ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

少子化の原因

2015年03月20日 | 通信-社会・生活

 1月に千葉の弟が里帰りした時、彼を連れて従妹Tの家を訪ねた。その日は土曜日だったこともあって、夫のH、大学生の娘Hも在宅で、夫Hの淹れた美味しい(彼は専門学校でコーヒーの講師も務めるほどのプロ)コーヒーを飲みながらゆったりとした楽しい時間を過ごした。「ゆったり」の理由はそこに息子が不在だったからでもある。
 息子Rは7歳、4月から小学校2年生になる。その学年では、背は高い方で、体重も重い方らしいが、ぶよぶよでは無く筋肉質。彼は子供のくせに力が強い。その力のコントロールがまだ上手く出来なくて、同級生を泣かせることもままあるらしく、「何度も学校に呼び出されているよ」とTは苦笑いする。私もRの暴れん坊ぶりはよく知っている。
 「Rは今、学童に行っている、すぐそこだから呼んで来るね」とTが言うのに、
 「いやいや、呼びに行かなくていい。20年前ならRの相手も平気だったが、今は相手すると大変疲れる。今日はこれからS(弟)とあちこち行くから疲れたくない」と私は彼女を制し、「3月にジャガイモが採れるから、その時Rを畑に連れて来たらいい。畑なら思いっきり走り回れるし、Rも楽しめるだろう」と提案した。

 先週土曜日(3月14日)午前10時頃、従妹Tが娘Hと息子Rを伴って畑に来た。私はちょうど休憩時間、近所の先輩農夫Nさんと畑小屋前のテント下でコーヒーを飲みながらユンタク(おしゃべり)していたところ。車を停めた道路から畑小屋まで約30メートルほどある。暴れん坊Rはそこを満面笑みで、手を振りながら駆けてきた。
 「おはよう」と挨拶を交わし、
 「R、土の盛り上がったところは野菜を植えてあるから入ってはダメ、そこ以外のところならいくらでも走り回っていいからな」と注意する。
 「うん、知っているよ、去年も聞いたよ」との答え、そう、去年も彼は来ている。
 「よし、先ずはジャガイモを掘るか」とそれから30分ばかりの収穫作業となった。
 ジャガイモを4株(15~16個)、タマネギ1個、フェンネル1個、レタス1個を収穫し、小屋前のテント下で休憩。4人でお茶を飲みながらユンタク(おしゃべり)していると、Tの車の後ろにもう1台車が停まった。友人のMであった。
 Mは女房のYと末娘(名前失念)を伴っていた。末娘は暴れん坊Rと同じ7歳、4月から小学校2年生になる。背も横幅もRとほぼ同じ、ただ、筋肉質では無い。また、暴れん坊では全然無い。女の子らしい女の子。すぐに私を花遊びに誘った。
 女の子の相手をするのは楽なので私は好きである。花遊び(ムラサキカタバミの茎葉を使った遊び)をし、野菜採りたいと希望する彼女に付き合ってタマネギやフェンネルを収獲した。収穫後は小屋前のテント下に座って4人でユンタク(おしゃべり)、彼らも1時間ほど滞在した。子供とユンタクするのは私は嫌いでは無い。暴れん坊Rともユンタクしている間は楽。従妹T家族と、友人M家族と楽しい2時間を過ごさせて貰った。
          

 私は優しい(自分で言う)ので子供には好かれる方である。他所の子供ならたまにの相手なので良い時間を過ごせる。しかし、自分の子供だと相手が毎日だ、その面倒さに私はきっと耐えられないと思う。そうか、もしかしたら、私みたいな「子供は面倒、要らねぇよ」男が増えていて、それで、昨今の少子化なのかもしれない。
          

 記:2015.3.20 島乃ガジ丸