折々の記

日常生活の中でのさりげない出来事、情景などを写真と五・七・五ないしは五・七・五・七・七で綴るブログ。

中3日

2007-10-02 | ブログ
プロ野球もいよいよ終盤である。
どの選手も、長いペナントレースの終盤を迎えて疲労の極にある。

プロ野球の先発投手の登板間隔は、〖中5日〗である。

ピッチャーには5日間の休養が与えられ、この間に酷使した肩をはじめ肉体的、精神的な疲れをいやし、リフレッシュして次回の登板に備える。

小生のブログの投稿間隔は、今のところ〖中3日〗である。

ブログを始めた頃は、何回か分の原稿を書き溜めておく余裕もあり、3日あれば十分と思っていたが、150回以上も続けてくるとさすがに〖中3日〗ではきつくなってきた。以前のような、手持ちの原稿の余裕などあるはずもなく、〖やれやれ、ノルマ達成〗と一安心していると3日ぐらいすぐに経ってしまう。
せかされるまま、気ばかりあせるが一向に書くべきテーマが思いつかないうちに次の投稿日が迫ってくる。かなりのプレッシャーである。

プロ野球選手には、オフ・シーズンがあり、その期間は重圧感から開放されるが、ブログはエンドレスである。
最近は精神的な疲労も溜まりがちで、中3日ではとてもリフレッシュというわけにはいかない。今になって、とんでもないことを始めてしまったと、ついつい弱音をはくことも一再ならずである。


ブログを書く際、今回はこのことをテーマに書くことにしようと予め考えて書くことも勿論あるが、それよりもどちらかと言うと、その日、その時、その場でふと心に浮かんだとりとめのないことをブログにまとめる場合が結構多い。(だから、メモを取る手帳が不可欠なのである。)

その場合、とりとめのない思いが瞬時に頭の中で一つの形となり、それがほぼ完全な形で文章化される時もあれば、とりとめないがゆえにいざ文章にしようとしても、なかなかまとまらずに四苦八苦した末どうにか完成にこぎつける時もある。また、とりとめのないまま形をなさずに終わってしまう場合も勿論多い。

野球のピッチャーに例えれば、第1のケースは胸のすくピッチングを展開し、〖完投・完封〗気分は最高、ご満悦の図である。
第2のケースは、何とか完投し、結果は残せたものの、不本意な内容に不満たらたらの図である。
そして、第3のケースは、四死球の連発で自滅。早々の降板に憮然たる図ということになろうか。

つい最近の例で言えば、9月28日付ブログ〖大人の童話〗は、読み終わってすぐにモチーフが浮かび、30分ぐらいで出来上がっていた。9月24日付ブログ〖マルチ・タレント〗は、思うように文章がまとまらずに、それこそ四苦八苦、何回も消したり書いたりした末、投稿日当日の夕方にやっと原稿が出来上がり、かろうじて中3日を死守できたしろものである。

ゴルフでも、ナイス・ショット一発の感触が忘れられず、一振りの快感を求めて(1ラウンドで1,2回こういうショットが出るから始末が悪いのだ)下手なゴルフを続けているゴルファーが多いようであるが、文章においてもしかり。いいヒラメキがあって、それを自分なりに表現できたときの満足感、充足感は忘れがたく、やみ付きになってしまうものである。

この文章などはさしずめ、何も思いつかぬまま、せかされるままに書いた〖窮余の一策〗ならぬ〖窮余の一作である。