toboketaG の春夏秋冬 

雑文、雑感、懐古話そして少しだけ自己主張。
土曜日をベースに週1~2回の更新が続けられればと思っています。

530-021031赤城自然園散策

2020年10月30日 | 季節の変化

 

                                                          

本ブログでも何回か取り上げた赤城自然園を散策する。

 

人の手が入らない自然の森はとても快適に歩くという

わけにはいかない。

戦前まで里の人々は日常生活のため森や林に依存してきた。

特に燃料としてだが、このことが森や林の活性化に繋が

っていた。里山歩きをしていて、最近の里山の荒れ模様

に驚くことが頻繁にある。生活スタイルが変わってしま

ったことが原因の一つと言われて久しい。

 

ここ赤城自然園は西武グループが中心になり、快適な森

をお金をかけて維持管理している。当然有料だが、人が

    散策する森としては第一級の里山環境が準備されている。

 

この時期に咲く花は少ないが、始まった紅葉が目を楽

しませてくれる。フルコースを歩くと、花の時期なら

2時間、今なら1時間半で回れる。はやりの歩数計に

よれば7千から8千歩といったところか。

若者には物足りないのか、入場者のほとんどはシニア

    世代。クッションが効いた足に優しい散策路が嬉しい。

 

私を含めて皆さんカメラやスマホ片手に素晴らしいショ

ットを撮ろうとするが、欲張り過ぎるせいか、納得の写

真は撮れないものだ。何を撮りたいのかを明確にしなさ

い、は写真講習会での定番の指摘なんだが・・・

 

 

数年前にクヌギと蔦の攻防と称してブログに載せた写真

の木。あの時は蔦が優勢だった記憶がある。今回改めて

見直すとどちらも負けていないが、クヌギが優勢になっ

たようだ。太い蔦を包みこみはじめたか?  この勝負

の行く末を見てみたいものだが観察者の方が先にダウン

してしまうかもしれない。

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529-021024老人が切れてしまう原因の一つを体験した

2020年10月24日 | もろもろ

            

鮎川を遡り、神流町から下久保ダムに出る道を車で走る。

ほぼ満水のダム湖を久しぶりに見る。

まだ紅葉は先だが気持ちよく走れた。

 

話題の映画「スパイの妻」を見るべく常設館に出かける。

何度も通っている映画館なのでいつもの通り気軽に入館しようとした。

ところが受付の若い娘に止められる。

「予約してありますか?」

「え!  予約がいるの!」

「予約者以外は入場できません。」

評判の高い映画なので、満席なのだと受け止めた。

「立ち見でも構わないけど・・」

そのあとのやり取りに腹が立ってきた。

評判の映画を見させてあげる、そんな感じの言われた通りの態度。

「申し訳ありません。コロナ対策なんです。」と言われれば

すぐに納得できたのにその一言がない。

思わずでかい声を張り上げる寸前でどうにか堪えた。

 

切れやすい老人が話題になるが、こんな対応

しかできない世代とのやり取りの行き違いが原因の一つなんだ

と思い知った次第。   先週のことだった。

そして昨日改めて映画を見てきた。

予想通り満員ではなく、コロナ対策で

千鳥縞模様に前後左右に椅子一つ分の空きスペース

設けられていた。

スパイ映画として見るとどうということもなかった。

次週上映予定の英国映画の「ジョーンの秘密」の方が面白さそうだ。

戦後生まれの監督そして孫世代の俳優が私も実体験はないが、

戦争前夜の昭和の雰囲気をたくみに表現していた。

 一見の価値あり。

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528-021017青華軒の味を忠実に引き継ぐラーメン

2020年10月16日 | 食べ物・酒

数年前に店を閉じた清華軒のラーメン。

40年も前から月に一度は食べに行った。

私にとっては伝説の味と言ってもいい正統派の

ラーメンだった。食べられなくなって数年。

 

この味が見事に復活していた。

閉鎖した店で修行した料理人が店の一字を

継承して店を開いていた。

噂では聞いていたが駐車スペースがなく、

今まで食べに行かずに時間が過ぎてしまった。

この味は映画にまでなった。

 ↓

https://blog.goo.ne.jp/egikoike/e/850451f82e4c2c4f69cf98812d9eeef2

 

今日はたまたま通りかかったらうまく車が

止められたので店に寄ってみた。

5年ぶりにあの味に再会できた。

 

年寄りなのでどんなに評判が良くても

豚骨系の油ギトギトなラーメンや、

もやしや野菜一杯の札幌系は敬遠したい。

 

 

近くの70年近く前に卒業した小学校に寄る。

当時すでに大木だったエノキの木。

変わらずに校庭の真ん中で存在感を誇る。

今も旺盛な樹勢で葉を拡げていた。

こちらも年を取ったせいか、幹の太さには

感動しないが、当時の2倍も横に拡がった枝には驚いた。

校舎から警備員がこちらに近づいてきた。

不審者と疑われたのか?

