東証が全上場会社を対象に社外取締役2人以上を選定するように促す規則案を準備中のようだ。
社外の視点を取り入れ企業統治力を強化するのが狙いである。
本規則は社外取締役2人選定しない場合にはその理由を説明することが義務付けられたり違約金を課されることもあるというから相当有効だろう。
ただ一つ気がかりなのは既存の経営陣が社外取締役の実質的な任免権を有している場合には本制度が十分機能しないことも考えられることだ。
息のかかったメンバーだけを形式的に選定するだけであればどこかの経営委員会と同じかもしれない。(笑)
とはいっても監査役や社外取締役の報酬を当該企業以外が負担するというのも現実的ではない。
要は既存経営陣の器量や自覚なんだろう、社外取締役候補の見識の問題もあるが。
結局本ルールはあくまでわき役に過ぎないのである。
無論わき役が主役を食うことだってある。
成り行きをじっくり見ていこう。