畑への出勤時刻、夏場は概ね6時前後で、9月を過ぎるとしだいに遅くなり、この頃、11月下旬あたりからは7時前後となっている。日の出に合わせているわけだ。
畑からの退勤時刻は概ね4時半頃と、これは夏も冬も同じ。渋滞の中を運転するのは嫌なので通勤通学時間帯を避けているわけ。畑から図書館に寄ったりスーパーに寄って買い物したりすることもあるが、それでもだいたい5時前後には家に着く。
家に着くと、洗濯物が溜まっていれば洗濯機を回すのが先になるが、概ねは先ず料理。翌日の弁当の準備までするので料理に費やす時間は1時間程度。その後、パソコンを開きブログ書きを30分から1時間ほどやって、シャワーを浴び、晩飯。晩飯は概ね晩酌なので時間はゆったり。ブログ書きをしながら9時頃まで続き、そして寝る準備。
息をしている限り、肉体と精神を拘束されていない自由の身である限り、「無駄な時間というものは無い」と思うように私は心掛けている。生きているんだから、自由にものを考え、自分の意思で動いているんだからそれだけで有意義ということ。
心掛けはそうであっても、渋滞に巻き込まれてのろのろ運転を余儀なくされている時などは「時間の無駄だぜ」と思ってしまう。朝、畑へ向かい、途中で携帯電話を忘れたことに気付き、その日何かの約束があって連絡を取る必要がある場合は取りに戻る。携帯電話に限らず、忘れ物を取りに帰る時間も「無駄だぜ」と思ってしまう。
「生きてている限り無駄な時間というものは無い」と心掛けは立派でも、現実は「あー勿体無い」をたびたび繰り返す情ないオジサンだ、今の私は。
このあいだから、勿体無い時間をたくさん費やしている。今使っているブログのサーバーが、そのサービスを停止するというので、他のサーバーへのブログの引っ越し作業をしている。私のブログはもう10年ほど続けているので膨大な量がある。ブログの引っ越しは元のサーバーが引っ越しツールというものを提供していてそう難しくない。が、元のサーバーには記事とは別に写真を収納するアルバムがあって、それには引っ越しツールというものが無い、手作業で1枚ずつ引っ越さなければならない。
私の作ったアルバムの数は50近くある。画像の枚数は6000枚以上ある。新しいブログサービス上でも同じようにアルバムを作り、その中に6000枚以上の写真を収め、各写真にはそれぞれ名前とコメントを加える。新しいアルバムに写真を収める前に、その写真の名前やコメントを前のアルバムからコピーして置かなければならない。さらに、記事から写真へのリンクもある。これにも時間がかかる。気が遠くなる。
朝、出勤時間が7時前後となっている今、出勤前に1時間ほどの余裕がある。その間パソコン。畑から家に帰る途中、スーパーで食い物を買うが、この頃は弁当や総菜を買うことが増えた。料理する時間を削るためだ。削った時間はパソコン。雨の日は朝からパソコン。たっぷり時間はある。だけど、歳のせいか無理が効かない。3時間も続けると目が痛くなる。痛いのを我慢して数時間やり続けているが、とてもきつい。こんなことで体を壊したら愚の骨頂。「時間をだらだら費やして病気」なんて無駄の骨頂。全然楽しくない。というわけで、ブログの引っ越し作業はのんびりやることにした。いいさぁ~。
記:2014.12.12 島乃ガジ丸
シックな水玉
高校の頃、私は美術倶楽部に所属していた。倶楽部と漢字にしたのは当時の先輩たちがそう書いていたからだ。先輩たちの世代は学生運動の最後の世代だったと思う。沖縄を愛し、泡盛を愛し、伝統を愛し、自由と平等のために戦い、油絵を書き、フォークソングを作って歌い、などしていた人達だ。皆さん、今も元気かなぁ。
一つ上の先輩にJさんという才能豊かな人がいた。一つ上の先輩には美人揃いの女子が数人いて、Jさんは唯一の男子。その才能は先生からも先輩たちからも、美術倶楽部の全員が認めるものであった。その通り、絵のコンクールでは最優秀賞をいつも得ていた。卒業後の噂でも、アメリカへ留学し、そこでも何かの賞を得たと聞いている。
ある時、部室で私がイラストを描いていると、後ろからJさんに覗かれ、「今時そんなの流行らないよ」と大いに笑われた。私は少女の絵を描き、そのワンピースを水玉模様にしていた。その水玉が「遥かに流行遅れ」と笑われたのだ。「そうか、着るものには流行り廃りががあるんだ」と才能あるJさんに指摘され、私は認識するようになった。
小さいけれど目立つ蛾が、今年4月から6月にかけて私の畑で頻繁、ほとんど毎日のように現れた。白地に黒点の水玉模様の翅をしている。その特徴があったので、図鑑で調べると、ヒメゴマフコヤガであるとすぐに判明した。彼にはきっと流行り廃りが無く、何千年も同じような模様を子々孫々受け継いでいるのだろう。
水玉模様って、その後流行ることは無かったのだろうか?ファッションに疎い私には判らないが、白地に黒点の水玉模様は、私にはシック(粋なこと)に見えた。
ヒメゴマフコヤガ(姫胡麻斑小夜蛾):鱗翅目の昆虫
ヤガ科 九州南部~石垣島、インドネシア~マレーに分布 方言名:ハベル
名前の由来は資料が無く正確には不明。漢字表記の姫胡麻斑小夜蛾は私の想像。ヒメは小さいから、ゴマフは翅がそのような模様だから、ヤガは広辞苑にあって漢字は夜蛾、「ヤガ科のガの総称」とのこと。ヤガ科の中でも小さめだから小がつくものと思われる。
ゴマフについて、これも広辞苑にあり、漢字表記は胡麻斑で「黒胡麻をちらしたような黒い小さな斑点」のこと、その名のついた動物ではゴマフアザラシが有名。
春から夏にかけて私の畑で何度も見かけ、多くいるんだなと思っていたが、『沖縄昆虫野外観察図鑑』にも「どこでもいつでも採集できるガの一つとのことで平地から山地まで生息し、各島で普通に見られる」とのこと。
前翅長は9ミリ内外。成虫の出現は4月から10月。幼虫の食草は不明。
成虫1
記:ガジ丸 2014.12.12 →沖縄の動物目次 →蝶蛾アルバム
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
『検索入門チョウ』渡辺康之著、株式会社保育社発行
『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行
『いちむし』アクアコーラル企画発行