いのちの森の日

「自然観察」や「自然遊び」を通して、自然の大切さやいのちの大切さについて、遊びながら学んでいます。

6/25(月) プラタナスの脱皮?

2018-06-26 21:23:19 | いのちの森の秘密


プラタナス脱皮?
いのちの森の池の横、ツリーハウスの当たりに3本のプラタナスかあります。
木の下には、大きく剥がれた皮でいっぱいです。
静かな夜のいのちの森に、パサ、パサと大木な音をたてて落ちてきます。

夏の暑い時期に剥がれることが多いそうです。今年は、暑さのせいか、特に脱皮が目立ちます。

プラタナスの脱皮は、樹皮に寄生する害虫への防御するためと言われています。
また、都市の中では、汚染物質(自動車などの廃棄ガス)で詰まった皮が定期的に取り除かれると言われています。 面白いですね。

いのちの森では、独得の迷彩柄になったプラタナスが見られます。
是非、見てみて下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カスガイ

2017-12-15 09:39:02 | いのちの森の秘密
「かすがい」とは、金属製で「コ」の字の形状をして、2つの先端が尖った釘のこと。
両端をつなぎ合わせる木材に、それぞれ打ち込むことにより接続するもの。

いのちの森でも、空中デッキやツリーハウスなどの丸太を使った施設に使っている。
昨日の空中デッキの梯子の補修でも使いましたが、打ち方、打つ場所にコツというか,
きまりがあります。

(1)サイズ:材料の大きさに合わせたサイズ(L100,120など)を選ぶこと
  ※サイズが必要な長さより短いと、材料が割れたり、その効果が薄れます。
(2)打ち方:コの字の両端を均等に打つこと
  ※コの字の間を打つと、カスガイが曲がって打ち込むになるので、ためのものなのに、曲
がっていると、材料同士が離れる方向に引張られると、この曲がっている部分が伸び
て、その効果を発揮できません。 
   また、深く打ち込むこともできません。  
(3)古くなった材料への打ち直し:腐れがなく生きている



「子こは鎹かすがい」ということわざがあります。
子供への愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれることのたとえです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その28  ムクロジの実

2017-01-23 09:28:17 | いのちの森の秘密
昨日のいのちの森の日の出来事。

男の子が、こんな実が落ちていたんですけど、何の実ですか? と玉ねぎのような形をした小さな実を持って来てくれました。
 
ムクロジの実に似ていろような?
でも、いのちの森に落ちているはずないし、「切ってみたら何が出てくるかも?」と話しました。

しばらくすると、「中から、こんなのが出て来ました。」と持って来てくれました。 真っ黒い種子でした。 やっぱり、ムクロジに似ている、、、。

プログラムの時間がおしていて、そのままになってしまいました。
後で、ネットで確認してみると、間違いなく「ムクロジの実」でした。

あのときに、、、という思いが残り、残念でなりません。
あの男の子に、「君が見つけてくれたのは、ムクロジの実だよ。 羽根つきの羽根に付いているこの黒い種子だよ。」 と話してあげたい。 

皮が付いたままのムクロジの実。 知らないうちに、いのちの森に生えていたのでしょうか? それとも、野鳥が食べようと運んできたのでしょうか?

「ムクロジ(無患子)は、その黒い実108個で数珠を作ると聞きます。
その実がはとても堅く、よく弾むので羽子板の羽のおもりとして利用されます。
また、羽子板の羽はトンボに見立て作られたそうで、お正月の羽子板遊びは、子供が蚊や害虫から伝染病にかからないように、悪い虫を退治して守ってもらう意味があるそうです。

また、実の外皮は水につけて揉むと泡が出て、洗剤にもなるそうです。
これでシャボン玉遊びもできるんです。

ムクロジに木は、お寺に植えられていることが多いので、ムクロジの木を探しに、近くのお寺を訪れてみるのも面白いですね。

          
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その27 イロハモミジ

2016-10-08 06:35:01 | いのちの森の秘密
いのちの森には、イロハモミジとハウチアカエデがあります。
イロハモミジは、この裂片を「いろはにほへと……」と数えたことに由来するそうです。
ハウチアカエデは、空中デッキの横にあります。
これから、少しずつ色付いてきます。 是非、足を運んで見てください。

