違いの説明
田中(仮名)さん家の猫と、中田(仮名)さん家の猫とはよく似ていて、私には両者の区別がつかない。ちょっとした違いはあるのだろうが、猫に興味のない私は、そのちょっとした違いに気付かない。品種の違いはあるかもしれないが、どちらの猫もネコ科の家猫で同じ種なのだ。私にその違いが判らなくて当然ともいえる。
昆虫には種は違うが、互いに似ている者が多くある。過日、虫の写真を撮って、その虫が何者か判明させるために図鑑を見た。図鑑には私の撮った写真の者と似たような虫が2種いた。クロヒバリモドキとオキナワヒバリモドキ。図鑑の両者をよーく見比べたが、どこがどう違うのか判別できない。図鑑の両者をよーく見比べている内に「あっ、そういえば」と思い出した。今調査中の写真の虫と似ているが、どこか何か違うと感じていた虫の写真があった。残念ながらその写真、少々ボケていたので削除してしまっていた。
最近、新しく参考文献に加えた『琉球列島の鳴く虫たち』には、クロヒバリモドキとオキナワヒバリモドキの両者の写真があり、写真だけでなく、両者の違いが詳しく説明されてある。それを読んで、今調査中の写真の虫がクロヒバリモドキであると判明。
オキナワヒバリモドキはクロヒバリモドキより少し大きめで、色も全体に比較的明るいと判って、「いや、俺の畑にはオキナワヒバリモドキもいるぞ、しかも同じような所に」と確信を持って、オキナワヒバリモドキの写真を撮ることに挑戦した。
それらしきものはいて、何度か写真を撮ったが、小さいのでなかなか良い写真が撮れない。ボケてない写真が撮れたのは挑戦を始めてから2ヶ月も経ってからだった
オキナワヒバリモドキ(沖縄雲雀擬き):バッタ目の昆虫
コオロギ科 琉球列島、小笠原諸島、台湾、東南アジアなどに分布 方言名:不詳
名前の由来は資料が無く不明。漢字表記の沖縄雲雀擬きも私の想像。ヒバリはクサヒバリを指し、本種はそのクサヒバリに似ているということでモドキがつくと想像し、クサヒバリは草雲雀で草地に住んで雲雀に似た鳴き声を出すからではないかと想像した。鳥のヒバリの鳴き声は『沖縄の野鳥』に「びるっ、びるるっ」とあり、クサヒバリの鳴き声は広辞苑に「ふいりりり」とあった。両者が似ているかどうかは実際に声を聞いたことがないので不明。オキナワは分布が琉球列島ということからで、たぶん間違いない。
体長は4~6ミリとクロヒバリモドキより僅かに大きい。水田などの湿ったイネ科植物の草原に生息する。私の畑でもイネ科植物であるチガヤに多くいる。出現は周年。
よく似たクロヒバリモドキとの違いが『琉球列島の鳴く虫たち』に詳しくあった。
翅の色、オキナワヒバリモドキは淡黒色、クロヒバリモドキは黒色で光沢がある。
脚の色、オキナワヒバリモドキは黄色、クロヒバリモドキは前、中脛節は黒色で、前、中腿節及び後脚は赤褐色。
前翅、オキナワヒバリモドキは横脈が多い、クロヒバリモドキは横脈がほとんどない。
口ひげの色、オキナワヒバリモドキは黄色、クロヒバリモドキは黒色。
とのこと。
本種は水田などの湿ったイネ科植物の草地に生息し、乾燥したイネ科植物の草地に生息するクロヒバリモドキと棲み分けしているらしいが、私の畑には両者いる。
斜めから
記:2014.10.17 ガジ丸 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
『いちむし』アクアコーラル企画発行
『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行
似た者もどき
先日、沖縄知事選があった。競っているトップ2は新人と現職だが、どちらも元は同じ政党の人。新人は辺野古基地建設反対を、現職は同基地建設推進を主張し、結果は予想通り、沖縄県民の多くが基地建設反対なので予想通り新人の大勝利。
