クラシック輸入盤・新譜情報/グッディーズ

コメントはメーカー案内書より抜粋です。お問い合わせ:goodies2@pc.highway.ne.jp

12-02 No.32

2012年02月02日 19時45分23秒 | Weblog
<VIRGIN CLASSICS>
DVBW-7307989(DVD-Video) ¥1750
ヴェルディ歌劇「椿姫」全曲
主なキャスト:
ナタリー・デセイ(ソプラノ)・・・・・・・・・・・・・ヴィオレッタ
チャールズ・カストロノーヴォ(テノール)・・・・アルフレード
ルドヴィク・テツィエ(バリトン)・・・・・・・・・・・ジェルモン
ルイ・ラングレ指揮・ロンドン交響楽団
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
演出:ジャン=フランソワ・シヴァディエ
トールケース(黒)、4ページブックレット NTSC
デセイが2011年に南仏、エクサンプロヴァンス音楽祭で主演した「椿姫」の新
プロダクションのDVD化!ミニマムなステージにシンプルな1940-50年代をイメ
ージしたコスチュームが話題になり、ル・モンド紙が「斬新、知的、ハイバー
・センシティブ」と大絶賛したデセイの演技と歌が光る魅惑のステージ。アル
フレード役の若きアメリカン・テナー、チャールズ・カストロノーヴォとの相
性も抜群!
フランスのジャン=フランソワ・シヴァディエによる演出作品。




<ICA CLASSICS>
ICAC-5061 2枚組 ¥2450
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」全曲
ジョン・ファルスタッフ卿…フェルディナント・コレナ(バリトン)
フェントン…ファン・オンシーナ(テノール…第1幕,第2幕),
ケヴィン・ミラー(テノール…第3幕)
フォード…ウォルター・モナケシ(バリトン)
カイウス先生…デルモット・トロイ(テノール)
バルドルフォ…ダニエル・マッコーシャム(テノール)
ピストーラ…マルコ・ステファノーニ(バス)
アリーチェ・フォード夫人…アンナ・マリア・ロヴェーレ(ソプラノ)
ナンネッタ…エウジニア・ラティ(ソプラノ)
クィックリー夫人…オラリア・ドミンゲス(メゾ・ソプラノ)
メグ・ペイジ夫人…フェルナンダ・カドーニ(メゾ・ソプラノ)
グラインドボーン歌劇場合唱団
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
録音1955年8月25日エジンバラ音楽祭MONO
20世紀を代表する名指揮者の一人、カルロ・マリア・ジュリーニ(1914-2005)
は、そのキャリアの初期からヴェルディ(1813-1901)の歌劇を大切なレパート
リーとしてきました。中でもファルスタッフについては、曲の完成度とジュリ
ーニの丁寧な指揮が相俟って、リリースされている音源の全てが非常に高く評
価されています。コレナがタイトル・ロールを歌った「ファルスタッフ」は
1963年のオランダ音楽祭のライヴが存在しますが、こちらは1955年のエジンバ
ラ音楽祭の演奏です。これはジュリーニの英国デビュー公演でもあり、多くの
面で注目を浴びたもの。もちろんタイムズ紙では、コレナを始めとした歌手陣
の素晴らしさだけでなく、ジュリーニの斬新な解釈について大絶賛されていま
す。ジュリーニの方向性が決定付けられた記念碑的な演奏です。

ICAC-5062 ¥2080
1.シューマン(1810-1856):ピアノ協奏曲イ短調Op.54
2.ベートーヴェン(1770-1827):エロイカ変奏曲とフーガOp.35
3.ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
アニー・フィッシャー(ピアノ)…1-3
ケルン放送交響楽団/ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)…1 MONO
録音1958年4月28日ケルン放送第1ホール…1
1957年2月11日ケルン放送第1ホール…2-3
ハンガリー生まれのピアニスト、アニー・フィッシャー(1914-1995)は、幼い
頃から音楽の才能を発揮、8歳にしてベートーヴェンの協奏曲第1番を演奏した
と伝えられています。1923年にフランツ・リスト音楽院に入学、エルンスト・
フォン・ドホナーニなどの名手から指導を受けました。在学中から国際的に注
目を浴びていましたが、1933年に開催された「リスト国際ピアノ・コンクール」
で優勝したことで、更なる輝かしい経歴を付け加えたのです。卓越した技巧
と表現力は、かのスヴャトスラフ・リヒテルも賞賛したのですが、残念ながら
残された演奏があまり多くないため、その真価がなかなか伝わらない人でもあ
ります。彼女の録音で最も知られているものの一つに、友人であったクレンペ
ラーとのシューマン&リストの協奏曲がありますが、この盤に収録されている
のは、それより数年前のライヴ録音で、重量級のクレンペラーに比べ、柔軟性
のあるカイルベルトの伴奏が、彼女の伸びやかな資質を存分に引き出していま
す。またベートーヴェンのソナタについては、70年代の全曲録音(彼女はこの
演奏が気に入らず、生前に発売されることはなかった)が知られていますが、
こちらはそれよりも20年近くも以前の演奏。力強いタッチが魅力的です。

ICAC-5063 ¥2080
1.ブラームス(1833-1897):交響曲第3番ヘ長調Op.90
2.エルガー(1857-1934):交響曲第1番変イ長調Op.55
BBC交響楽団
エイドリアン・ボールト(指揮)
録音1977年8月6日…1/1976年7月28日…2
ロイヤル・アルバート・ホールSTEREO
20世紀最大のイギリスの指揮者、エイドリアン・ボールト(1889-1983)は、エ
ルガーとホルストの正しい解釈者としても並ぶ者がありません。また1930年に
BBC交響楽団の初代首席指揮者に就任し、当時「最新」の音楽の普及にも努め
たことも忘れてはいけないでしょう。この盤には、すでに晩年に差し掛かって
きた巨匠の確固たる演奏が収録されています。プロムスにおけるブラームスの
演奏は、学生時代に薫陶を受けたニキシュから受け継いだ「ドイツ音楽の精神」
が宿る情熱的で真摯なもの。1976年にライヴ録音された第1番と並ぶ見事な音
楽です。エルガーは、まさにボールトの「黄金時代」を象徴する記録であり、
同じ年のLPOとのスタジオ録音よりも燃焼度が高いことで知られています。
プロムス100周年の記念盤に付録として収録された音源です。

ICAD-5064(DVD-Video) ¥2450
1.ヘンデル(1685-1759):
オラトリオ「ソロモン」HWV67より「シバの女王の到着」
2.ヘンデル:合奏協奏曲 イ長調 Op.6-11 HWV329
3.ベートーヴェン(1770-1817):大フーガ(マリナー編)
4.メンデルスゾーン(1809-1847):交響曲 第4番 イ長調「イタリア」Op.90
5.ブリテン(1913-1976):イリュミナション Op.19
アンソニー・ロルフ=ジョンソン(テノール)…5
セント・マーティン・アカデミー管弦楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
収録 1974年5月23.24日ロンドン セント・ジョン・スミス・スクエア…1-2
1972年8月25日ロイヤル・アルバート・ホール…3
1983年8月12日ロイヤル・アルバート・ホール…4-5
1959年にネヴィル・マリナーが設立したセント・マーティン・アカデミー管弦
楽団(アカデミー室内管弦楽団)の輝かしい記録です。設立当初は小編成の弦楽
アンサンブルで17-18世紀の音楽を専門に演奏していましたが、古楽器専門の
団体の台頭を受け、70年代辺りからは管楽器を加えるなど、編成とレパートリ
ーを拡大し、独自の路線を歩んでいることでも知られます。この映像はヘンデ
ルからブリテンまでと、まさにこの団体の幅広さを見せつけるような編成とな
っていて、リズミカルで洗練されたヘンデルの合奏協奏曲や、とても幽玄なブ
リテンの「イリュミナション」など、多彩な音楽を楽しめます。このブリテン
でソロを歌うロルフ・ジョンソンは、イギリスの名テノールで、宗教曲やシュ
ーベルトの歌曲で知られています。滋味あふれた歌い口が魅力的です。ベート
ーヴェンの「大フーガ」はマリナー自身の編曲によるもので、軽妙さと重厚さ
を併せ持つ素晴らしい仕上がりとなっています。全て初出映像です。

ICAD-5065(DVD-Video) ¥2450
1.ベルリオーズ(1803-1869):序曲「海賊」Op.21
2.チャイコフスキー(1840-1893):交響曲「マンフレッド」Op.58
3.チャイコフスキー:
バレエ音楽「くるみ割り人形」Op.71より第2幕のパ・ド・ドゥ
4.エルガー(1857-1934):
創作主題による変奏曲「エニグマ」Op.36より第9変奏「ニムロッド」
5.プロコフィエフ(1891-1953):
バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より「タイボルトの死」
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
ユーリ・テミルカーノフ(指揮)
収録 1992年8月26日/ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール
/収録時間:72分
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団が初めてプロムスにて演奏
した、爽快かつ豪快な1992年の記録です。ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」を
世界初演するほどの実力を有したペテルブルク・フィルハーモニー協会を前身
とし、1882年にサンクトペテルブルグの宮廷管弦楽団として設立、バラキレフ
やグラズノフなどの錚々たる顔ぶれが指揮台に立ちました。その後、1917年の
ロシア革命の際、改組され、クーセヴィツキーを初代常任指揮者に迎えるも、
その後も幾度かの改称と指揮者交代を経るなど動乱の時期が続きます。そんな
混乱を鎮めたのが、大指揮者ムラヴィンスキーでした。1938年、35歳で常任指
揮者のポストに就いた彼は、その卓越した技術とカリスマ性で、みるみるこの
楽団を世界トップの座に引き上げたのです。
ムラヴィンスキーは生涯に渡ってこのポストに就いていましたが、1988年に没
してからは、才人テミルカーノフが、このオーケストラに更なる栄光を齎して
います。このプロムスのライヴでは、彼自身の個性と先人から受け継いだ伝統
の見事な結実が見てとれます。彼が得意とする曲目が並び、なかでも交響曲
「マンフレッド」はマニアの間で知られる「ラストの改変」が施されています。
通常とは違い、第1楽章のコーダが回想され悲劇的に終わるヴァージョンは、
この曲についてのテミルカーノフの思いが感じられることでしょう。
全て初出映像です。

ICAD-5066(DVD-Video) ¥2450
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調
ボストン交響楽団
クラウス・テンシュテット(指揮)
収録 1977年11月5日/ボストン・シンフォニー・ホール/収録時間:66分
大好評、ボストン交響楽団の放送コンサートのシリーズです。今回登場するの
は、クラウス・テンシュテット。この大人気の指揮者の現存する最古のコンサ
ート映像の一つとなります。1971年に亡命後いくつかのオーケストラを指揮し
ていたテンシュテットは、1974年のボストン交響楽団の客演で世界的に知られ
ることとなります。その3年後のこのブルックナー(1824-1896)の演奏は、まさ
に歴史的な名演として語り継がれるものであり、当時の新聞でも「一生に一度
の経験」と記載されるなど、当時のアメリカ音楽界のみならず、世界中で話題
になったものです。その後ボストン交響楽団とは10年間友好な関係を保ち、
数々の名演を聞かせましたが、このブルックナーはとりわけ「ドイツ的なレパ
ートリー」であり、テンシュテットの神髄とも言えるものでしょう。もちろん
DVDでの初出映像です。

ICAD-5067(DVD-Video) ¥2450
1.ハイドン(1732-1809):交響曲 第55番 変ホ長調 Hob.I:55
2.ベートーヴェン(1770-1827):交響曲 第7番 イ長調 Op.92
《ボーナス》ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93
ボストン交響楽団
ウィリアム・スタインバーグ(指揮)
収録 1969年10月7日…1/1970年10月6日…2 ボストン・シンフォニー・ホール
《ボーナス》 1962年1月9日ハーヴァード・ユニヴァーシティ,サンダース劇場
ボストン交響楽団の放送シリーズです。当時の最先端の技術を駆使して収録さ
れた映像は、最新の注意を払って復元されています。ウィリアム・スタインバ
ーグはフランクフルト歌劇場で指揮者としてデビュー、パレスチナで活躍後、
1955年から1972年、22年の長さに渡ってピッツバーグ交響楽団の音楽監督を務
めました。それに平行して1969年から1972年までの3シーズンに渡って、ボス
トン交響楽団の音楽監督を務めています。日本では、どうしても次期監督に就
任した小澤の業績に目が向いてしまいますが、スタインバーグはこのオーケス
トラに、機械的な精密さと、しなやかな強度を与えたことはもっと知られても
よいのではないでしょうか。ここに収録されたハイドンとベートーヴェンは、
そんなスタインバーグの見事な指揮ぶりを感じることができるでしょう。
全て初出映像です。

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