貰える予定の年金が予想していたよりだいぶ少ないということが判明して、「バイトしなきゃ」と思い、「畑が一段落した11月にはバイト探しをしよう」と予定していたのだが、12月に入っても、当初想定していた一段落はしていない。
私の想定していた畑の一段落は、8畝耕して8種の作物を植えることであったが、11月21日にやっと6畝目が終わっただけ。その後、畝作りはやっていない、7畝目には取りかかってもいない。雨が多かったということもあるが、腰痛のせいが大きい。
私の腰痛は、腰が痛いだけでは無い。尻から腿、ふくらはぎにかけて痺れることがしばしばある。安静にしていれば痛みは無いのだが、姿勢によっては激しく痛む。畑仕事を休むと少し良くなるが、1週間くらい安静にしていればもっと良くなると思われるが、畑仕事はまだ山のようにある。私の腰痛はしばらく続きそうな気配である。
腰痛だと力仕事はできない、私の得意分野は現場の肉体労働であったのに、それができないとなるとバイト(シルバー人材センターを頼るつもり)もできなくなるであろうと想像される。となると私は、生きるには誰かに頼る必要があるだろうと思った。
長い間独身であった男女が結婚する、2人も初婚。いわゆる晩婚の2人はそれぞれ一人暮らしが長く、その間、自由を謳歌し勝手気ままに生きてきた。なので、家事において、あるいは、食事や睡眠、買い物などの日常生活の中で「これはこうでなければならない」と思うことが数多くあり、互いの行動を見て「えーっ!何でそうなるの!」とぶつかり合うことも数多くあった。しかし、2人はもう既に熟年である。それなりの経験と知恵がある。そういったことは譲歩したり、我慢したりして解決する・・・であろう。
「ねぇ、起きて、買い物に行こう、車出して。」
「何だよー、あー、まだ8時じゃねぇかよー、日曜くらいゆっくり寝かせろよ。」
「スーパーカーマで早朝特売をやっているのよ、行こう。」
「えーっ、カーマって片道20分はかかるぞ、何がどれだけ安くなるっていうんだ、時間とガソリン代を考えろよ、それに見合うのか?」
「えーと、トイレットペーパーとあれと・・・全部で500円くらい得するよ。」
「そうか、それならガソリン代は十分あるな・・・じゃねーよ、疲れた体を休ませたいんだよ、俺の癒しの朝寝は500円の価値も無いってっか!」
「私はね、得することが大好きなの、あなたの朝寝より私の幸せが大事でしょ!」
口喧嘩では勝てないので、男は渋々起きて、女房の買い物に付き合うことになる。
などといったことが私は嫌、そもそも平和主義者の私は言い争うことも嫌、それぞれが互いの感性を認め合って生活する、つまり、感性の相互容認でいいじゃないかと思う。お互いがお互いの感性を認め合って、感性は自由にすればいいんじゃないかと。
自分の感性が自由であることを私は大いに好むのだが、女性は「感性の一致」が好きなのかもしれない。だから私はモテないのだと思われる。そして、相手の感性に自分の感性を合わせるのが苦手なオッサン(もうすぐオジー)は、その傍に居たがる相手がおらず、よって私は、この先も頼ることのできる相手はいないであろうと想像される。
記:2017.12.8 島乃ガジ丸