校庭の端に入った理由を説明したら

快く了解してくれた。

彼は私より20才ほど若いか?

私の思い出話を頷きながら聞いてくれた。

別れ際だったが、なんと校長先生だと判る!

今度は校長室で話しましょうと誘われた。

 

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527-021010珍しいコースを進む台風14号

2020年10月09日 | 季節の変化

     

 

進路が決められず予想円半径が1000kmにも及ぶ台風

14号があまり前例のないコースで接近中。

発生した場所に戻っていきそうな予想進路図だ。

2018年7月下旬にこの台風と逆の進路を進んだ台風があった。

珍しかったので予報図(右)をファイルしてあったので

比べてみた。

 

秋の台風は偏西風に乗って猛烈なスピードで東に去る

というのが気象学の常識だが、今年の台風は異例の進路を

取るものが多かった。朝鮮半島を直撃したのが3つほどあった。

あまりニュースにはならなかったが、北朝鮮は大丈夫

だったのだろうか?

 

先週は秋の晴れ間を縫ってみなかみ町にコキアを見に行ってみた。

茨城の海浜公園のコキアとは較べようもないが、

地元のお年寄りが丹精込めた気持ちが伝わってくる。

近くのたくみの里もいつもの雰囲気を漂わせていた。

 

お年寄りのお一人が養豚を営む方だった。

9月に私の住む市で豚コレラが発生し、5000頭近くが

殺処分されたことについて聞いてみた。

 

殺処分の指示は県から出る。逆らえないそうだ。

しかし行政からの補償はないとのこと。共済組合のような

組織があり、養豚家はそれぞれ掛け金を払っているので

そこから補償されるという。

だがその額は被害額の半分にも満たないと嘆いていた。

おそらく養鶏家も同じなんだろう。

 

この位の規模になると自衛隊員が出動することもあるという。

獣医が一頭ずつ筋弛緩剤を注射して処分すると教えてくれた。

豚舎の数倍の敷地に、処分した豚を埋めていく。

その敷地も養豚家が準備しておかなけならない。

その修羅場を想像するだけで戦慄を覚える。

 

博打みたいなもんですよ!  とはご老人のことば。

 

 

 

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526-021003古代の遺跡には雑草原が似合う

2020年10月03日 | もろもろ

検査のために病院へ行ったが、2時間ほど時間を間違えて

しまった。時節柄院内で待つのは得策ではないので、

近くにありながら、あまり行かなかった聖武天皇時代に作られ

た国分寺遺跡に行ってみた。

古代の遺跡には広い雑草の原がお似合いだ。

 

遺跡の南側が大大門があった入り口。

染谷川の橋を渡ると、萩の花が咲き誇っていた。

 

 

雑草が膝上まで生い茂っている。人が通るところが踏みつけられ、

なぎ倒されて、一条の道らしき様相を呈している。

この東西に延びる築土塀は当時の手法で再現したようだ。

土を枠の中に入れては上から突き固め、更にその上に土を入

れて固めるという方法だと解説版にかかれていた。

近くに寄れば、土の層が幾重にも重なっている。

 

七重の塔があったと言われる基壇。もちろん再整備された状態。

整備前は半分崩れた状態であったであろう。

 

塔を支えた礎石。

 

文献によれば、こんな立派な塔だった。

国内で現存する木造の塔では京都の東寺にあるのが55mで一番の高さ。

国分寺の塔は60mを越えていたとの説明。

 

よく知られているように、国分寺跡は各地で発掘、調査、整備が

なされている。旧国名(上野、下野、常陸などなど)に建てられ

た。敷地の大きさや基壇は残っているが、どこも建っていた当時

の木造建築物は残っていない。

調査によれば、周りを壁で回廊状に囲まれて、中に本堂や塔を配

置する形式、国分寺ではないが、奈良に現存する薬師寺のような塀

と建物の関係を二回りほど大きくしたもの、と考えて良いのか?

 

もはや想像するしかない。その際に雑草原に覆われている現状が

頭の中に自由な想像形を描く際にとても有効だ。

再度、海音寺潮五郎著の「平将門」を読んでみたくなった。

 

 

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