折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

写真&俳句VOL177~花いかだ

2013-04-02 | 写真&俳句


花いかだ     名残(なごり)惜しみつ     季節ゆく


今回も散りゆく桜をモチーフにした句である。

昨日は、地上に舞い降りた桜が人気のないベンチの上に降り積もっている様子を取り上げたが、今回は黒目川の遊歩道の桜並木から川面に舞い落ちた花びらが「花いかだ」となって下っていく情景である。

流れに乗って次々に川下に流れ去っていく桜の花びらを見るにつけ、桜の季節がまさに終わろうとしているのだ、ということをしみじみと感じさせる佇まいである。

写真&俳句VOL176~落花有情

2013-04-02 | 写真&俳句


人気(ひとけ)なき     ベンチの上に     降る桜


先週末まで何とか頑張って来た満開の桜も、さすがに限界のようで、風がなくとも自然と花を散らすようになった。ましてや、風が吹くとまさに花吹雪となって地上を真っ白に染め上げてしまう。

この日は、週の初め、しかもお花見のシーズンもほぼ終わったとあって、それまでは連日にぎわっていた公園を訪れる人の姿もまばらで、人気のないベンチに散り落ちた桜の花びらが白い絨毯のように降り積もっていた。

そんな佇まいを目にして、例年なら、これからがお花見の始まりなのに、もう散ってしまうなんて、と過ぎゆく季節に思いを馳せて、しばしセンチメンタルな心境になった次第である。