折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

思いがけない贈り物~一足早いクリスマスプレゼント

2010-12-21 | 武道
居合仲間のAさんに頼まれて、ある小学校の6年生を対象に行われた『伝統文化を体験しよう!!』という特別授業で、居合を教えたことをブログで紹介した。(12月10日付ブログ『刀の長さ、重さに四苦八苦』)

そのAさんが、先日、満面に笑みを浮かべながら、『読んで見て』と渡してくれたのが、

『AさんとKさんへ   ありがとうございました』

というタイトルの文集である。

  
16人の生徒から寄せられた文集の表紙(左)。Aくんが書いた文章の抜粋(右)。


その文集には、当日居合を教えた生徒から、Aさんと小生へのお礼が綴られていた。

そこには、16人の生徒たちが『刀』を抜いたり、納めたり、刀を振ることを初めて体験した気持ちが、実に素直に、素朴に綴られていて、一文字、一文字に驚きと好奇の思いが込められていて、あの時、みんなはこんなことを思っていたのか、と新鮮な気持ちで、じっくりと読ませてもらった。

また、『最後にKさんが居合の技を見せてくれて本当にありがとうございます。かっこ良かったです』というくだりには、思わず、にんまりしてしまった。

読み進む中で、「はっ」と気付かされた文章、

刀をしまうのがうまいと言われたのが、とてもうれしかった。また、刀を抜く時もうまいといわれたのもとてもうれしかったです。

そう言えば、確かに憶えの早い子がいて、『君は上手だね』とほめたことを思い出し、こちらは、それほど意識せずに言ったつもりだったが、文章にするぐらいだから、ほめられたのが、よほどうれしかったのだな、この一つをとっても、教育は、叱るより、やはりほめることが大事なんだと言うことを思い知らされた気がした次第である。

16人の感想をじっくりと読ませてもらって、実にほのぼのと心温まる気分になった。

この年齢になればクリスマスプレゼントなど無縁のことと思っていた小生にとって、子どもたちからの文集は思いがけない贈り物で、一足早い、とてもうれしいクリスマスプレゼントとなった。