ロシア政界の中でも重鎮の1人だったシャイミエフ・タタールスタン共和国大統領(73)が先週末、メドベージェフ大統領に辞任を申し出た。大統領の政治家「世代交代」要請に応えたもので、今後ルシコフ・モスクワ市長(73)ら70代の政治家への退陣圧力が強まりそうだ。
メドベージェフ大統領は昨年11月の年次教書演説で、ベテラン政治家に新しい世代に地位を譲るよう求めるとともに、州知事などの地位に3期以上とどまらないよう求めていた。これに応えて辞任するのは、ロッセル・スベルドロフスク州知事(72)に次いで2人目となる。
シャイミエフ共和国大統領は、ソ連崩壊前からタタールスタンの指導者で、ロシア連邦成立後も共和国大統領を4期務めており、3月で任期が切れる。新生ロシアの政治権力をめぐってはエリツィン初代ロシア大統領と渡り合い、タタールスタン共和国の権限拡大に尽力した。
シャイミエフ氏の退陣が決まったことで、今後70歳代で指導者の地位に残っているルシコフ・モスクワ市長やラヒーモフ・バシコルスタン共和国大統領(75)の進退問題に国民の注目が集まることは間違いない。
政治評論家のムーヒン氏は「シャイミエフ氏の退陣で、ルシコフ・モスクワ市長も年内に辞任に追い込まれるだろう」と分析している。だが、ルシコフ氏の場合は市長の座に18年間も居座っているうえ、プーチン首相との関係も良好なことから、自発的な辞任に持ち込めるかどうかは微妙だ。「長老政治家一掃」を掲げているメドベージェフ大統領の正念場といえよう。
メドベージェフ大統領は昨年11月の年次教書演説で、ベテラン政治家に新しい世代に地位を譲るよう求めるとともに、州知事などの地位に3期以上とどまらないよう求めていた。これに応えて辞任するのは、ロッセル・スベルドロフスク州知事(72)に次いで2人目となる。
シャイミエフ共和国大統領は、ソ連崩壊前からタタールスタンの指導者で、ロシア連邦成立後も共和国大統領を4期務めており、3月で任期が切れる。新生ロシアの政治権力をめぐってはエリツィン初代ロシア大統領と渡り合い、タタールスタン共和国の権限拡大に尽力した。
シャイミエフ氏の退陣が決まったことで、今後70歳代で指導者の地位に残っているルシコフ・モスクワ市長やラヒーモフ・バシコルスタン共和国大統領(75)の進退問題に国民の注目が集まることは間違いない。
政治評論家のムーヒン氏は「シャイミエフ氏の退陣で、ルシコフ・モスクワ市長も年内に辞任に追い込まれるだろう」と分析している。だが、ルシコフ氏の場合は市長の座に18年間も居座っているうえ、プーチン首相との関係も良好なことから、自発的な辞任に持ち込めるかどうかは微妙だ。「長老政治家一掃」を掲げているメドベージェフ大統領の正念場といえよう。