Discover the 「風雅のブリキ缶」 written by tonkyu

科学と文芸を融合した仮説作品「風雅のブリキ缶」姉妹篇。街で撮った写真と俳句の取り合わせ。やさしい作品サンプルも追加。

芝浦運河の水門

2005年11月19日 12時08分30秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 日の出桟橋から浜松町まで10分ぐらい歩かなければならない。仕方なく、展示会場でもらったパンフなどで重くなった鞄を肩に、てくてく歩いていると、魚の絵が描かれた水門が眼に入る。こういうのは悪くない。右の方のビルは東芝の本社か? その先には、ときどき行くゼネコンの本社もある。

 秋更(ふ)けぬ運河に遊ぶ魚しぶき  頓休

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄昏のレインボーブリッジ

2005年11月19日 12時05分16秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 順番的には前の隅田川より早く撮ったのが、「黄昏のレインボーブリッジ」。我ながら、なんだか題名が良いね。古き歌謡曲のタイトルのようだ。数時間前、あの橋の中をモノレールで向こうまで渡った。それをまた渡って戻らないで、非対称的に、船でやってくるところが、非対称性の効用を唱導する本作品の趣旨にかなっているとは、多少コジツケなり。行きと帰りの道を変えたがるのは、小生の昔からの癖なり。

 秋の舟黄昏渡る虹の橋  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日の出桟橋付近から撮った隅田川方面

2005年11月19日 11時35分20秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 水上バスがそろそろ桟橋に近づいたところで、隅田川方向を撮った。見える橋は、勝どき橋らしい。先日、あの上をとことこ築地方面へ歩いたばかりだ。

 秋の海カモメが鳴くよ勝どき橋  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青梅の観覧車とマンション群

2005年11月19日 11時27分17秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 前はパーキングか空き地だったと記憶する観覧車のそばにも、次々と超高層マンションが建っている。大丈夫なのですかねえ、耐震性は? 地震のとき、観覧車にいるのも怖いだろうが、マンションはもっと怖いかもしれない。RC造超高層マンションは「ひび割れの影響で、揺れてしなっていい鉄骨造よりも大きく揺れる」と、最近、聞きました。公園や川辺のテント暮らしの方がまだ安全かもしれません。
 空想に、地震の揺れで観覧車が外れて、車輪のように、ころころと転がって海に落ちるシーンが頭をよぎる…。マンションはポキンと折れたりしないだろうな。

 観覧車外れて転がる秋の夢  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竜宮城のような、水上バスから見た東京ビッグサイト

2005年11月19日 11時23分10秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 1時間余、展示会場をぐるぐるまわって、水上バスで日の出桟橋に出ることに。
 写真は、まさに夕日を浴びながら海上に浮上してきた竜宮城そのものですな。

 秋空を背に竜宮切り貼った  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お台場のフジテレビ

2005年11月19日 11時19分07秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 よくテレビに出てくるお台場のフジテレビ社屋。複雑老獪で印象的ではあるが、働きにくそうな面倒な構造のビルである。あとから思い出すと、設計は、先に亡くなった丹下健三氏。大先生だけあって、どうりで堂々と使い勝手が悪いわけだ。

 フジテレビ秋に欠伸かホリエモン  頓休

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆりかもめから汐留を撮る

2005年11月19日 11時16分45秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 以前、汐留の超高層ビル群の建設現場をJSCA主催の見学会に同行して見たことがあった。ただ、写真を撮ることに夢中になって、そんなことも忘れていた。
 この超現代な風景を見ると、いつも、ニッポンも変わった、いよいよ鉄腕アトムの未来世界になっていくと思ってしまう。

 汐留に未来の森見る紅葉狩  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新橋ゆりかもめ駅

2005年11月19日 11時13分05秒 | 「ハイク缶」 with Photo
 昨日は午後から東京ビッグサイトへ検査機器の展示会取材のため出かけた。
 新橋で、モノレールの「ゆりかもめ」に乗る。列車の一番後ろの席に座る。電車の進行方向後ろ向きは、乗り物酔いがきそうで苦手だが、写真を撮るには好都合だと思うことにした。隣のオジサンは、さっそく小型パソコンを出して、膝の上で何やら検索を始める。これから見ることになる大パノラマの気色を楽しみに早くも無邪気にカメラを構える小生とは、違った感覚で生きている人なのであろう。

 あの世へもゆりかもめで行く秋の昼  頓休
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

構造計算書の偽造事件と建築構造士という職業

2005年11月19日 10時02分57秒 | Journal
 首都圏に立つマンション20棟とホテル1棟(写真=京王プレッソイン茅場町、他の写真も同じですが、写真をクリックすれば大きくなります、念のため)で、その建築確認時に偽造した構造計算書を使った事件で、偽造した本人、千葉県市川市の姉歯秀次(あねは・ひでつぐ)1級建築士が、悪びれる風もなくテレビなどのインタビューに登場して話している姿が印象的だった。それと昨夜、10時のNHKニュースを見ていたら、日ごろ取材などで存じ上げている協会役員や大学教授が次から次に出てきて、カメラに向かって、「いつもの調子で」コメントを言っていたので、そのことにも驚かされたり、少し可笑しいやら。事件について雑駁に感想をまとめると、以下のようになる。

