ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

成否判明のゴールに向かって

2014年12月26日 | 通信-その他・雑感

 地震と台風が一緒に来たみたいに、いやいや、もうすぐ正月だというのにそんな縁起でもないことを言ってはいけない。妖艶な人妻とピチピチの可愛いギャルに、この貧乏オジサンが同時に惚れてしまった時みたいに・・・説明すると、私は惚れてしまうと手紙書いたり、デートに誘ったりすぐに行動するので、2人同時だととても忙しいのである、ってことを表している。いやいや、それでは判り難い。早く言えば盆と正月が一緒に来て、その準備に追われている主婦みたいに、つまりは慌ただしい12月である。

 畑仕事はいくらでもある。ダイコンや芋(甘藷:サツマイモのこと)の収穫作業、終わりのない草刈作業の他に、11月頃から手掛けている苗畑作り、これは地面部分はできあがったが、雨除け作り作業がまだ手つかずの状態。防風ネット作りは12月から始め、支柱を立て、一昨日水曜日に網を張り終えて完成。芋掘りも少しずつやっているが、掘った芋の蔓を挿し木しなければ後の芋が無くなるので芋を挿し木するための芋畑も作らなければならないが、これは手間のかかる作業で、まだ2割も終わっていない。 果樹園作りという作業もある。これも少しずつだが進んではいる。12月にオリーブ、ゲッケイジュ、アセロラ、モモ、ゴレンシ、タンカンなど予定していたものを植え終わった。でもまだ、あと20鉢ほどが果樹園に定植されるのを、今か今かと苗畑で待っている。
 草刈もほぼ毎日少しずつやっているが、これはもう、一ヶ月前に刈った草がもう伸びているので、毎日やっても終わることが無い。朝、顔を洗い歯磨きするのと同じような、生きるに必要な作業だと思ってやっている。私が暇を持て余すことは無いわけだ。
 畑仕事をしながら、地主さんの家に行き、予定していた報告書作りは断念したが、畑で採れたダイコンを手土産にこの一年の報告をしにいった。部屋の掃除や年賀状書きなど、その他の雑用もコツコツとこなしている。充実した師走となっている。
          

 そんなこんなしながら、非常に面倒臭いこともやっている。何度も書いているが、ブログの引っ越し作業。これがとても面倒臭い。「やる必要があるのか?お前のブログを見ている人なんて少ないぞ、そう役に立ってないぞ」と自問する。
 私は争いを好まない大人しい人間である、と自分で思い、おそらく周囲からも概ねはそう思われている。さらに、これは誰からも言われたことが無いので自信は無いが、自分では思慮深い方だと思っている。そんな私なので、「お前のブログを見ている人なんて少ないぞ、そう役に立ってないぞ」については「確かに」と冷静に納得はする。でも、
 でもしかし、少なくとも、ブログを書いている自分自身は書くことを楽しんでいる。人生は楽しまなきゃと思っている私なので、ブログはあった方が良い。しかも、私の日常を書いているので、将来これをまとめれば自伝にもなる。「俺も老いた、もうそろそろ冥土への旅支度をせにゃぁ」となった時、その自伝を読み返し楽しめるだろうと思う。

 2014年も終わろうとしているが、害虫にやられ、長雨に困り、台風に泣きと、素人農夫には試練が続いているが、頑張っても怠けても時は過ぎるので頑張りも怠けも私はしない。目の前の作業を淡々とやるのみ。そのうちいつかゴールが見えるはず。成功のゴールという訳では無い。成功しているか失敗しているかが解るゴールだ。それで良し。
          

 記:2014.12.26 島乃ガジ丸


ハシボソガラス

2014年12月26日 | 動物:鳥

 騒がしい声

 私の畑なっぴばるは西原町にある。西原町は県都那覇市と接している。位置的には那覇の北東方向となる。西原町の北側には宜野湾市や中城村があり、そのさらに北に沖縄市や嘉手納町がある。学術的に確かめてはいないが、私が子供の頃、あるいは20代の頃まで嘉手納町以南にカラスはほとんどいなかったと思う。だけど、今は那覇にもいる。
 西原町にもカラスはいる。なっぴばるの北東側は森になっており、そこにはたいていカラスがいる。数羽群れて頭上を飛び回ったりする。鳴き声は大きいが、数羽なので彼らが鳴いてもそう煩くは感じない。カァ、カァとよく通る声も煩さを感じさせない。
 倭国に行くと、カラスの群れによく出合う。その群れはたいてい数羽という少数ではなく、もっとずっと多い十数羽、あるいは何十羽の群れであったりする。彼らが一斉に鳴き出すとそれはもう煩い。そして、ある時気付いたのだが、鳴き声も沖縄のカラスとは違う群れもあった。彼らの声は濁っていた。濁って大きく騒がしい声であった。 

 
 ハシボソガラス(嘴細鴉):スズメ目の鳥類 
 スズメ目カラス科の迷鳥 ユーラシア大陸北部に分布 方言名:不詳
 名前の由来、カラスについては『動物名の由来』に「カラスという名の由来は”黒し”という言葉の転であるというのが一般に信じられている」とあった。ハシボソは『沖縄の野鳥』に「ハシブトガラスに比べてくちばしが細く・・・」とあり、クチバシが細いことからハシボソ(嘴細)となった、で間違いないかろう。
 ハシブトガラスとの違いはもう一つ記されており、「くちばしと額との角度が緩やかである」とあった。くちばしの細さでは判断できなかったが、「くちばしと額との角度が緩やか」ということで、写真のカラスがハシボソガラスだと判定した。
 両者の違いは広辞苑にも別途書かれてあり、「くちばしが細い」の他、「クチバシが短い」、「全体がやや小形」など。それらについては、素人の私には判別不能。しかし、鳴き声の違いは私にも判るかもしれない。『沖縄の野鳥』には、ハシブトガラスのカァ、カァ、アァ、アァに対し、ハシボソガラスはガアー、ガアーとなっている。
 『沖縄の野鳥』に「生息場所は農耕地」とあったが、広辞苑には「人家付近に普通に見られる」とあった。そもそも、沖縄では迷鳥のようで、滅多に見られないようである。私の写真も沖縄ではなく、旅先の浜松で撮ったもの。食性は雑食性。

 記:2014.12.25 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行
 『野鳥ガイド』唐沢孝一著、株式会社新星出版社発行