銀座4丁目交差点の和光に初めて入ってみる。陳列してある数百万円の腕時計をしげしげと眺めながら、ふと、わが腕に今もある、12、3年ほど前に、ソルトレークのデパートで買った2、3万円の腕時計(セイコー製)をいとおしく見つめる。色だけは黄金色、店員に僕には派手すぎかなと問うと、白人の売り子が「似合うわ」と言ったので買った。悲しいかな、歳月を経て、ところどころ青カビが繁殖しているが、まだ元気に動いておる。
和光前の交差点を交番側に渡って、工事中の「建築計画のお知らせ」を見分する。Diorの脇に建設が始まっているのは、「不二越ビル新築工事」(銀座5丁目、CFT造、12階、企画・三菱地所、設計施工・鹿島建設)。貧乏くさく、みっともないビルは建てて欲しくない。いっそうのこと、ビルを丸ごと黄金色に鍍金(めっき)してはどうだ。やはり、10年もすれば青カビ青ゴケが鬱蒼とおおい尽くし、古色蒼然の風格も出るはず。
和光前の交差点を交番側に渡って、工事中の「建築計画のお知らせ」を見分する。Diorの脇に建設が始まっているのは、「不二越ビル新築工事」(銀座5丁目、CFT造、12階、企画・三菱地所、設計施工・鹿島建設)。貧乏くさく、みっともないビルは建てて欲しくない。いっそうのこと、ビルを丸ごと黄金色に鍍金(めっき)してはどうだ。やはり、10年もすれば青カビ青ゴケが鬱蒼とおおい尽くし、古色蒼然の風格も出るはず。