 この事件で、やっと構造建築士という職業とその職種が抱える社会的な問題点に世間的なスポットが当たったということでは、姉歯氏は「功労者」でさえある。普通、建築家とか設計者というと、誰もが、意匠系、デザイン系の恰好の良い職業を連想するだろう。そして、慥かに、彼らが、金銭面も含めニッポンの建築設計業界を支配している。ただ、その陰に、縁の下の力持ち、あるいは単なる下請け的な存在として、「建築構造士」が、建物の躯体構造について、強度や耐震性の角度から仕事をしていることは、これまでほとんど知られてこなかった。
 1万人ぐらはいるとされる構造系の設計者も、もちろん、1級建築士(約27万人)である。しかも、JSCA(日本建築構造技術者協会)が認定する「建築構造士」資格は、難しい資格要件や試験を課し、かなりハードルが高い。現在、資格者は約2500名いる。調べてみると、姉歯氏は、このJSCAの資格は持っていないし、JSCAの会員でもない。だからという気はないが、ややアウトサイダー的な構造計算屋として、世の中を渡ってきたのではないか。少なくとも、あの身なりからしてお洒落で派手な、金満的印象は、小生が知る大概に地味で貧乏くさい構造系の建築士のものではない。なお、JSCAは、この手の団体にしては、なかなか民主的で明るい組織だが、今まで世に知られることは構造士という職業と同様少なかった。この事件は、JSCAの知名度を上げるだろう。
 ただ強いて言えば、個人で会員となるJSCAは、姉歯氏と同じように個人事務所としてマンションの一室などで構造設計を下請け的に営んでいる会員と、大手設計事務所やゼネコンの構造部隊の一員として働いている会員、また地方と東京との二極化があり、立場の違いによって意見がまとまらないところもある。春の年次総会は毎年、チャンチャンどころか荒れる。そうした矛盾も抱えながら、それを隠すことなく、なんとか改善しようと運営されているところが、まずます民主的と言っているのである。
 姉歯氏は、「コスト削減のプレッシャーを受けていた」「仕事を増やしたくて始めた」と述べている。その仕事を出してくる設計事務所にサービスするつもりで、震度5強程度の地震で倒壊するレベルの設計にしたのだ。1級建築士どうしで元下関係はないはずだが、下請け根性が出てしまった。さらに、今日の報道によれば、施主(東京都・ヒューザー/福岡市・シノケン/千葉県・サン中央ホーム/東京都・東日本住宅/京王電鉄)あるいは施工会社(熊本県・木村建設)が「あそこは安く早く上げるから」と、姉歯氏の事務所(姉歯建築設計事務所)を指名し、元請の設計事務所が仕事を出してくるケースがかなりあったようだ。特に、ほとんどの物件にかかわったゼネコンの木村建設は、何らか積極的な関与を疑われてもおかしくない。同社は不渡り手形を出して、事業停止。
 この構造計算書の審査をした指定確認検査機関イーホームズについて、姉歯氏は「ノーチェック状態だった」と証言。国土交通省は強い態度でのぞむと言っているが、もともと先の建築基準法の改正で、国交省が無理やり地方行政の仕事を民間開放し、その結果、できたのがこうした民間の確認検査機関である。(当時の建築主事は役所にしかいなかったので、会社設立に建築主事の存在を必要とした民間確認検査機関は役人の天下り先となった。)これまでも取材した県や市、区の建築指導課で、四方山に話を聞けば、憤りが収まらない調子で、民間のいい加減な検査実態を切実にうったえられたものだ。もっとも、地方自治体の検査官も超多忙なようで、体調を壊して1週間職場復帰しない、検査が延期になったと業者がぼやくのを最近聞いた。
 なお、朝日新聞を含め一般紙が「検査会社」と書いているのは、紛らわしい。普通、検査会社とは、実際に建設現場などに超音波探傷器など機材を持ち込んだ検査員を送り込んで検査する会社のことを指す。普段、余り報道しない分野なので、混同しているのだろう。
 構造計算ソフト(国土交通省認定取得)についても話題になっている。昔は手計算だったが、やはり大変なのでパソコンソフトにデータを打ち込んで、スピーディーに計算をすませる。外力1.0のところを半分の0.5で設定し、柱や鉄筋数、壁の厚さを低減、基準をクリアするという単純な手口が見つからないできた。このソフトに使われてしまう設計実務の問題は、以前から指摘があったことだ。
 今回、問題になったマンションやホテルはRC造(鉄筋コンクリート造)。以前は10階前後のマンション物件は、SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)が多かったが、施主やゼネコンがコストダウンや施工性を理由に、高い鉄骨の使用を避け、近年、RC造の比率を急速に増やしてきた。慥かにコンクリートは高強度化し、質がアップしているが、それだけに技術力と十分な施工管理が求められる。多くのゼネコンがそうした要件を満たさないまま、設計施工でRC造マンションを乱造ているのが実態。リストラなどでゼネコンの現場工事事務所が管理能力を失っている話はよく耳にする。ある設計者は「RCマンションには住みたくないな」と話していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする