クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-02 No.2-1

2012年02月02日 19時44分54秒 | Weblog
<C Major>
70 9604(Blu-ray) ¥4950
70 9508(DVD-Video) ¥3100
ヤナーチェク:「マクロプロス事件」
アンゲラ・デノケ(S エミリア・マルティ)
レイモンド・ヴェリ(T アルベルト・グレゴール)
ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー(Br コレナティ博士)
ピーター・ホア(T ヴィーテク)
ユルギタ・アダモニテー(Ms クリスタ)
ヨハン・ロイター(Br ヤロスラフ・プルス男爵)
アレシュ・ブリスツェイン(T ヤネク)
リンダ・オーミストン(Ms 掃除婦)
ペーター・ローベルト(Bs 道具方)
ライランズ・デイヴィス(T ハウク=シュレンドルフ)
ほか
エサ=ペッカ・サロネン(指)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,
ウィーン国立歌劇場合唱団
クリストフ・マルターラー(演出)
アンナ・ヴィーブロック(装置,衣装)
オラフ・ヴィンター(照明)
収録:2011年8月、ザルツブルク
2011年のザルツブルク音楽祭でたいへんな話題となったヤナーチェクの「マク
ロプロス事件(マクロプロスの秘事、マクロプロスのこと)」がBlu-RayとDVDで
発売!カレル・チャペックの戯曲を原作としたこのオペラ、父親の不老不死薬
開発の実験台にされて300年以上も生き長らえているというとんでもないヒロ
インの物語。この非常にシュールな世界観を、マルターラーは、中央のメイン
の舞台に、両脇のガラス張りの小部屋を加え、謎の婦人と老婆を登場させるこ
とによって、ともすると突拍子ない印象が強いこの物語から生々しい批判精神
を引き出すことに成功、「マクロプロス事件」が我々に鋭く問題を突きつけた
作品であることに気付かせています。
歌手では、ヒロインであるエミリア・マルティを歌ったアンゲラ・デノケが圧
巻で大絶賛。彼女を取り巻く男たちも皆高水準。そしてなんと言ってもエサ=
ペッカ・サロネンとウィーン・フィルの演奏が極上、国際的に極めて立派なヤ
ナーチェクに仕上がっています。
「マクロプロス事件」の映像は極めて少なく、もちろんBlu-Ray Discでは初の
発売。飛び切りの上演を鮮明映像でお楽しみください。




<Grand Slam>
-平成の盤鬼 平林直哉のレーベル-
GS 2074 ¥2250
(1)シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
(2)ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 作品102
(3)ヴィターリ:シャコンヌ(レスピーギ編/ヴァイオリンとオルガンのための)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
(2)グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
(1)ワルター・ヘンドル指揮、シカゴ交響楽団
(2)アルフレッド・ウォーレンシテイン指揮、RCAビクター交響楽団 
(3)リチャード・エルザッサー(オルガン)
録音:
(1)1959年1月10、12日、シカゴ、オーケストラ・ホール
(2)1960年5月19、20日、ハリウッド、パブリック・スタジオ、
サウンドステージ9
(3)1950年8月4日、ハリウッド、リトル・ブリッジス・ホール
使用音源:(1)RCA(U.S.A.)FTC 2011
(オープンリール・テープ、4トラック、19センチ)
(2)Private archive(オープンリール・テープ、2トラック、38センチ)
(3)RCA(U.S.A.)LM 2074(LP)
録音方式:(1)(2)(ステレオ/セッション)、(3)(モノラル/セッション)
■制作者より
大好評のGS 2050(チャイコフスキー、ブラームス)、GS 2057(メンデルスゾー
ン、ベートーヴェン)に続く、ハイフェッツのオープンリール・テープ復刻の
第3弾です。シベリウスは4トラック、19センチの市販のテープを使用していま
すが、ブラームスの二重協奏曲はマスター・テープからプライヴェートにコピ
ーされた2トラック、38センチのテープを使用しています。このプライヴェー
ト・コピーはエコー処理をする前のものらしく、いささかデッドな音質ですが、
異様に生々しい雰囲気が出ています。また、このテープには録音開始を告げる
アナウンスが入っていますが、それもカットせずに収録しました。ボーナス・
トラックにはハイフェッツ唯一の正規録音であるヴィターリを収録しました。
演奏内容はハイフェッツの録音の中でも特に傑出していると言われていますが、
単独のCDでは入手しづらいというリクエストにこたえて収録しました。これの
みモノラルLPからの復刻です。
■解説書の内容
1946年、ジャーナリスト、スザンヌ・マコノヒーが書いた「ハイフェッツ:ヴァ
イオリンの天才」を翻訳して掲載します。ハイフェッツはマスコミ嫌いで知ら
れており、特にハイフェッツの存命当時に記された文献は希少です。
(以上、平林 直哉)




