ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

感性の相互容認

2017年12月08日 | 通信-社会・生活

 貰える予定の年金が予想していたよりだいぶ少ないということが判明して、「バイトしなきゃ」と思い、「畑が一段落した11月にはバイト探しをしよう」と予定していたのだが、12月に入っても、当初想定していた一段落はしていない。
 私の想定していた畑の一段落は、8畝耕して8種の作物を植えることであったが、11月21日にやっと6畝目が終わっただけ。その後、畝作りはやっていない、7畝目には取りかかってもいない。雨が多かったということもあるが、腰痛のせいが大きい。
 私の腰痛は、腰が痛いだけでは無い。尻から腿、ふくらはぎにかけて痺れることがしばしばある。安静にしていれば痛みは無いのだが、姿勢によっては激しく痛む。畑仕事を休むと少し良くなるが、1週間くらい安静にしていればもっと良くなると思われるが、畑仕事はまだ山のようにある。私の腰痛はしばらく続きそうな気配である。
 腰痛だと力仕事はできない、私の得意分野は現場の肉体労働であったのに、それができないとなるとバイト(シルバー人材センターを頼るつもり)もできなくなるであろうと想像される。となると私は、生きるには誰かに頼る必要があるだろうと思った。
     

 長い間独身であった男女が結婚する、2人も初婚。いわゆる晩婚の2人はそれぞれ一人暮らしが長く、その間、自由を謳歌し勝手気ままに生きてきた。なので、家事において、あるいは、食事や睡眠、買い物などの日常生活の中で「これはこうでなければならない」と思うことが数多くあり、互いの行動を見て「えーっ!何でそうなるの!」とぶつかり合うことも数多くあった。しかし、2人はもう既に熟年である。それなりの経験と知恵がある。そういったことは譲歩したり、我慢したりして解決する・・・であろう。

 「ねぇ、起きて、買い物に行こう、車出して。」
 「何だよー、あー、まだ8時じゃねぇかよー、日曜くらいゆっくり寝かせろよ。」
 「スーパーカーマで早朝特売をやっているのよ、行こう。」
 「えーっ、カーマって片道20分はかかるぞ、何がどれだけ安くなるっていうんだ、時間とガソリン代を考えろよ、それに見合うのか?」
 「えーと、トイレットペーパーとあれと・・・全部で500円くらい得するよ。」
 「そうか、それならガソリン代は十分あるな・・・じゃねーよ、疲れた体を休ませたいんだよ、俺の癒しの朝寝は500円の価値も無いってっか!」
 「私はね、得することが大好きなの、あなたの朝寝より私の幸せが大事でしょ!」
 口喧嘩では勝てないので、男は渋々起きて、女房の買い物に付き合うことになる。

 などといったことが私は嫌、そもそも平和主義者の私は言い争うことも嫌、それぞれが互いの感性を認め合って生活する、つまり、感性の相互容認でいいじゃないかと思う。お互いがお互いの感性を認め合って、感性は自由にすればいいんじゃないかと。
 自分の感性が自由であることを私は大いに好むのだが、女性は「感性の一致」が好きなのかもしれない。だから私はモテないのだと思われる。そして、相手の感性に自分の感性を合わせるのが苦手なオッサン(もうすぐオジー)は、その傍に居たがる相手がおらず、よって私は、この先も頼ることのできる相手はいないであろうと想像される。
     

 記:2017.12.8 島乃ガジ丸


シロバナノアサガオ

2017年12月08日 | 草木:雑木雑草

 2012年9月、埼玉の友人Kと宮古諸島オヤジ二人旅に出る。その3日目、9月12日の午前中は伊良部島にいた。伊良部島へはその前日のお昼前に渡っていて、私の趣味である知らない町の散策を4時間ほどやっていた。12日は、日記によると「朝食後すぐに散策に出る。昨日回れなかった伊良部島の南側を歩く」とある。
 「朝食後すぐ」はたぶん8時過ぎ、宿からほど近くの道路沿いにアサガオらしき植物が他の樹木に絡みついて、多くの花を咲かせているのを見つけた。アサガオのような形の白い花、よーく見てもアサガオ、「アサガオに違いない」と思いつつ写真を撮る。

