2011年7月24日の正午にテレビ放送が地デジとなって以来、私は私の住む家でテレビ番組を観ていない。実家に行った時、親戚友人の家に行った時など、そこでテレビがオンになっていたら観ていたが、自ら望んで観たいと思ったことは無い。
テレビ番組を観てはいないが、「ハンザワナオキ」とかいう高い視聴率となったドラマがあったとか、「じぇじぇじぇ」とかいうNHKの朝ドラから生まれた流行語があることなどは知っている。それらは友人たちの話、またはラジオからの情報である。
テレビ自体、私の住まいには今年6月頃までなかった。が、それ以降は置いてある。実家にあったものを親戚の家にあった小さいものと交換して置いてある。何に使っているかというと、図書館から借りたビデオを観るため。もともとは、実家にあった父や母の映っているビデオを、残した方が良いものかどうか調べるためのものであった。
今週月曜日の夕方、パソコン作業(ブログ書いたりなど)しているとドアをノックする音が聞こえた。開けると若い男がいて「NHKです」と言う。受信料の集金人のようである。前に「テレビは無い!」と強く言っていたので久しぶりだ。前来た人とは違う。
「テレビは観ていないです。モニターはあるけど、それはビデオ用でアンテナは繋いでいないです。そういうことなので・・・」と言ってドアを閉めようとすると、
「ワンセグが観られる携帯電話をお持ちなら契約が必要となります。携帯電話を見せて貰えますか?」と来た。ワンセグ?・・・今年8月機種変更した時に、ドコモショップの店員が確か「ワンセグも観られます」なんてことを言っていた。「ワンセグって、テレビのこと?」と質問して、そうであることは知っていた。しかし、だ!
携帯電話を購入する際、「ワンセグが観られるのでNHKとの受信料契約が必要となります」なんてことを私は聞いていない。そう注意喚起するための何のチラシもポスターもドコモショップには無かった。私にとって携帯電話は、電話とメールができれば良いものであり、その他の機能は必要ないし、今もずっと使っていない。当然、ワンセグも、買った当初どういうものか調べるために使ってみたが、それもほんの数秒、以降は使っていない。必要ないのだ。受信料を取られると知っていれば、そんな機能のついている機種に替えることを私はけしてしない。何しろ貧乏なのだ、そんな無駄金は使わない。
国民の義務である税金でさえ、貧乏人は免除される。それなのにNHKは血も涙も無い高利貸しの借金取りみたいだ。そもそも、隣に焼き鳥屋があって毎日良い匂いをさせているとする。「あんた匂いを嗅いでいるね、その嗅ぎ代を払って貰おう」と言っているようなもの。実際に焼き鳥を食ったのならその代金を払うのに何の文句も無いが、私は食べていないのだ。匂いを嗅ぐつもりも無い。電波は勝手に飛んでいる。
コラムにも書いたが、私が望む生活は金のかからない生活である。質素倹約し、貧乏ながらも健康で心穏やかな生活。毎日働いて、畑から得た作物を食べ、時には海へ釣りに行って、釣れた魚を当てに自作の酒を飲み、粗末な小屋で寝泊まりする。
そんな生き方目指して、これまでいろんな生活費削減を行っている。テレビを観ないのもその一つ。家にインターネットを引かないのもその一つ。そんな私に、何の予告も無く受信料を支払えとは何たる横暴。周知義務を怠った責任があるぞ!NHK。
記:2013.12.13 島乃ガジ丸