福祉亭日記

日々の出来事を更新していきます.

ラウンジ

2011-04-27 08:39:12 | 日記
小さな集まりを始めてちょうど一年。
昨年の3月スタート。
福祉亭を一生懸命運営していても、どうも、自分の中の「何か」に納得がいかなくなっていた。
福祉亭のご利用が増えても、その「何か」の姿が、消えない。

もともとは、Eラウンジがもう少し有効に活用されるといいね・・
ご高齢者のお出かけ場所がもう少し増えるといいね・・
ラウンジの費用も予算が組まれているよ・・・
など、など、たわいないと言えば、たわいないハナシからのスタート。

ぼちぼち、やってきた。
最初は、こんなことを・・といった「構想」のようなものもあった。
大妻ぐみのお手伝いや、地域の友人たちのサポートや、いろいろ、いろいろがあった。
一年たって、自然体の小さな集まりができた。
多くのかたのお役には立ってはいない。

でも、呼び寄せのような形で、NTに引っ越されたかたが、昨日は、ラウンジの中と、外を、お掃除してくださるまでに、なった。
ラウンジには、掃除用具の備えはなく、JSのみなさんが、定期的にお掃除してくださっている。
でも、そのかたは、玄関が汚れていては、いけない・・と、おっしゃって、きかない。
JSの管理事務所に行って、ほうきとちりとりを借りてきた。
そうすると、隅々まで、きれいにしてくださる。
外もやるとおっしゃる。
今度は、清掃業務を担われている事務所に行って、外ぼうきを借りてくる。
班長さんが、心配顔で、見にみえる。
ご自分たちの落ち度ではいけないので。

「しからないでくださいね」とお願いすると、
「だいじょうぶ。ありがとうと言っておいた」と。

丁寧に、外を掃いてくださっていた。
ラウンジの中で、お茶の用意をしながら、目のご不自由なかたと、おしゃべりしていると、ふっと、実家の台所に立っているような感覚。
庭先の『祖母』に、「お茶がはいりましたよ~」と、声をかける・・あの感じ。

お茶を飲みながら、また、いつものように、70年前の話を昨日のことのように、繰り返し、繰り返し話される。
同じ話。
うんざりすることもある。

でも、考えてみれば、70年も前の、日常の様々な出来事を、今ある状景のように話すことのできる記憶力と、そのみずみずしい感性に、驚く。
周囲も、笑顔で、その話に合槌をうってくださっている。

コメント
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