飯島一孝ブログ「ゆうらしあ!」

ロシアを中心に旧ソ連・東欧に関するニュースや時事ネタを分かりやすく解説します。国際ニュースは意外と面白い!

マトリョーシカ製造業者にロシア政府が救いの手!

2009年03月13日 11時03分23秒 | Weblog
 外国人観光客に親しまれているマトリョーシカやパレフなどの伝統工芸産業が経済危機でピンチに陥っている。そこでロシア産業貿易省はこうした工芸品を買い上げるなどの方法で援助することになった。

 産業貿易省のフリステンコ大臣が13日、伝統工芸品製造業者20人を招いて明らかにしたもの。政府が約28億円を投入して土産品を買い上げるほか、減税措置をとるという。また、国内外でフェアーを開いて販売に協力することにしている。


 ロシアにはマトリョーシカ(木目込み人形)やパレフなどの細密画を施した工芸品を製造する業者が240社あり、全国で約3万人が働いている。こうした工芸品はモスクワの赤の広場などで販売され、観光客に喜ばれているが、昨今の経済危機で売れ行きが激減している。


 このため大方の業者は今回の措置を歓迎しているが、買い上げる業者を役所が選別することになり「汚職が増えるだけ」という冷めた見方もある。「大国復活」を推進するプーチン首相にとって、ロシアの伝統工芸を守ることも重要な政策の一つなのだろう。

 
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