<EUROARTS>
20 58924(Blu-ray) ¥4250
20 58928(DVD-Video) 2枚組 ¥4780
字幕:伊英独仏日ノルウェー
モンテヴェルディ:「ポッペーアの戴冠」
ビルギッテ・クリステンセン(S ポッペーア)
ヤチェク・ラシュコウスキ(男声S ネローネ)
ティム・ミード(CT オットーネ)
パトリシア・バードン(Ms オッターヴィア)
ジョヴァンニ・バッティスタ・パローディ(Bs セネカ)
マリタ・スールベルグ(S ドゥルシッラ,徳)
アメリア・アルデンハイム(S 愛)
イナ・クリングレボトン(S 運)
エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(T アルナルタ)
ほか
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
ノルウェー国立歌劇場管弦楽団
オーレ・アンダース・タンベルグ(演出)
収録:2010年、オスロ
モンテヴェルディの傑作「ポッペーアの戴冠」に強烈な映像が登場。2010年5、
6月にオスロのノルウェー国立歌劇場での上演。演出のオーレ・アンダース・
タンベルグは、現在スカンジナビア半島でもっとも人気のある演出家の一人。
ノルウェー出身で、ロンドンで学び、演劇でもオペラでも活躍しています。彼
の「ポッペーアの戴冠」は、白い窪んだ皿のような舞台の上で物語が進み、
しかも登場人物の衣装も基本的にモノトーン。そんな地味な色彩の中、ポッ
ペーアとネローネの愛の成就のために犠牲になった人々の血の赤が不気味に
鮮やかに広がる、という強烈なもの。官能的に描かれがちな「ポッペーアの
戴冠」から、おぞましさの中の美しさを引き出しています。
歌手は多国籍。ポッペーアのビルギッテ・クリステンセンは、地元ノルウェー
出身で、クリアな美声でバロック音楽を得意とするソプラノ。ネローネのヤ
チェク・ラシュコウスキは、ポーランド出身のソプラニスタ。バロックオペラ
で活躍しています。ティム・ミードは英国のカウンターテノール。パーセルや
ヘンデルを得意とし、日本でもBCJ公演のヘンデル「リナルド」のタイトルロ
ールを歌いました。オッターヴィアのパトリシア・バードンは、アイルランド
のメッゾソプラノ。カルメンも得意とする人ながら、バロック音楽で高い評価
を得ているメッゾです。セネカのジョヴァンニ・バッティスタ・パローディは、
1976年、ジェノヴァ生まれのバス。若手のイタリアのバスの逸材として今後ま
すますの活躍が期待されています。優秀な人材を積極的に起用したキャスティ
ングでしょう。
HD収録による鮮明画像が楽しめます。人気作だけに「ポッペーアの戴冠」には
数種のDVDがありますが、Blu-Rayでの発売はこれが初めて。ノルウェー発の強
烈な「ポッペーアの戴冠」をお楽しみください。




