福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

センター方式

2013-06-12 05:40:39 | 日記
パーソンセンタードケア。
認知症のかたの介護。
理解のために使われるシートがセンター方式と言われるもの。

大妻のTAボランティアで使われたDVD。
年間3億円稼ぎ出すという、ゆるキャラ「くまもん」のお膝元。
このDVDを見るのは、2度目。
最初は、センター方式で使われるシートが、手がけている市民評価のシートによく似ていることに、びっくり。
考え方は、同じ。
施設側が、こういう介護をしたい・・ではなく、ご本人に寄り添う介護をめざす。
二回目の昨日。
映像がとらえている施設側職員の努力と、アルツハイマー型の認知症のかたの日常は、やっぱり衝撃。
衝撃と言っても、すばらしい。
すばらしいけれど、困難。
20数年前の別の施設の介護の様子も、DVDには納められていて、ただ胸が痛む。
当時の介護としては、かなりよいほう・・とコメントもされている。
センター方式は、ご本人の様子とご本人の周辺のかたのお話から、そのかたが必要とするケアを探る。

お元気な頃の認知症ご本人の様子も、対比するように映像には出てくる。
しっかりもので、明るい。
そんなかたが、数年で、重度に。
βーアミロイド・・と、原因は究明されつつあっても、治療法は、まだ。

「医療は、無力」と、ポツンともらされた商店街の内科医先生の言葉も、つい、最近伺ったばかり。
もちろん、その時は、「無力じゃ、ありませんよ」と、応じている。
でも、無力と感じる場面を、いくつも体験されておられるのでしょう。

認知症ご本人の不安と、ご家族のとまどいは、想像にあまりある。
パーソンセンタードケアの施設職員チームの様々な取組で、次第に、気持ちが通じ合い、職員にも笑いが出て、ご本人の表情も落ち着かれる。
気持ちが通じ合う・・それは、日常の中にあっても、喜び。
それは、尊厳そのもの。
「尊厳」って、なんだろう・・と、ずっと、考えていた。
人が人らしく、人として、生きることと、その保障。
当たり前のこと。
当たり前のことが、当たり前でなくなるので、「尊厳」という言葉を使う。
その意味を、やっと、知った昨日でした。




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