イロハモミジとオオモミジは太平洋側、ヤマモミジは日本海側に自生し、分布の北限である福島県の場合、標高500mを境として、低いところではイロハモミジ、高いところではオオモミジが自生します。  葉形を見ると、イロハモミジとヤマモミジは外周のギザギザが二重の「重鋸葉」で、オオモミジは、ギザギザが一重の「短鋸歯」です。
 
 イロハモミジの実は一番小さく、翼状の実(翼果)は竹とんぼのように、水平に開きます。

 ヤマモミジとオオモミジは、翼果はブーメラン形かU字状となり、実は葉の下からぶら下がるように付く点がイロハモミジと異なります。
オオモミジはヤマモミジよりも翼果が大きく、またU字状のものが多いという傾向があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その26 ナガコガネグモ

2016-08-03 19:49:50 | いのちの森の秘密


ナガコガネグモは、8~11月に発生し、コガネグモは、6~8月に発生します。 
どちらも、垂直に円形の巣を張り、常に網の中央に頭を下にとまりす。隠れ帯をつけることが多い。他のコガネグモ類は足を伸ばす方向に沿ってX字状につけることが多い。

ナガコガネグモは、その形につけることは少なく、直線状や円盤状など、さまざまな形のかくれ帯をつけ、その中央にとまる。

コガネグモを見かけことが少なくなり、ナガコガネグモを多く見かけるようになると夏も終わりだなあと感じます。
クモの種類からも、季節を感じることができますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その25 ギンヤンマ

2016-07-20 23:04:07 | いのちの森の秘密
ギンヤンマは、日本では全国に広く分布し、ヤンマ類の中ではよく見られる種類で、いのちの森でもよく見かけるトンボの一つです。

生息地は、湖、池、田など、流れがないか、ごく緩い淡水域です。

成虫は4月-11月頃に発生し、飛翔能力が高く、高速で飛ぶうえにホバリングなどもこなす。 トンボは、4枚の羽根をそれぞれ別々に動かすことができるので、急旋回も自由自在。 「とんぼ返り」という言葉もある。

メスは腹部先端にある産卵管を植物の組織内に突き刺し、1粒ずつ産卵する。

幼虫は、水中でミジンコ、アカムシ、ボウフラなどを捕食して成長する。大きくなるとメダカなどの小魚やオタマジャクシなども捕食するようになる。 また、越冬を幼虫で行うので、田んぼや池の生き物調査をすると一年中、その姿を見かけるイメージがある。 ギンヤンマは、13回の脱皮を行う。 終齢幼虫は夜に上陸し、地面と垂直な場所で羽化を行う。 ヨシやフトイ、キショウブなどで脱け殻をよく見かける。 翅と腹を伸ばし、体が固まった成虫は、朝になると飛び立って行く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その24 野草の植え方のコツ

2016-07-19 17:51:25 | いのちの森の秘密
野草を移植する場合、大切なのは、根を乾かさないこと、茎を折らないことです。 野草が移植されたことに気づかないうちに(笑)、さっと移植するのです。 これは、樹木にも言えることです。

野草が生えている部分に、10センチほどの深さに、ロの字にスコップを入れ、次に地面に平行にスコップを入れて、土を落とさないように野草をすくうようにスコップに乗せます。
これをスコップのまま、予め柔らかくしておいた地面にそおーっとおき、手で野草を痛めないように押さえます。
そして、優しく水やりをして完成です。

その以前に、ビオトープならば、移植してよい野草かどうかの判断は必要ですね。 また、移植してよい野草だとして、その野草に適した場所かどうかの見極めも大切です。

たとえは、乾燥している場所でも大丈夫なのか、あるいは、湿った場所が好きなのか、日向が好きか、日陰が好きかなど、その野草の生息に適した場所を絵んで植えることが大切になってきます。

都市部においては特に、在来種のみに限定することは難しく、既存の移入種または帰化種などといかに共存させながら、強いものだけが増えすぎないように、我々が手をかすというスタンスが必要だと考えます。