 旅から帰って間もなく、「アサガオに違いない」と思った植物が何者であるかが判明した。ノアサガオだった。ノアサガオは山でも里でも、特に樹木の生い茂った場所などであればどこにでも見られる雑草。ただし、その花の色は、朝方は青紫で夕方は赤紫に変わるけれど、白色になることはない。ただし、その変種が『沖縄植物野外活用図鑑』に記載があって、その名もシロバナノアサガオ(白花野朝顔)とのこと。
 同書に「ノアサガオによく似ていますが、個体数ははるかに少ない」とあって、私はその時が初対面、そして以降、今日(2017年12月)までお目にかかっていない。
 
 シロバナノアサガオ(白花野朝顔):野草・蔓植物
 ヒルガオ科の多年草 紀伊半島以南、南西諸島、他に分布 方言名:ヤマカンダ
 名前の由来、アサガオについては『植物名の由来』に「もともと朝の容花(かおばな)の意であり、容花とは美しい姿の花という意味である」と説明があった。「朝の容(すがた、外見)」ということで、朝を代表する花ということになるのであろう。ノ(野)については資料がないが、おそらく「野生の」という意、シロバナは花が白色だから。
 沖縄で多く見られるノアサガオの変種で、『沖縄植物野外活用図鑑』に「ノアサガオによく似ていますが、個体数ははるかに少ない」とある通り、滅多にお目にかかれない。私は「2012年秋の宮古諸島の旅」の伊良部島で初めて見た。本種の原産分布についての資料はなかったが、ノアサガオの変種ということで、ノアサガオと同じとした。
 既に紹介済みのノアサガオの項にも書いたが、栽培されるアサガオは、ニホンアサガオとセイヨウアサガオに大別され、概ねニホンアサガオはヒルガオ科アサガオ属、セイヨウアサガオはヒルガオ科サツマイモ属となっている。本種はアサガオ属では無く、サツマイモと同じサツマイモ属。ちなみに、それぞれの学名を紹介すると、
 アサガオ Pharbitis nil Choisy
 サツマイモ Ipomoea batatas L.
 ノアサガオ Ipomoea indica Merr.
 シロバナノアサガオ Ipomoea indica Merr.f. albiflora B. Stone

 記:島乃ガジ丸 2017.12.2 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行
 『野外ハンドブック樹木』富成忠夫著、株式会社山と渓谷社発行
 『植物和名の語源』深津正著、(株)八坂書房発行
 『寺崎日本植物図譜』奥山春季編、(株)平凡社発行
 『琉球弧野山の花』片野田逸郎著、(株)南方新社発行
 『原色観葉植物写真集』(社)日本インドア・ガーデン協会編、誠文堂新光社発行
 『名前といわれ野の草花図鑑』杉村昇著、偕成社発行
 『亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画編集部編集、屋比久壮実発行
 『沖縄四季の花木』沖縄生物教育研究会著、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野山を楽しむ植物の本』屋比久壮実著、発行
 『海岸植物の本』アクアコーラル企画発行
 『花の園芸大百科』株式会社主婦と生活社発行
 『新しい植木事典』三上常夫・若林芳樹共著 成美堂出版発行
 『花合わせ実用図鑑』株式会社六耀社発行
 『日本の帰化植物』株式会社平凡社発行
 『花と木の名前1200がよくわかる図鑑』株式会社主婦と生活社発行
 『熱帯植物散策』小林英治著、東京書籍発行
 『花卉園芸大百科』社団法人農山漁村文化協会発行
 『ニッポンの野菜』丹野清志著、株式会社玄光社発行
 『藤田智の野菜づくり大全』藤田智監修、NHK出版編
 『やんばる樹木観察図鑑』與那原正勝著、ぱる3企画発行
 『熱帯の果実』小島裕著、新星図書出版発行
 『熱帯花木と観葉植物図鑑』(社)日本インドアグリーン協会編、株式会社誠久堂発行
 『ハーブを楽しむ本』川口昌栄編集、株式会社集英社発行
 『沖縄やんばるフィールド図鑑』 湊和雄著 実業之日本社発行
 『グリーン・ライブラリー』タイムライフブックス発行