害になるかも?
7月上旬の台風8号で甚大なる被害を被った見習い農夫(私のこと、一人前になるにはまだ道は遠い)は、その後の12号、11号にも台風対策、対策解除に時間を取られて、比較的農閑期のはずの夏もゆっくり休んでいられない。
台風対策がなくても作業はある。台風に野菜や果樹は被害を受けるが、雑草は台風のもたらす雨で、却って元気になり、今、大いに蔓延っている。毎日草刈をやっているが、2時間もやると腰が悲鳴をあげ、草刈作業は間に合っていない。
この季節は台風に頭を悩ませている見習い農夫だが、その前の季節(春)は虫に頭を悩ませていた。虫は今もいるが、春に比べるとずっと少ない・・・のでは無い。台風のせいで畑に作物が無く、よって、虫も少ないということだと思う。
虫といっても、バッタやコオロギ、ハナムグリやトンボなどは農夫を虐めることはないので、いても特に構わない。私の頭を悩ませているのは害虫と呼ばれるもの、チョウガの類、カメムシの類、ハムシの類など、それらに害虫は多い。
そのカメムシの類であるコマダラナガカメムシ、「ベニバナボロギクなどのキク科の植物に寄生する」と文献にあった。ベニバナボロギクは私の畑にもあるが、それは雑草なのでいくら食われても農夫は痛くも痒くもない。ではあるが、「キク科の植物」の野菜ゴボウ、シュンギク、ヨモギ、レタスなどを食われると、それは害虫となる。現在(8月)、畑にはゴボウとヨモギがあるが、今のところそれらを食っている現場を見ていない。
コマダラナガカメムシ(小斑長亀虫):半翅目の昆虫
ナガカメムシ科 四国以南、沖縄、台湾、東南アジアなどに分布 方言名:フー
名前の由来については資料が無く、漢字表記の小斑は私の想像。ナガカメムシ科という科があって、カメムシの類では比較的体が長いからナガ(長)とつく。斑については、本種の背中側を見ると「どこが斑?」なのだが、腹側が斑模様なのだと思われる。小については、体長12ミリ内外とナガカメムシ科の中では比較的小さいからだと思われる。
ヒメマダラナガカメムシによく似ているし、ホシカメムシにも似ているし、ナガカメムシ科の他の仲間にも似ているのがいる。体の模様のちょっとした違いで名前が変わるので私のような素人には、ちょっと見ただけでは判別できない。『沖縄昆虫野外観察図鑑』によると、よく似ているヒメマダラナガカメムシとは、背中の黒色紋がコマダラナガカメムシは丸型で、本種はそうでないことで判別できるらしい。
体長は12ミリ内外。ベニバナボロギクなどのキク科の植物に寄生する。私の畑にはベニバナボロギクもあるし、他のキク科雑草も多い。成虫の出現は5月から11月。
記:ガジ丸 2014.8.11 →沖縄の動物目次
参考文献
『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行