そして、色々な植物が生息できるようにすることによって、またそこに生息できる生き物もまた増えることになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その23 コナギ

2016-07-15 13:57:26 | いのちの森の秘密
コナギは、いのちの森の田んぼに自生している一年草で、いわゆる「水田雑草」の一つです。 ハート型を長くしたような緑色のつやのある葉で、7月から8月に青紫の花を付けます。 原産地は東南アジアで、帰化植物と考えられている。

ミズアオイの茎への花の付き方が穂状に上に伸びるのに対し、コナギの花は葉と葉のついている茎のまたになった部分に数個の花出るだけなので、ミズアオイと区別できる。 また、葉の基部が太くならないのも特徴の一つ。

日本人との付き合いは古く、万葉集にこれをを読んだ歌が収録されている。また、江戸時代頃までは食用にされていたそうです。  食べてみたい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その22 ニホンアカガエル 

2016-07-12 16:28:20 | いのちの森の秘密
ニホンアカガエルは、単独で生活し、普段は草むらや森林、平地、丘陵地等の地上で暮らしている。 産卵の時だけ、水辺に来る。
昆虫やクモ類を食料とする。冬眠をするが、暖かい時は真冬も活動する。

産卵は他のカエルより早く、1月から始まり、時には12月でも産卵する。産卵数は500-3000卵ほど。産卵場所は水田(湿田)や湿地。繁殖期が終わると再び斜面林の落ち葉等に潜り5月頃まで冬眠する。(春眠)

近年の水田周辺の水路整備に伴うコンクリート製水路による生息域の分断、圃場整備に伴う冬期の乾燥化やなどの環境変化により、カエル類の生息数が減少しているが、ニホンアカガエルはその影響を非常に強く受けている。

いのちの森では、小さな学校ビオトープでありながら、自生している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その21 コバネイナゴ

2016-07-11 13:03:58 | いのちの森の秘密
体の側面に濃茶色の筋がはいった明るい緑色のバッタ。
水田やその周辺の草原などに極めて普通に見られるものです。

いのちの森でも、5月~6月頃には、赤ちゃんが見られます。

先日の「若竹祭り」のときに見られたのは、この赤ちゃんが少し大きくなったもの。

イネの害虫と言われますが、イネ以外の雑草も良く食べるます。
佃煮として食用にもなるそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その20 田んぼ

2016-07-09 23:29:33 | いのちの森の秘密
いのちの森には、田んぼが3つあります。
下の田んぼ、中の田んぼ、上の田んぼの3つです。
元々は、2つで、上の田んぼは「無施肥、無農薬、不耕起、冬水田んぼ」田んぼ。 下の田んぼは「無施肥、無農薬、耕起」の田んぼ。
それぞれの田んぼ作りで、生息する生き物や稲の成長の差を比較していました。
中の田んぼは、上下田んぼの生き物を救出し、田植えをし、田植えが終わったら、また生き物を田んぼに戻すために作ったものです。
中の田んぼは、現在、貴重な水草の保全のために利用しています。

近くのプラタナスの日陰で稲作のは不利になっています。
強剪定をして、日当たりをよくする必要があります。

実は、田んぼは、生き物にとってとても大切な場所なんです。 ニホンメダカやヘイケホタルのお話しでも取り上げましたが、その水温の高さや外敵のすくなさから、生き物の揺りかごとも言われるほど、多様な生き物を育む場所なんです。 学校ビオトープにおいては、欠かせない要素の1つです。
また、田んぼの野草も、さまざまなものがあり、生物多様性について学ぶことができるとても大切な場所です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その19 セリ

2016-07-01 18:18:19 | いのちの森の秘密
セリは、別名、シロネグサ(白根草)ともいう。湿地やあぜ道、休耕田など土壌水分の多い場所や水辺の浅瀬に生育することもある湿地性植物である。高さは30cm程度。泥の中や表面を横に這うように地下茎を伸ばす。
いのちの森の小川や池に生えている。
花期は7 - 8月。小さな白い花をつける。

