盆栽好きの義父がよく言っていた。 「盆栽は松が最高だが、この季節サツキやアジサイの花にはかなわない」 今年も順調にこの季節が到来した。
町の中をあちこちと走り回り、ひょっと駐車場に車を入れる。 先に駐車中の車の群れの中に珍しい車にお目にかかるときが1年に何回かある。
今日は昭和40年代前半に日本の乗用車をリードし、圧倒的なファンを獲得した3代目日産ブルーバードSSSを見かける。 当時はもっと大きかった印象が残っているが、今改めて見ると随分と小さい。 しかし当時は先端をいく車だった。
4気筒1500ccエンジン、各気筒に一つずつのSU型キャブレータ、OHC。 ターボやスーパーチャージャーこそなかったが、最先端の技術が詰まっていた。排気ガス規制の始まる以前の車。昔の同僚S君が所有しており、いつも若い女性を助手席に乗せていた。 得意絶頂だった彼は事業に失敗し再起を果たせなかったと聞く。 40才にして20代にしか見えなかった彼も70歳のはず、今どこの空の下で暮らしているのだろうか?
それから半世紀・・・
最新のEV自動車がセブンイレブンのマークをつけて店の前に停まっていた。 世界のトヨタがセブンイレブンと共同開発した車だろう。 配達用の車だが許可を得て運転席に座る。
この手の車にありがちな安っぽさがない。 ハンドルもしっかりした手応えがある。 電池を含めて500kgを切るのではないか。
店主の話では100Vの家庭用電源で充電可能。 フル充電での走行距離は50Kmだそうだ。注文商品の配達用には充分ですとのこと。 4輪のタイヤは小ぶりではあるが、軽自動車より幅がある。 構造が簡単な後輪駆動を採用している。 下から覗くと、オールアルミの電気モーターや駆動装置が白く光っていた。
小さい(原動機付自転車の分類)が、ステアリングやブレーキは軽自動車と変わらない。ちなみに運転にはなぜか普通免許証が必要とのこと。
でもでも、まだ電気自動車にはなじめない。 自動車は排気音があってこそ車を操縦しているという手応へがあると思っている。 時代遅れかも知れないが、終生EVを所有することはないだろう。
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