私も新基地建設には反対である。「新」が嫌なのである。過去さんざん基地被害を受けてきた沖縄に、新たに基地を造るなんて「どういうつもり?」という気分。「新基地は他府県に」と言っても、「どうぞうちへ」と仰るところは無いのだ。どこの都道府県も受け入れたくないものを、「だから、沖縄でいいさ」という政府に腹が立つ。
辺野古基地建設反対を主張している人が次の知事となるが、しかし、それを「めでたしめでたし」と手放しで喜んでもいられない。新知事も現職と元は同じ穴の住人。新知事のこれまでの言動からしても、この2人は似た者同士だ。
新知事が、もしもまた、現職同様、結局は基地建設推進に心変わりしたならば、それは県民を裏切る行為だ、県民の代表として失格である。さらに言えば、人としてもいかがなものか?となる。彼らは人もどきと呼ばれるようになるかもしれない。
夏、畑の雑草、特にチガヤの蔓延る近辺を歩くとピョンピョン跳ねる虫が多くいた。跳ねるのには気付いたが、小さいのですぐにはその姿を確認できなかった。「バッタの類だな、知らない奴だ」と思い、カメラを持って何度かその姿を撮るのに挑戦した。
小さいのでそうとう近付かなければならない。挑戦は6月までに数回、何度目かでやっとボケていない写真が撮れた。その写真と図鑑とを見比べ、何者か調べる。図鑑には私の撮った写真の者と似たような虫が2種いた。クロヒバリモドキとオキナワヒバリモドキ。図鑑の両者をよーーーく見比べたが、どこがどう違うのか判別できない。新しく参考文献に加えた『琉球列島の鳴く虫たち』を見て、やっと判別することができた。
クロヒバリモドキ(黒雲雀擬き):バッタ目の昆虫
コオロギ科 本州~南西諸島、台湾、東南アジアなどに分布 方言名:不詳
名前の由来は資料が無く不明。漢字表記の黒雲雀擬きも私の想像。ヒバリはクサヒバリを指し、本種はそのクサヒバリに似ているということでモドキがつくと想像し、クサヒバリは草雲雀で草地に住んで雲雀に似た鳴き声を出すからではないかと想像した。鳥のヒバリの鳴き声は『沖縄の野鳥』に「びるっ、びるるっ」とあり、クサヒバリの鳴き声は広辞苑に「ふいりりり」とあった。両者が似ているかどうかは実際に声を聞いたことがないので不明。クロは体が黒いということからで、たぶん間違いない。
体長は3~5ミリと小さく。比較的乾燥した農地、公園、野原などのイネ科植物の草原に生息する。私の畑でもイネ科植物であるチガヤに多くいる。出現は周年。
よく似たオキナワヒバリモドキとの違いが『琉球列島の鳴く虫たち』に詳しくあった。
翅の色、オキナワヒバリモドキは淡黒色、クロヒバリモドキは黒色で光沢がある。
脚の色、オキナワヒバリモドキは黄色、クロヒバリモドキは前、中脛節は黒色で、前、中腿節及び後脚は赤褐色。
前翅、オキナワヒバリモドキは横脈が多い、クロヒバリモドキは横脈がほとんどない。
口ひげの色、オキナワヒバリモドキは黄色、クロヒバリモドキは黒色。
とのこと。
オキナワヒバリモドキは水田などの湿ったイネ科植物の草地に生息し、乾燥したイネ科植物の草地に生息する本種と棲み分けしているらしいが、私の畑には両者いる。
斜めから
記:2014.10.17 ガジ丸 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
『いちむし』アクアコーラル企画発行
『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行
『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方』福田春夫、他著、株式会社南方新社社発行
『琉球列島の鳴く虫たち』大城安弘著、鳴く虫会発行