4月のいのちの森の日では、天ぷらにして頂く。

独特の香りを持ち、日本では春先の若い茎や根をおひたしや七草粥とする。宮城県仙台市周辺では鍋の具材に葉から根まで使われる。春の七草のひとつであるため1月ごろであればスーパーマーケット等で束にして売られる。

野菜としての旬は3月から4月までいのちの森のおかわ。セリの香り成分には、人間の体温を上げて発汗作用を促す効果があり、風邪による冷えなどに有効とされる。また、栄養成分にβ-カロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、鉄分などの栄養素を主に含み、胃や肝機能を整えたり、血液中の老廃物やコレステロールを排出して浄化する効果が高い食材といわれる。

こういう話しを聞くと、セリを食べなきゃと思う、このごろです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その18 オニグモ

2016-06-30 17:59:43 | いのちの森の秘密

オニグモ (鬼蜘蛛)は、大型でごついクモであり、歩脚には多数の棘が生え、体長は雌で30(-20)mm、雄は20(-15)mm程度。

成体が見られる時期は6-10月。産卵は8月から9月末にかけてで、樹幹や軒下などに卵嚢を貼り付ける。秋に孵化し卵嚢内で幼生越冬、さらに10mm程度の幼体や亜成体、まれに成体でも越冬するという。

日本では北海道から琉球列島にまで広く見られる。
人家周辺に見られ、神社や寺院など建物周辺に多く見られるものたが、都市部ではあまり見かけることはない。

大きな垂直の円網を張る。その大きさは横糸の張ってある範囲で径1mを越えることもある。 僕も、この網にひっかかることがあるが、ベリーと音がし、その糸の太さと強さに驚かされる。

網は、夜に張り、昼間は網を食べて、物陰に潜む不思議なクモ。
リサイクル、リユースを実践している、エコなクモなのです。

いのちの森では、クモの数と種類が豊かさの指標となります。
生き物が減ると、明らかにクモの巣が減ります。
原っぱの再生にともない、徐々にクモの巣が増えて来ています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その17 モクズカニ

2016-06-29 09:35:51 | いのちの森の秘密
モクズガニ(藻屑蟹)は、食用として有名な「上海蟹」の同属異種であり、日本各地で食用にされている。寿命は3-5年と言われています。
小笠原を除く日本全国、樺太、ロシア沿海州、朝鮮半島東岸、済州島、台湾、香港周辺まで分布している。

川やその周辺の水田、用水路、河口、海岸などに生息する。
幼生は塩分濃度の高い海でないと成長できないので、一生の間に海と河川の間を回遊するのだそうです。

また、垂直な壁もよじ登ることができるので、草野水路(汽水域)から登り、道路を渡って、いのちの森へやって来るとみられる。
いのちの森から、オーバーフローして草野水路へ流れる井戸水の匂いを感じ、登ってくるのでしょう。

そして、いのちの森で生活し、秋には、草野水路へ下り、さらに海まで移動して産卵する。 そして、またいのちの森へ戻って来る。
これがもう10年以上も続けられているんです。
なんとも、不思議な、素敵なことではありませんか?
モクズカニとヘイケホタルが共存するビオトープ、聞いたことがありません。

いのちの森にかなりの数のモクズカニがいます。
いのちの森でゆっくりとした時間を過ごすと、みなさんも、出会えますよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

その16 イヌシデ

2016-06-28 21:15:01 | いのちの森の秘密

イヌシデ(犬四手)は、シロシデやソロ、ソネと呼ばれる。千葉の雑木林を構成する落葉樹の1つです。樹皮は灰白色でなめらかで、縦に網目模様ができるのが特徴です。 
いのちの森では、池の近くにあります。

花期は4-5月頃、花穂が垂れ下がる様子が注連縄(しめなわ)などに使われる紙垂(しで)に似ているからシデの名がついたそうです。 秋には葉が黄色く紅葉する。 シイタケのほだ木や炭材として利用されていたそうです。

近縁種にアカシデ、クマシデがあります。
アカシデは、いのちの森の泉の近くにあり、新芽と紅葉の葉が赤くなるのが特徴です。
また、冬にはムシコブが多数できます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする