の1
(3)フローリオの歌D857の2 (4)ズライカI D720 (5)ズライカII D717
(6)シルヴィアにD891 (7)小人D771 (8)秘めごとD719 (9)秘められた恋D922
(10)糸を紡ぐグレートヒェンD118 (11)春の思いD686 (12)春にD882
(13)岩のそばの歌びとD482 (14)墓掘人の郷愁D842
(15)万霊節のための連祷D343
カミラ・ティリング(Sop)、パウル・リヴィニウス(Pf)
[録音:2010年9月/ポットン・ホール(イギリス)]
オペラ界では大人気のスウェーデンの名花ティリング、ここではシューベルトの
リートをしっとりと聴かせてくれます。超高域でも清純な美しさを失わないのは
さすが。優しい声質が耳に心地よい1時間を楽しめます。リヴィニウスの絶妙な
サポートも光ります。
BIS SA 1949(SACD-Hybrid) ¥2500
私の終りは私の始まり
(1)ブリュメル:死者のためのミサ曲
(2)同:主よ、私を解き放って下さい
(3)クレキヨン:エレミアの哀歌
(4)クレメンス・ノン・パパ:悲しみがわれを悩ましぬ
(5)ジョスカン・デプレ:アブサロム、わが息子
(6)同:楽園にて
(7)ジャクソン・ヒル:私の終りは私の始まり
ニューヨーク・ポリフォニー
【ジェフリー・ウィリアムズ(C-T)、ジェフリー・シルヴァー(Ten)、
クリストファー・ディラン・ハーバート(Br)、クレイグ・フィリップス(Bs)】
[録音:2011年10月/レンナ教会(スウェーデン)]
2006年結成、アメリカを本拠に活躍する男声4名のアンサンブル、ニューヨーク・
ポリフォニー。Avieレーベルから出たアルバムも激賞されましたが、今回BIS初登
場。当アルバムではフランドル楽派の巨匠によるポリフォニー作品を中心に選曲。
ブリュメル(1460-1520頃)の死者のためのミサ曲は有名な「怒りの日」をポリフォ
ニー化した最初の例といわれていて興味津々。いずれも古雅な美しさに満ちてい
ます。最後は1942年生まれのジャクソン・ヒルによるギヨーム・ド・マショーの
「私の終りは」パラフレーズが歌われるのもセンス抜群。要注目の団体です。
BIS SA 1126(SACD-Hybrid) ¥2500
カレヴィ・アホ:
(1)室内交響曲第1番(1976)
(2)同第2番(1991/2)
(3)同第3番(1995/6)-アルト・サクソフォンと弦楽のための
ジョン=エドワード・ケリー(アルト・サクソフォン)
ステファン・アスバリー(1)(2)、ジャン=ジャック・カントロフ(3)(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
[録音:2009年4月、2005年10月/タピオラ・コンサート・ホール(フィンランド)]
現代フィンランドを代表する作曲家は、今日までに15篇の大規模な交響曲を作曲
していますが、弦楽のための室内交響曲も3篇残しています。大作とは異なる制限
された響きを堪能できます。アルト・サクソフォン独奏を含む第3番は、実質的に
サクソフォン協奏曲で、当ディスクで演奏するジョン=エドワード・ケリーに献
呈されています。
<haenssler>
93 283 ¥2250
ヴォルフガング・リーム(1952-):
(1)『線について』―クラリネットとオーケストラのための音楽(1999)
(2)『弓で』―ヴァイオリンとオーケストラのための音楽(2008)
(1)イェルク・ヴィトマン(Cl)、シルヴァン・カンブルラン(指揮)
(2)カロリン・ヴィトマン(Vn)、エイヴィン・グルベルグ=イェンセン(指揮)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
録音:(1)2009年2月12日、(2)2010年2月27日、3月3日
密かに話題を集めてきたヘンスラーの人気シリーズ、ヴォルフガング・リームの
作品集最新盤、待望のリリースです!アルミンク音源が好評の第5弾(93 263)に続
き、第6弾となる今回はソロ楽器とオーケストラのための管弦楽曲を2曲収録。
第4弾(93 236)でも好評を博した名匠カンブルランの再登場、そしてドイツの俊英
イェルク&カロリン・ヴィトマン兄弟のソロにも注目されます!ヴィトマン兄弟
は各曲の初演を担当したソリストでもあり、作品への造詣深い演奏を堪能できる
希少なアルバムといえましょう。
カンブルラン指揮による『クラリネットとオーケストラのための音楽』は緩やか
なテンポと激しいテンポが頻繁に入れ替わり、連続する弛緩と緊張のコントラス
トが魅力的な作品。1999年に行われた初演でもソロを担当したクラリネット奏者
イェルク・ヴィトマンの卓越したソロが光ります。クラリネットの広い音域と多
彩な音色をフルに活かした超絶技巧のソロは圧巻の一言!2曲目の『ヴァイオリン
とオーケストラのための音楽』は2008年に初演されたばかりの近年の作品。曲は
ソリストによる印象的なピッチカートの和音の連続から始まり、やがて“弓によ
るcoll’arco”というタイトルの通り、密やかながらも情熱的なソロが展開され
ていきます。カロリン・ヴィトマンは、兄イェルクと同じく現代音楽演奏に積極
的なヴァイオリニスト。イゴール・オジムやミシェル・オークレールらに師事し、
これまで世界各国の名門オーケストラと共演してきた実力派です。終盤の優美か
つ情熱的に繰り広げられるヴァイオリンのソロは必聴です!