<SUPRAPHON>
=ARCHIV=
SU 4077 4枚組 ¥4050
ステレオ
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 / スーク&パネンカ」
[CD 1]
・ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調Op.12-1(収録時期:1966年10月3-6日)
・ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.12-2(収録時期:1966年10月3-6日)
・ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3(収録時期:1966年10月6-8日)
[CD 2]
・ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23(収録時期:1966年10月18-21日)
・ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」(収録時期:1967年6月12-14日)
・ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調Op.30-1
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
[CD 3]
・ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
・ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3
(収録時期:1966年10月31日-11月3日)
[CD 4]
・ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
・ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調Op.96
(収録時期:1967年9月4日、10月4日)
ヨゼフ・スーク(Vn)
ヤン・パネンカ(P)
収録場所:プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
2011年7月に世を去ったチェコを代表する世界的ヴァイオリニスト、ヨゼフ・
スーク(1929-2011)が、1966年から1967年にかけてセッション録音したベート
ーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。
スークによる唯一の全集録音となった内容は、特有の繊細で美しい音色が堪能
できることもなによりですが、スーク・トリオの活動を通じて息の合ったとこ
ろをみせたヤン・パネンカ(1922-1999)のピアノがまた、デュオでも同様に室
内楽向きのバランス感覚にすぐれたもので、それぞれに個性の異なる作品の持
ち味を無理なく引き出しています。
アナログ盤は1969年度の第7回レコード・アカデミー賞室内楽曲部門を獲得した
名盤でもあり、その後コロムビアからもCD化されていますが、このたび本家
SUPRAPHONでもオリジナル・マスターより最新リマスタリングが入念に施され、
音質向上がはかられているとのことですので、その効果に期待したいところです。

SU 4117 2枚組 ¥2980
「ズザナ・ルージイチコヴァーに捧ぐ」
[CD1]
・J. S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV.903
 録音:1990年9月15 & 28日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・J. S. バッハ:フランス組曲第5番ト長調BWV.816
 録音:1990年9月15 & 28日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・J. S. バッハ:
クラヴィーア独奏のための協奏曲第9番ト長調BWV.980
-ヴィヴァルディのOp.4-1, RV 381による
 録音:1991年9月16-19日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
・D.スカルラッティ:ソナタ集 (9曲)
ソナタ ヘ短調(K 519, L 475)/ ソナタ ヘ短調(K 19, L 383)
ソナタ ニ長調(K 278, L S15)/ ソナタ ト長調(K 375, L 389)
ソナタ ト短調(K 8, L 488)/ ソナタ 変ロ長調(K 70, L 50)
ソナタ ニ短調(K 1, L 366)/ ソナタ ト長調(K 63, L 84)
ソナタ ハ長調(K 406, L 5)/ ソナタ ハ短調(K 11, L 352)
録音:1976年9月10-17日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
[CD2]
ファリャ:チェンバロ、フルート、オーボエ、クラリネット、
ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
フランティシェク・チェフ(Fl)、ヤロスラフ・フヴァピル(Ob)、
カレル・ドロウヒー(Cl)、ルボミール・ノヴォサド(Vn)、
カレル・ヴィク(Vc)
フランティシェク・ヴァイナル(リーダー)
録音:1978年2月23-24日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ヴィクトル・カラビス(1923-2006):
チェンバロのための6つのカノン風インヴェンションOp.20
録音:1976年7月19-20日プラハ、ジシュコフ・ナショナル・ハウス(セッション)
プーランク:クラヴサンと管弦楽のための「田園のコンセール」
クルト・ザンデルリング(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1967年6月5-6日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ヤン・リフリーク(1916-1964):チェンバリストたちへのオマージュ
録音:1967年11月27日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
マルチヌー:チェンバロと小管弦楽のための協奏曲H. 246
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮) 室内フィルハーモニー管弦楽団
録音:1987年9月23日プラハ、ルドルフィヌム(セッション)
ズザナ・ルージイチコヴァー(Cem)
チェコの誇るチェンバロ奏者ズザナ・ルージイチコヴァーが、2012年に85歳の
誕生日を迎えることを記念した企画盤。
1927年、西ボヘミア地方のプルゼニュに生まれたルージイチコヴァーは、その
並み外れた個性を讃えた批評家から「チェンバロのファースト・レディ」とも
称された20世紀を代表するチェンバロ奏者で、チェンバロをひとつの独立した
コンサート楽器として認知させることに尽力した「草分け」ランドフスカのあ
とを引き継ぎました。
このたびSUPRAPHONが保有する数多の音源から編まれたCD2枚組は、J.S.バッハ
やスカルラッティといった王道作品はもとより、好んで取り上げたマルチヌー
の協奏曲をはじめとして、パスクィーニ、セイシャス、カベソン、大クープラ
ンらに捧ぐチェンバロ組曲というスタイルで書かれたリフリーク、そして半世
紀以上に亘り連れ添った夫君カラビスと、同時代の作曲家たちの作品にもすぐ
れた腕前を示したルージイチコヴァーの姿がうかがえるつくりも特徴となって
います。

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