モスクワ市内のアパートなどに設置されているエレベーターの老朽化が進み、2台に1台が危険であることがモスクワ市政府機関の調べで明らかになった。ロシアの中立系独立新聞が伝えたもので、アパートの老朽化とともにモスクワっ子にとって深刻な問題になっているという。
市政府機関によると、モスクワ市内のエレベーター約12万8千台のうち、すでに18%に当たる約2万3千台が使用期間をすぎているが、専門家のチェックを受けずに使われている。エレベーターの修理や取り替えには多額の費用がかかるため、危険とわかっても放置されているものが多いという。
それに加えてエレベーターの部品などが壊されたり盗まれたりするケースが多い。昨年1年間だけで約6千件が壊され、約600件が部品などを盗まれたという。自分のところのエレベーターが動かなくなったり部品が壊れたりすると、ほかのところから調達して間に合わせる場合が多いらしい。
市政府機関では、検査で危険とわかった場合、エレベーターを5昼夜停止する措置を取るが、その後の措置については裁判所の判断に委ねるのだという。エレバーターの取替えや大規模工事は金融危機の影響で今年初めからストップしており、まだ再開のめどは立っていない。
このためアパートの住民は毎日ひやひやしながらエレベーターに乗っているが、住民の中には「20階以下なら歩いて上り下りしたほうが安全だし、健康にもいい」と言う人もいる。今の経済状況が続くようだと、当分は万一に備えて歩いたほうが無難なようだ。
市政府機関によると、モスクワ市内のエレベーター約12万8千台のうち、すでに18%に当たる約2万3千台が使用期間をすぎているが、専門家のチェックを受けずに使われている。エレベーターの修理や取り替えには多額の費用がかかるため、危険とわかっても放置されているものが多いという。
それに加えてエレベーターの部品などが壊されたり盗まれたりするケースが多い。昨年1年間だけで約6千件が壊され、約600件が部品などを盗まれたという。自分のところのエレベーターが動かなくなったり部品が壊れたりすると、ほかのところから調達して間に合わせる場合が多いらしい。
市政府機関では、検査で危険とわかった場合、エレベーターを5昼夜停止する措置を取るが、その後の措置については裁判所の判断に委ねるのだという。エレバーターの取替えや大規模工事は金融危機の影響で今年初めからストップしており、まだ再開のめどは立っていない。
このためアパートの住民は毎日ひやひやしながらエレベーターに乗っているが、住民の中には「20階以下なら歩いて上り下りしたほうが安全だし、健康にもいい」と言う人もいる。今の経済状況が続くようだと、当分は万一に備えて歩いたほうが無難なようだ。