折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

一期一会

2015-08-14 | 日常生活

今回のツアーの仲間たちである。
全部で15人。シーズン真っ最中のスイス旅行のツアーにしては随分少ない。どうも「ドタキャン」がでたらしいのだ。
我々4人の他に夫婦3組、姉妹1組、単独参加者3名がその内訳である。団体で動くメンバーとしては、これ以上望めない理想の人数である。(移動のバスの座席は、2席を一人で使用してもなお余裕が。長距離移動の場合は、大いに助かった。)
見ず知らずの他人が、たまたま8日間一緒に日常を共有する、まさに「一期一会」の出会いで、時間の経過とともにお互いすっかりと打ち解け、旅を気分よく楽しめたのは何よりのことであった。
それにしても、二度と同じ顔ぶれで集まることのない人たち、それを思うとちょっぴりセンチメンタルな気分である。



8月7日から続けてきたスイス旅行記も今回が最終回である。

「妹たちと3人でスイスに行くんだけど、3人だと『割高』になるの、一緒に行かない」とかみさんに誘われて、「買い物旅行」ではないと言うので、行く気になった今回の旅行、友人のHくんが当ブログに「貴兄の生涯の思い出の一つになることでしょう」とのコメントを寄せてくれたが、まさにそのとおりで、今は、行って良かったと心から思っており、誘ってくれたかみさんや義妹たちに感謝している次第である。

さて、今回の旅行の感想である。

今回は高所に作られた展望台からスイスが誇る名峰の数々を目の当たりにしたが、そこからの眺めは驚きの連続であり、大自然の偉容、神々しさに心が打ち震え、その圧倒的なスケールに、こればかりは実際に見たものにしか分からない喜びだ、即ち、これぞ「百聞は一見にしかず」だと痛感した。

そして、それを可能にしてしてくれた「血と汗と涙」の結晶である先人たちの偉業に心からの敬意を覚えた。

と同時に、「お金さえ出せば、大自然の領域にいとも手軽にアプローチできる」、ありがたいと思う反面、人間そこまでしてしまっていいものか、果たしてこれでいいのだろうか、と思う気持ちが心の中を一瞬よぎったのも事実である。

何はともあれ、「天候に恵まれ」、良き「ツアー仲間」に恵まれた今回のスイス旅行は最高にハッピーなものであった。(完)