英国の超大物スパイ・ジェームス・ボンドばりの粋な格好をしたプーチン首相が拳銃を手に持って歩いている。そのポスターの見出しは「彼が援護するぜ」―こんな物騒なポスターが首都モスクワに出現、市民をびっくりさせた。
新手の選挙ポスターかと思いきや、それらしいキャッチコピーはなく、誰がこのポスターを作ったのかはっきりしない。だが、首相府はカンカンで、広報責任者は「我々はモスクワ市当局に、どうしてこのようなものが出現したのか説明を求める。いずれにしろ広告委員会は注意を呼びかけなければいけないが、未だに行われていない」と毒づいている。
4年に一度の下院選挙は5ヵ月後に迫り、夏の猛暑到来と共に、政治のボルテージが上がりつつある。選挙戦開始を控えた微妙な時期だけに、誰がなんのためにやったのか、様々な憶測が流れている。
親プーチン派が秩序維持の権化としてプーチン首相をアピールしようとしたのか、それとも反プーチン派が元KGBのスパイだったことを市民に改めて思い起こさせようとしたのか―。嵐の前の静けさを裂くように降って湧いたポスター騒動は、退屈気味のモスクワっ子に絶好な話題を提供している。
新手の選挙ポスターかと思いきや、それらしいキャッチコピーはなく、誰がこのポスターを作ったのかはっきりしない。だが、首相府はカンカンで、広報責任者は「我々はモスクワ市当局に、どうしてこのようなものが出現したのか説明を求める。いずれにしろ広告委員会は注意を呼びかけなければいけないが、未だに行われていない」と毒づいている。
4年に一度の下院選挙は5ヵ月後に迫り、夏の猛暑到来と共に、政治のボルテージが上がりつつある。選挙戦開始を控えた微妙な時期だけに、誰がなんのためにやったのか、様々な憶測が流れている。
親プーチン派が秩序維持の権化としてプーチン首相をアピールしようとしたのか、それとも反プーチン派が元KGBのスパイだったことを市民に改めて思い起こさせようとしたのか―。嵐の前の静けさを裂くように降って湧いたポスター騒動は、退屈気味のモスクワっ子に絶好な話題を提供している。